お風呂掃除って本当に必要?じつは「やめていい」「しなくてもいい」家事
2024/11/15
家事のなかには、「やめていい」「しなくてもいい」ものが潜んでいることがあります。しかも、やめても、じつはそれほど不便がないことも。
そこで今回は掃除にまつわる「やめていい」「しなくてもいい」家事を、暮らしスタイリストとして料理を始め家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんにお伺いしました。
執筆/監修: 暮らしスタイリスト 河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、は...
【1】毎日掃除機をかけない
「掃除をする」=「掃除機をかける」と思っていませんか。しかも、「毎日かけるもの」と思っている人も決して少なくありません。でも、掃除機がけって、正直面倒だし、大変ですよね。思い切って毎日の掃除機やめてみてはどうでしょう。
もちろん小さなお子さんやペットがいたり、家族が多いと、毎日掃除機をかけないとスッキリしないという人もいるかもしれません。でも、日中は仕事や学校、保育園や幼稚園などで、家族があまり家にいないというご家庭であれば、毎日かけなくても気にならないことも。ゴミや埃が気になるなら、フローリングワイパーも手軽です。軽くて、狭い隙間にも届くし、掃除機のように溜まったゴミの処理も不要です。
また、最近ではロボット掃除機を活用するご家庭も増えています。価格は高めですが、自分ががんばらなくても、いつでも床がスッキリとしているのは気持ちがいいもの。「毎日」にこだわるなら、便利な道具を取り入れるのもおすすめです。
【2】お風呂掃除をしない
お風呂掃除などの水まわりは汚れやすい場所です。まったく「しない」と言い切ることができませんが、あえてお風呂掃除の時間をつくらずに、入浴中にすませてしまうのはいかがでしょうか。
お風呂に入るときに、掃除用のスポンジを持ち込んで、お湯に浸かりながら、バスタブまわりの気になる汚れをゴシゴシ。メラミンスポンジが使えるようであれば(素材によってはバスタブを傷つけてしまうことがあるので、使用できるかご確認ください)、お湯だけでも頑固な汚れが落とせます。
家族みんながお風呂に入ったあとで、湯船に酸素系漂白剤を入れて、その中に洗面器やお風呂用椅子、バスタブのフタなどを放り込んで、翌朝まで放置。朝ざっとお湯を流すだけで、がんばって掃除をしなくても、お風呂のアイテムがキレイになっています。
【3】洗剤を使い分けない
掃除用の洗剤を選ぼうとすると、「キッチン用」「住居用」「中性洗剤」「弱アルカリ性洗剤」「酸性洗剤」など、さまざまな種類の洗剤が見つかって、どれを使ったらいいのか、全部買わなきゃいけないのかと困ってしまうことがあります。また、いろいろ買ってはみたけれど、上手く使いこなせないまま、洗剤が残ってしまうことも。
確かに汚れに合った洗剤を使うと汚れはよく落ちます。でも、そんなにあれこれそろえなくても、ひとつの洗剤を共用できることも多いです。
とくに汎用性の高いのが食器用洗剤。食器用洗剤の多くは中性洗剤で、ほとんどの素材に使用することができます。汚れを見つけたら、まずは乾拭きや水拭きで落としてみて、それでも落ちなかったときには、食器用洗剤を使ってみるといいでしょう。
また、アルコール除菌スプレーはいわゆる洗剤ではありませんが、汚れをよく落とします。油汚れや皮脂汚れに強く、その成分は揮発してしまうため、二度拭き不要。拭きムラも残りにくいのが特徴です。
食器用洗剤やアルコール除菌スプレーはどのご家庭にも置いてあることが多いので、まずはこれらで汚れを落としてみて、それでも落ちないときに、専用の洗剤やより強力な洗剤の使用を考えてみましょう。
◆監修・執筆/河野 真希さん
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。