知っていました?じつは「重曹」を使ってはいけない場所・モノ
2024/04/04
ナチュラル洗剤の大定番「重曹」。あらゆるシーンで活躍してくれるということで、愛用している人も多いのでは?そんな便利な重曹ですが、実は使ってはいけない場所があるそうなんです。
そこで今回は、アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」に所属する家事代行スタッフに「重曹」の使い方をテーマにした解説をしてもらいました。
万能洗剤の「重曹」が苦手にしている素材とは?
「重曹」を始めとしたアルカリ性の洗剤は、酸性の汚れに効果的です。
……と書くと、「酸性の汚れってなに?」と思う方もいるかもしれませんが、油汚れ、皮脂汚れ、食べ物や血液の汚れ、ホコリなど……生活の中のほとんどの汚れが当てはまります。なので、家じゅうあちこちの掃除に使える、と考えておいて大丈夫です。
また、重曹などのナチュラル洗剤でお掃除をするときに、覚えておくと便利なのが「アルカリ性の強度」について。
アルカリ性の洗剤では「重曹」のほかにも「セスキ」「粉末の酸素系漂白剤」などが人気ですよね。これらのなかでもっとも効果がマイルドなのが「重曹」で、「セスキ」は重曹より洗浄力が高く、「セスキ」より強力なのが「粉末の酸素系漂白剤」なんです。
つまり、同じアルカリ性でも重曹は洗浄力がマイルドな分、安心して使えるというのが特徴(食品として販売されているくらい安全なのです)。おすすめ利用シーンは食品を扱うキッチン。鍋や食器の汚れには積極的に使っていきましょう。
そんな万能洗剤とも呼べる重曹ですが、漆器・アルミ・銅製品・畳への利用はNG。それらの素材に対して重曹(アルカリ性洗剤)を使うと変色や劣化を起こす可能性があるのです。これらは商品のパッケージにも書かれていますので、購入したら必ず確認するようにしましょう。
「セスキ」「粉末の酸素系漂白剤」を使うときの注意点
さきほどお伝えしたとおり、アルカリ性洗剤のなかでも「重曹」は洗浄力がマイルド。もし重曹で落ちない汚れには、よりアルカリ度が高い「セスキ」を使いましょう。
ただし、「セスキ」も「重曹」と同様に漆器やアルミには使えず、メガネや表面加工された家具・革製品などにも使用できません。洗剤の裏の注意書きを確認してから使うようにしましょう。
「セスキ」よりも強力な「粉末の酸素系漂白剤」は浸け置きすることで、より効果を発揮します。ただし、水洗いできない繊維や、宝石などには使用できません。
なお、アルカリ性が弱いほど肌に優しくなりますが、強いほど洗浄力は高くなります。「とりあえず洗浄力が高いものを使っておこう!」とはせず、汚れの度合いによって上手に使い分けてくださいね。