【辻希美さん】5人目を授かりたい。子育ても家事も〈力を抜ける〉ようになれたから。

結婚15年目を迎えた「辻ちゃん」こと辻希美さん。中2、小5、小3、2歳の4児の母です。

アイドル時代は歌とダンスで多くのファンを魅了した辻さん。現在は、母、そして主婦としての「盛らない姿」をYouTube「辻ちゃんネル」やブログに公開。「辻ちゃんネル」はチャンネル登録者数 82.5万人（2021年6月24日現在）を突破するなど、子育て中の女性を中心に圧倒的な支持を獲得しています。

34歳になった6月17日の誕生日、新著『大好きな人と結婚した、その後。』（講談社）を発売した辻さんに、『サンキュ！』が独占インタビュー！

YouTubeを始めたら、アンチコメントが激減

――辻さんと言えばもともとブログが大人気でしたが、2年前にYouTubeを始めたきっかけは？

【辻さん】ブログを始めたのは、20歳で1人目を出産したあとの孤独感を埋めるためでした。リアルな子育て生活や自分の気持ちを表現し、読んでくださる方々からリアクションをもらえる場所があったことで、大変だった子育てを乗り越えることができたと思ってます。

ただ当時は、私たち夫婦に対する世間の方々からの反応や書き込まれるコメントは、批判やお叱りが多かったんです。私は母としても妻としても未熟だったので、仕方ないと思ってますが……。それが、4人目の妊娠を発表したころから、いただくコメントが優しくなってきたんですよ。

4人目出産後、長男から「ママはYouTubeやらないの？」と言われたことをきっかけに、YouTubeでの動画配信をスタート。「辻ちゃんネル」を開設し、動画をコンスタントに配信するようになったら、応援してくださる方がさらに増えたと感じています。とくに多いのは、私と同世代（30代）で子育て中の方からの声。それから、中・高校生！　「モーニング娘。」を知らずに応援してくださっている方も多いみたいなんですよ。

YouTubeでは、杉浦家のリアルな暮らしを盛らずに配信してます。散らかった部屋も普通に写しちゃう（笑）。すると、「うちも同じ！」とか、「私はこれでいいんだと思えるようになりました！」などというコメントをたくさんいただくようになって。それがやりがいになって、動画制作がどんどん楽しくなってきました。コメント欄での感想も、メチャうれしいですね。

動画編集は、子どものお昼寝中や、夜、寝かしつけた後などに、自分でやってます。時間はかかりますが、楽しいですね。

“業スー”にハマってます

――6人家族ともなると、家事は大変ですよね……？

【辻さん】それが意外に大丈夫で！　子どもが増えるたびに、「力を抜くとこは抜こう！」と割り切れるようになってきたのが大きいですね。すべてに全力を注ぐのは無理（笑）。

たとえばリビングの片づけ。寝る前だけなんとなく片づいていればいいことにして、それまではいくら散らかしてもOKにしました。だからみんなが起きている時間は、人が来たらびっくりするくらい散らかってることも（笑）。１日に何度も片づけるのをやめただけで、かなり楽になったのは発見でした。

あとは食器を変えましたね。料理は基本、ワンプレート。１人1プレートに盛りつけたら、洗うお皿がめちゃ減りました。

今までは「おいしくないんじゃ？」とあんまり信用してなかった冷凍食品も、最近使うようになって。この間、初めて業務スーパーに行って、ささみフライや揚げたナス、それからスイートポテトなど冷凍食品を1万5000円分くらい爆買いしたんです。じっさい食卓に出してみたら、めっちゃおいしい！　しかも１から作るより安上がり！　

子どもたちも私の手作りじゃないことに気づかないし、むしろ「おいしい！」ってモリモリ食べて。「これまでの私の手間は何だったの～？」ってちょっと悔しいけど（笑）、でもありがたいですよね。これからは冷凍食品、もっと活用しようと思ってます。

「5人目を授かりたい」と思うように

――著書の中には2度の離婚危機についても綴られていますね。

【辻さん】そうなんです。今はもう大きな夫婦喧嘩をすることはありませんが、1人目と2人目を出産したあとの2回、離婚を考えました。1度目の危機はブログを始めてファンの人とつながることで孤独感が薄まり、乗り越えられました。

2度目の時は、夫と本音で話し合い、何でも自分一人で抱え込むのではなく、夫に甘えられるところは甘えることにしたらギクシャクしていた関係がよくなり、離婚を回避できました。

最近はよく、夫と5人目について話し合っています。前から長女によく「妹が欲しい！」っていわれていて。性別はともかく、私にも「もう1人育ててみたいな」という思いが湧いてきました。

結婚って、すべてが手探り。きれいごとだけじゃないですよね。うちも離婚の危機を乗り越えたからこそ、今では6人家族となり毎日楽しく暮らしているし、さらにもう1人家族を増やすことまで考えています。

もし今、夫婦のことや家族のことで悩んでいる人がいたら、1人で抱え込むのではなく、“辻ちゃんちのリアル”を表現した『大好きな人と結婚した、その後。』を読んで、「こういう考え方や暮らしのかたちもあるんだな」と少しでも共感してもらえたらうれしいですね。