65歳人気ブロガーショコラさんの衣食住
2021/06/28
コロナ禍でこの先の生活が心配な人や、「老後資金は数千万円必要」など、飛び交う情報に不安になる人は少なくありません。そんななか、自分に必要なお金だけで60代の老後をささやかに、でも心豊かに過ごしているショコラさんの暮らしと知恵を紹介します。将来年金生活になっても自分らしく暮らすために、40代からできる「備えのヒント」がいっぱいです。
<教えてくれた人>
ショコラさん
65歳。東京都在住。1LDKのマンションで1人暮らし。40代で離婚を経験。30代後半の息子が2人いる。「老前整理」として始めたお片づけブログが大反響!著書に『65歳から心ゆたかに暮らすために大切なこと』
(マガジンハウス)。
生活費は月に12万円。でも豊かに暮らしています!
私の収入は、年金が約12万円とパート代が8万円弱。限られたお金でも困ることはなく、シンプルで自由な今の暮らしが気に入っています。老後の備えを始めたのは40代後半。月12万円で暮らす方法を見つけ、必要な老後資金を計算して貯蓄。「老後資金に2000万円必要」とニュースになったときも、自分に必要な額がわかっていたので「私は500万円で充分」と思えて不安になりませんでした。今の生活を続けている限り、無理なく暮らしていけそうです。
History
1980 24歳 結婚
1981 25歳 長男出産
1982 26歳 二男出産
1988 32歳 週3日のパート開始(製薬会社の営業)
1998 42歳 別居
1999 43歳 化粧品メーカーの契約社員に
2001 45歳 正社員になる
2003 46歳 二男成人後、離婚 マンション購入(2000万円ちょっと)
2011 55歳 所長に抜てきされる(が、頑張りすぎとストレスで体調をくずす)
2012 56歳 住宅ローン完済
2013 57歳 退職、週5日のフルタイムパートを開始(呉服店勤務)
2019 63歳 パートを週4日に減らす
2021 65歳 年金生活スタート
花やグリーンで潤いを。小さくともお気に入りに囲まれた家
シンプルで実用的な家具、お気に入りの食器や服を少しずつそろえました。1LDKの小さな家だけど、どこを見ても好きな物ばかりで満ちたりた気持ちで過ごせます。花を飾ったり植物の成長を見るのも楽しみ。
スーパーや商店街の花市場で、数百円の切り花を買って気軽に楽しんでいます。ミニばらやガーベラなどしおれにくい花を選ぶと意外と長く楽しめます。
手作りをがんばりすぎない。たまにはケーキや外食も
1人暮らしでは作るのが面倒な揚げものなどは市販品に頼り、たまにはなじみの店でケーキを買うことも。それでも食費は月2万円で収まります。息子の誕生日祝いなどは予備費から出し、外食も我慢せず楽しんでいます。
長男の誕生日祝いにしゃぶしゃぶをごちそうしました。たまのぜいたくも心置きなく楽しめるのは予備費があるから。
ある日の夕食。コンビニおでんを買い、あとは冷蔵庫の野菜で炒めものをサッと作って、栄養バランスのとれたラクチン夕食の完成です。
おしゃれが大好き。質のよい物を選び抜いて大切に着ます
若いころはファッションにお金をかけたけど、今はブランドや価格にこだわらず、サイズ感や生地の質感をしっかり見て気に入った物を選ぶように。服はメルカリやヤフオクで格安で買うことが多いですが、自分に似合う形がわかったらほとんど失敗しなくなりました。
夏に着る服。ブルー×白のストライプのワンピースは「しまむら」の物。服への物欲は今もあるので、アイテムごとに予算を決めて出費をセーブ。夏物は3000円までが目安です。
参照:『サンキュ!』2021年7月号「年金で豊かに暮らす7つの方法」より。掲載している情報は2021年5月現在のものです。撮影/林ひろし 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部
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