プロが解説!寝る前に日記を書くと疲れやストレスをリセットできる!?
2021/09/12
『サンキュ!』編集部は、貯め達人や片づけ達人たちは、日記をつけているという共通点を発見!流行りの健康法とかをわざわざやらなくても、「日記を書く」というシンプルな行為だけで、免疫力も上がるみたいです!
<教えてくれた人>
順天堂大学医学部教授 小林弘幸先生
自律神経や腸の健康に詳しく、手軽にできる健康法をさまざまなメディアで発信。著書に『「3行日記」を書くと、なぜ健康になれるのか?』(アスコム)など多数。
日記をつけると、1日のストレスや疲れをリセットできるんです
「病気や不調は、自律神経のバランスがくずれることから始まります。多忙な日々の流れに身を任せていると、ストレスや疲れが積み重なり、自律神経が乱れるもとに。その日のうちに悪い流れを断ち切り、自律神経のバランスを整えるために効果的なのが『日記』です。寝る前に日記を書くことで気持ちがリラックスし、体にもさまざまな効果をもたらします。日記をつける習慣を続けると、1日1日リセットでき、心と体を健やかな状態に保てるのです」(小林先生)。
「免疫力が上がる」のは本当です!
夜、寝る前に日記を書く→ 自律神経のバランスが整う → 腸内環境や血流がよくなる
→ 免疫力が上がる!
1 呼吸が深くなり、自律神経が整う
手で文字を書くという作業は、呼吸を落ち着かせる効果があります。呼吸が深くなると、自律神経が「交感神経」優位のアクティブモードから、「副交感神経」優位のリラックスモードへシフト。バランスが自然と整います。
2 腸内環境がよくなり、免疫力がUP
免疫細胞の約8割は腸にあるといわれています。腸の働きが活発になるのは、「副交感神経」が優位のとき。寝る前に日記で自律神経を整えれば、就寝中の腸の消化吸収力が高まり、免疫力を上げてくれます。
3 ストレスが減り、ぐっすり眠れる
日中のイライラや興奮モードを引きずったまま眠ろうとすると、寝つきが悪く、睡眠が浅くなり、疲労が回復できません。日記を書くことで自律神経の「切り替えスイッチ」が入り、神経の高ぶりを抑えて快眠へと導きます。
4 体の不調にいち早く気づける
日記は、自分や家族のコンディションをチェックする"検診ツール"でもあります。日々の体調や心境をつづっていくと、「ちょっと調子悪いな」という変化も見逃さないようになり、病気や不調の早期発見につながります。
5 女性ホルモンの分泌がよくなる
自律神経のバランスが整うと、血流がよくなり、肌細胞の新陳代謝が上がって、肌のハリがUP!さらに女性ホルモンの分泌も促してくれるので、日記をつけることはアンチエイジングの効果も期待できます。
参照:『サンキュ!』2021年9月号「寝る前に日記を書くと免疫力が上がるって本当?」より。掲載している情報は2021年7月現在のものです。撮影/田村昌弘 構成・文/宮原元美 編集/サンキュ!編集部