40代女性が手に職をつけて転職する方法!メリットと注意点も解説
2022/04/22
「老後に備え、手に職をつけてお金を稼ぎたい」「子育ても完全に落ち着いたので、手に職をつけてバリバリ働きたい」そう思う40代の女性は多いのではないでしょうか?
しかし、どんな仕事がいいのかわからくて困りがち。
そこで、40代の女性におすすめな手に職をつけられる仕事について、業界の裏側まで知り尽くした転職情報メディア『Career Theory』編集部に解説してもらいます。
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執筆: CareerTheory編集部
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1.手に職をつける7つのメリット
手に職をつけるメリットについて7つ紹介します。
1-1.収入が増える
手に職がつくと収入は増えやすい傾向にあります。なぜなら、手に職のあるかたは未経験者より生産性が高く研修教育費もかからないからです。
そのため、給与が高めに設定される傾向にあります。「女の転職Type」が会員を対象に行ったアンケートによると「手に職をつけたい」を選んだ理由の1位は『収入を増やす』でした。手に職をつけると収入が上がりやすいと感じている人の多いことがわかります。
1-2.転職先が見つけやすい
手に職のある人材のほうが転職活動で採用されやすくなります。未経験者より即戦力として働けるからです。そのため、手に職をつけることは、転職活動のアピールポイントにつながります。
また、同アンケートの「手に職をつけたい」理由の第3位は「転職のしやすさ」でした。手に職をつけると転職しやすくなると感じている人が多い傾向にあります。
1-3.年齢を問わず仕事が続けられる
手に職をつけると、年齢にかかわらず働き続けることができます。
なぜなら、専門的で高度なスキルを持っていると、代替する人材がおらず職場で重宝されるからです。
たとえば、介護業界で働くケアマネージャーは専門知識が必要な職種です。
今までのノウハウと知識をいかして働く仕事のため、ベテランにまかせると安心感があります。
また、ケアマネージャーの資格には定年がないため、体力の続く限り働き続けることが可能です。
1-4.独立開業につながる場合もある
手に職をつけると、独立開業につなげやすくなります。
スキルが身についているので組織に属さない働き方がしやすくなるからです。
たとえば、Webデザイナーはデザインスキルを習得すれば、自分で仕事を受注して働くことができます。
ただillustratorやPhotoshopなどの使い方はすでに実務で覚えていても、常に知識のアップデートは求められます。
1-5.仕事が楽しめる
CCCマーケティングカンパニーが男女1,525名に調査したところ「幸せな仕事ベスト5」は1位『専業主婦・主夫』に次いで2位「専門的・技術的職業」という結果でした。
専門的な仕事は幸福感につながりやすいことが分かります。
自分が希望する専門的な仕事をすることで、やりがいにつながり幸福感に至りやすい可能性があります。
楽しんで仕事をしたいかたは、手に職をつける専門職や技術職を選ぶのもひとつの方法です。
1-6.キャリアアップにつながる
手に職をつけるとキャリアップにつなげやすくなります。
技術を身につけることで、実務経験が必要な資格に挑戦しやすくなるからです。
たとえば、介護業界には実務者研修という資格があります。
本資格を取得するには、介護の実務経験が3年間必要です。
そして、3年間にわたり介護職の経験をすることで、実務者研修取得という次のステップに進めます。
実務者研修を取得すると給料があがり、担当業務の範囲を広げることも可能です。
そのため、介護職員としてのキャリアアップが叶えられます。
1-7.向き不向きが判断しやすい
「手に職をつけたい」と考えていても、実際にその職業が自分に合うかどうかは分かりません。
そのスキルが学べる職場で働くことで、自分に合うか合わないかが判断しやすくなります。
「40代なのでできる限り最短で適職を見つけたい」かたは思い切って手に職がつく職場に飛び込んでみましょう。
2.手に職をつけるためにやるべき3つのこと
手に職をつけるために、3つのやるべきことを紹介します。
2-1.実務経験を積む
手に職をつけるためには、実務経験を積むのが近道です。
実務を通して、スキルが身につくからです。
たとえば秘書の仕事がしたい場合は秘書について座学で勉強するより、実践で学ぶほうが汎用性の高いスキルが身につきやすくなります。
配属される上司のタイプによって求められる対応や仕事内容が異なるからです。
手に職をつけるために、まずは実務経験を積むよう心がけましょう。
2-2.資格取得や研修受講
仕事によっては、資格取得や研修受講済が前提のものもあります。
資格によって知識やスキルが確認できるからです。
たとえば医薬品登録販売者は登録販売員の資格保持者でないとなれません。
介護職も職種によっては資格が必要です。
国から資格取得費用の支援が受けられるものもあります。
参考:教育訓練給付及び対象講座一覧リーフ|厚生労働省
2-3.需要があるか確認
せっかく手に職をつけても需要がないと仕事として活かせないため、まずは需要があるか確認しましょう。
たとえば介護士は需要が多い職業の一方、ルーティンワークになりやすいオペレーターなどは将来的な需要が見込めない可能性もあります。
現時点で需要のある職でも、将来的に求められなくなる可能性があります。
逆に、現時点で需要がなくても、将来的に必要とされるかもしれません。
気になった資格や職業があれば、まずは検索して調べてみましょう。
3.【資格不要】今すぐ手に職をつけたい40代女性におすすめの仕事
資格不要で応募できる仕事を5つのカテゴリーに分けて紹介します。
3-1.Web関係
まずはWeb関係の仕事について紹介します。
リモートワークができる場合が多く、在宅で仕事をしたいかたにおすすめです。
(1)Webライター
WebライターはWebサイトの文章を執筆する仕事です。
クラウドソーシングサイトで仕事が受注できるほか、パートやアルバイト、正社員などでも募集があります。
また、スキル不要でできる仕事もあれば、実務経験や資格などが必要な専門記事執筆の仕事もあります。
(2)Webデザイナー
WebデザイナーはWebサイトのデザインをする仕事です。
コーディングというHTMLを組む作業も行います。
illustratorやPhotoshopなどの専門ソフトのスキルが必要です。
独学でも習得可能で将来性にも期待できます。
【基本情報】 1.年収:約360万円 2.仕事内容:Webサイトのデザイン作成とコーディング 【備考】 3.おすすめ度:★★★★☆ 4.メリット:在宅で働ける/デザインセンスが活かせる
(3)ネットショップ運営
ネットショップ運営はインターネットを通じて商品販売を行う仕事です。
レンタルサーバーを借りて、ショップ制作を行い、商品を登録して販売します。
販売する商品に応じた、営業許可が必要です。
【基本情報】 1.年収:約80万円~ 2.仕事内容:ネットショップで商品の販売と顧客対応 【備考】 3.おすすめ度:★★★☆☆ 4.メリット:自分のお店がもてる
3-2.医療関係
資格不要で働ける医療系の仕事について紹介します。
(1)医療事務
ユーキャンの「人気ランキングTOP30」1位の資格は医療事務でした。
医療事務は資格があると強みになりますが、資格がなくても就業可能です。
転職先が見つけやすく長期的に働ける職種といえます。
勤務形態の幅が広いため育児と両立しやすいのも魅力です。
【基本情報】 1.年収:約250~350万円 2.仕事内容:病院の窓口業務と医療費の計算業務 【備考】 3.おすすめ度:★★★★★ 4.メリット:ニーズの高い事務職に就ける
(2)歯科助手
歯科助手は資格不要で就ける仕事です。
歯科医院で歯科医師や歯科衛生士の仕事の補助を行います。
歯科医院によっては、受付業務や診療報酬明細書の作成業務、掃除などを行うこともあります。
【基本情報】 1.年収:約300万円 2.仕事内容:歯科医師と歯科衛生士のアシスト 【備考】 3.おすすめ度:★★★★☆ 4.メリット:歯科や審美歯科、口腔外科など転職先が豊富
3-3.介護関係
今、非常にニーズが高まっている介護関係の仕事について紹介します。
介護関係の仕事は資格がなくても採用されやすく、安定的に働くことができます。
(1)介護助手・介護補助
厚生労働省の「介護職員の推移と見通し」によると、2025年度には237~249万人の介護職員が必要という試算がでています。
将来的にも需要がなくなりにくい業界です。
介護助手は、資格不要でなれます。介護士の業務の補助にあたります。
【基本情報】 1.年収:約280万円 2.仕事内容:要介護者の生活をサポートする 【備考】 3.おすすめ度:★★★★☆ 4.メリット:人手不足の業界なので雇用が安定する
(2)生活支援員
生活支援員とは、障がいのあるかたの生活をサポートする仕事です。
入浴や排せつ、食事などを手伝います。
グループホームや就労継続支援事業所で勤務します。
資格不要で未経験歓迎の求人が多いです。
【基本情報】 1.年収:約300万円 2.仕事内容:障がいをもったかたの生活支援 【備考】 3.おすすめ度:★★★★☆ 4.メリット:経験・学歴不問で募集されていることが多い
3-4.事務関係
女性に人気の事務職に関して、3つの仕事を紹介します。
(1)総務事務
総務事務とは、企業の総務部に勤務する事務職のことです。
備品の管理から、オフィスの設備管理、労務関連の業務に従事します。
企業規模によっては人事部を兼任することも珍しくありません。
【基本情報】 1.年収:約330万円 2.仕事内容:備品管理から労務関連まで幅広い業務 【備考】 3.おすすめ度:★★★★☆ 4.メリット:オフィスワークができる
(2)経理事務
経理事務とは、企業の会計の管理や入出金の記録をとる仕事です。
デスクワークがメインのため、営業職のように外回りをしたくないかたにおすすめできます。
会社の重要な業務を担うため、年齢を重ねてからも重宝されやすい傾向にあります。
【基本情報】 1.年収:約330万円 2.仕事内容:請求書の作成や決算業務など 【備考】 3.おすすめ度:★★★★☆ 4.メリット:デスクワークが中心
(3)秘書
秘書は社長や役員の業務をサポートする仕事です。
おもにスケジュール管理や来客対応、各種手配作業などを行います。
上司によって求められる業務が異なるため、ニーズをくみ取る力も求められます。
【基本情報】 1.年収:約400万円 2.仕事内容:社長や役員の業務をサポート 【備考】 3.おすすめ度:★★★★★ 4.メリット:会社の上層部と関わることができる
4.【要資格】じっくり手に職をつけたい40代女性におすすめの仕事
資格をとってじっくりと手に職をつけたい40代女性におすすめの仕事を紹介します。
資格を取ることで希少価値がうまれ、転職しやすくなります。
また資格手当によって給料がアップするのも魅力です。
4-1.医療関係
資格が必要なため、難易度は高いですが安定的な給料と雇用が見込めるのがこの仕事の魅力です。
(1)登録販売者
登録販売者とは、風邪薬や鎮痛薬などの販売ができるようになる資格です。
登録販売者の資格を保持していると、ドラッグストアやスーパーなどで薬の販売を行うことができます。
セルフメディケーションが推進されていることもあり、需要が高まりつつある仕事です。
【基本情報】 1.年収:約400万円 2.仕事内容:ドラッグストアなどで医薬品の販売 【資格情報】 3.資格名:登録販売者 4.難易度:中 5.勉強時間:約400時間 6.受験費用:12,800円~18,100円 【備考】 7.おすすめ度:★★★★☆ 8.メリット:資格手当がつくので収入をあげられる
(2)心理カウンセラー
心理カウンセラーとは、悩みがあるかたの話を傾聴し、解決につながるよう寄り添う仕事です。
2017年に誕生した国家資格の公認心理士をはじめ民間資格の臨床心理士、メンタル心理カウンセラーなどの資格があります。
施設をかけもちする心理カウンセラーが多いです。
【基本情報】 1.年収:約300~400万円 2.仕事内容:悩みを抱えている人の話を聞き寄り添う 【資格情報】 3.資格名:メンタル心理カウンセラー 4.難易度:低 5.勉強時間:約60時間 6.受験費用:5,600円 【備考】 7.おすすめ度:★★★★☆ 8.メリット:悩みのある人に寄り添ってあげられる
4-2.介護関係
ここでは、資格が必要になる介護の仕事について紹介します。
今回紹介する「介護職員初任者研修」をはじめとして、資格をステップアップし、キャリアアップしていけるのが介護資格のよさです。
(1)介護職員(介護職員初任者研修)
訪問介護で要介護者の身体にふれる仕事は、資格がないとできません。
具体的には、入浴や排せつ、食事の介護は有資格者のみ従事できます。
介護職員は「介護職員初任者研修」を取得することで、訪問介護など幅広い仕事に携わることが可能です。
【基本情報】 1.年収:約340万円 2.仕事内容:要介護者の排せつや食事のサポート 【資格情報】 3.資格名:介護職員初任者研修ー 4.難易度:低 5.勉強時間:約130時間の研修が必須。別途1時間ほどの修了試験有り 6.受験費用:無料~12万円など幅がある 【備考】 7.おすすめ度:★★★★☆ 8.メリット:介護職員としてスキルアップできる
4-3.特技をいかす
自身が今まで培ってきた経験を活かせる仕事を紹介します。
(1)保育士
保育士にはなるには、保育士の資格が必要です。
資格は、保育士養成学校(通信可)で学ぶほか、資格試験に合格すると取得できます。
受験に年齢の上限はありません。
保育園のほかに託児所、児童館、母子生活支援施設などさまざまな施設で求められている職種です。
【基本情報】 1.年収:約340万円 2.仕事内容:児童の保育と心身の発達をサポート 【資格情報】 3.資格名:保育士 4.難易度:高 5.勉強時間:100~150時間 6.受験費用:12,950円 【備考】 7.おすすめ度:★★★★☆ 8.メリット:子どもの成長の一端を担うことができる
(2)結婚相談員
結婚相談員とは、結婚相談所の会員に結婚相手にふさわしい異性を紹介する仕事です。
会員が結婚できるように、お見合いのセッティングを行ったり交際を進展させるためのアドバイスを行ったりします。
【基本情報】 1.年収:約350万円 2.仕事内容:会員の婚活をサポート 【資格情報】 3.資格名:婚活アドバイザー 4.難易度:低 5.勉強時間:1日20分 6.受験費用:5,600円 【備考】 7.おすすめ度:★★★☆☆ 8.メリット:会員の結婚をサポートできる
5.手に職をつけるときの注意点
手に職をつけるときに気をつけたいことを紹介します。
5-1.スクールで学ぶのは遠回りになることも
職種によってはスクールで学ぶと遠回りになる可能性があります。
資格不要で就ける職業も多いからです。スクールで仕事の基礎を学ぶことは大切ですが、実践から得られるものもあります。
40代からスキルを身につける場合、遠回りをする時間が惜しいので、スクールに通う必要があるかどうかは吟味しましょう。
5-2.配偶者の扶養から外れる可能性もある
手に職をつけて収入を得るようになると、配偶者の扶養から外れる可能性があります。
年収130万円の壁や150万円の壁といわれていて「いくら以上稼ぐと働き損になる」という目安があるので、事前に予想される年収を確認しましょう。
そうして「扶養を外して働いてもいい」と考えるボーダーラインを決めていきましょう。
5-3.労働条件も確認する
「手に職をつけたい」と思うあまり、労働条件がよくない事業所で働かないよう注意が必要です。
職種によっては、労働条件が整っていないところもあるからです。
たとえば給料が最低賃金以下だったり相場よりかなり高く設定されていたりする場合は、怪しい可能性があるので注意しましょう。
最低賃金以下は違法です。
最低賃金は2021年に引き上げられています。
また相場より高すぎる給料は、過酷な労働によって発生したインセンティブ込みの金額の可能性もあるので危険です。
相場と比較しましょう。
求人の募集要項や面接などでしっかり確認することをおすすめします。
6.【まとめ】40代女性は手に職をつけよう
40代女性が手に職をつけるメリットやおすすめの仕事を紹介しました。
手に職をつけるには、実務経験を積むことが大切です。
職種によっては資格の必要なものもあります。
手に職がつくと、収入が増えやすくなり、転職先も見つかりやすくなります。
手に職をつけて一生働ける仕事と出会いましょう。
■執筆・・・CareerTheory編集部
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【基本情報】 1.年収:約60~360万円 2.仕事内容:Webサイトの文章作成 【備考】 3.おすすめ度:★★★★★ 4.メリット:在宅で働ける/文章力を活かせる