夫の「家事」「育児」分担はどれくらい? 妻が本当にしてほしいことは?

2022/01/13

日々追われる日常のなかで家事や育児を「夫がやってくれれば……」と思うことは少なくないはず。そこで今回は、20代~50代の子どものいる女性を対象にアンケートを実施。さまざまな夫婦の家事、育児分担を覗いてみました。今後の家事、育児分担を見直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

夫の在宅勤務は少数派

コロナ禍で広まった在宅勤務。在宅なら家事、育児もやりやすいのでは?と思いましたが、実際に夫が在宅で働いている人は少数派のようです。

「毎日」や「週に数回」在宅勤務の人を合計しても18%。77%の人は、夫が「在宅勤務をしていない」ことがわかりました。

約半数の夫が家事を「やっている」

夫が家事をやっていると答えた人の割合が過半数を超える結果に。

「とてもよくやっている」(20%)、「まあやっている」(32%)と半数の夫が家事をある程度やっていることがわかりました。では、年齢別で見るとどうでしょうか。

夫(パートナー)が30代の人は「やっている」「まあやっている」人の割合が比較的高く、合わせて61%になっていますが、40代では54%、50代では37%とやっている人の割合が減る傾向にありました。

育児も約半数の夫が「やっている」

家事に続き、育児も「やっている」人は約半数となりました。

「とてもよくやっている」(25%)、「まあやっている」(33%)と、合計すると半数以上がやっているという結果になりました。次に、年齢別で見てみましょう。

子育て世代である20~40代は「やっている」派が多く、特に30代の夫は「とてもよくやっている」「まあやっている」あわせて76%になっています。上の世代にいくとすでに手が離れている人もいるので「やらない」派が増えているのかもしれません。

ごみ捨ては夫のほうがやっている

では、実際に夫はどんな家事をしているのでしょうか。アンケートでは、それぞれの家事について夫の分担割合を聞き、平均値をグラフにしました。その結果、出勤前でもできる「ごみ捨て」は平均分担割合が55%と、妻よりも夫のほうが多く担っているということがわかりました。

家事の中で比較的夫の分担割合が高いものは「お風呂の掃除」(36%)、「後片付け(皿洗い)」(34%)、反対に分担割合が低いのは「洗面所の掃除」(13%)、「キッチンの掃除」(15%)となりました。
全体的に夫の家事分担割合が50%を超えているものは「ごみ捨て」以外にないことを考えると、家事をやっている夫は増えても、夫婦平等に家事をしているわけではないようです。

子育ては「お風呂に入れる」のが夫の担当

つぎに、育児の分担割合をみてみましょう。アンケートでは、「お風呂に入れる」(49%)が夫の分担割合の高い育児トップとなりました。

次に分担割合の高いものが「子どもと遊ぶ」(46%)、「歯磨き」(36%)となっています。
逆に分担割合の低いものは保育園や幼稚園などから帰った時の「持ち物整理」、「習い事の宿題やよみかきのチェック」(11%)と、細々とした『名もなき育児』にまでは手がまわっていない様子がうかがえました。

妻が「家事」「育児」で夫にのぞむこととは?

west/gettyimages

「家事」「育児」をやっていない夫に対してはもちろんですが、やっていたとしてもやはり妻からの不満はあるようです。ここでは、「家事」「育児」で夫に求めることをまとめました。

家事について

一番多くあがっていたのは、お手伝い感覚をやめて、言われなくても自分でやってほしいという声でした。
・「手伝い」という感覚を捨ててほしい。(40代 夫・子ども3人)
・当事者意識と興味を持ってほしい(30代 夫・子ども1人)

次に家事を「やってる」派にありがちな、詰めの甘さや、夫の発言に対する苦言も。
・皿洗いをしてくれるが、油のベタベタが残っていたり、ご飯のこびりつきがあったりするので、もう少し丁寧にしてほしいです。(30代 夫・子ども2人)
・洗濯物を畳んだり洗い物をしてくれてありがたいけど、しまうとこまでしてほしい!(30代 夫・子ども2人)
・手伝ってくれた後に、あそこが汚かったからこうしたとか、お風呂にピンクカビがあったから掃除したなど細かく報告されるので、それをやめてくれたらなと思う(40代 夫・子ども1人)

家事の中でもいちばんやってほしいという声が多かったのは料理でした。
・料理ができるようになって欲しい。(40代 夫・子ども3人)
・疲れている中よく協力してくれるのでありがたいが、一番家事で荷が重いのは、3度の食事。お料理ができるようになってくれたらもう言う事はないです。(30代 夫・子ども3人)

子育てについて

子育てでいちばんやってほしいという声があがっていたのは、子どもともっと遊んでほしいという声でした。
・もう少し子供たちと遊んだり、学校のことを聞いて積極的にコミュニケーションをとってほしいです。(30代 夫・子ども2人)
・子供の話をもっと聞いてあげてほしい。(40代 夫・子ども2人)

ふだん子どもと遊んでいる夫に対しても、スマホを見ながら遊ぶのはやめてほしい、ネットばかりを見せないで子どもとちゃんと遊んでほしい、子どもの気持ちに寄り添ってほしいという声が多くあがっていました。
・携帯見ながら相手をしないでほしい。ちゃんと話を聞いてやってほしい。(20代 夫・子ども2人)
・子どもに汚い言葉で感情的に叱らないでほしい。(30代 夫・子ども3人)
・子どもにネットばかり見せないで欲しい。(40代 夫・子ども3人)
・子どもの気持ちを考えて(30代 夫・子ども3人)

育児についても家事と同じように細かなお世話までやってほしいという声や自発的にやってほしいという声もありました。
・泣いていなくてもおむつを替えたり、遊んだり、積極的にお世話してほしい。(30代 夫・子ども1人)
・いつもよく遊んでくれているのですが、お出かけ前後の準備や片付けなどを全部してくれたらもっとありがたい。(30代 夫・子ども3人)

※『<サンキュ!>ママ友・ご家族の生活習慣に関するアンケート』(2021年10~11月実施、回答数292人)。
※掲載された情報は2021年11月4日までに収集した情報です。

 
 

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