共働き家庭が年々増加し、積極的に家事や育児を担当する夫も増えています。とはいえ、料理に関しては圧倒的に妻の負担が大きいのが現状のよう。「それでは困る!」そう考える妻たちと、打開策を話し合いました。
<座談会に参加してくれた人>
・やってもらうのが当然だった夫に変化が!
マミさん(48歳 結婚11年目)
夫(51歳)、長男(19歳)、長女(9歳)。プロ主婦として活躍。家事は一切しなかった夫が、転職を期に食器洗いをするように。
・家事丸投げ夫とたびたび衝突
高田なみこさん(37歳 結婚13年目)
夫(36歳)、長男(11歳)、次男(9歳)。フルタイム勤務で残業も多いものの、家事はほぼ担当。家事分担に不満大アリ!
・指示待ち夫にイライラ
miyabiさん(39歳 結婚6年目)
夫(37歳)、長女(3歳)、次女(0歳)。夫は洗い物はやってくれるが、食事の支度などは指示しないと全く動かないのが悩み。
・夫の家事スキルの低さに不満……
編集部 K野(45歳 結婚12年目)
夫(45歳)、長男(11歳)、次男(5歳)、長女(4歳)。夫は積極的に動いてくれるものの、信じられないミスが多いのがストレス。

料理は特に夫と分担するのが難しい~
編:皆さん、料理はほぼご自分が作っているとのこと。不満はありますか?
高:私は残業も多いのですが、料理は全て私が担当。時々爆発してもめます(笑)。夫に食器洗いと週1の食事作りを託したいですが、なかなか……。
m:うちは、指示しないと動いてくれないのが悩みですね。察して動いてほしい!
マ:わが家は結婚して8年で、ようやく食洗機に食器を入れてくれるようになりました。結婚当初は「お箸出てないよ~」なんて言う夫で(笑)。
一同:わーそれはなかなか重症でしたね(笑)。
マ:まずは「自分のことは自分でやって」からのスタートでした。ご飯をよそって運ぶとか。その姿勢を見せてくれるだけでも、イライラが減ると思います。
編:たしかに。「これやるよ!」の声掛けとか、積極的に動いてくれるだけで、心の負担が全然違いますよね。
夫にとって家事は「手伝い」なの?
m:うちは食器洗いはしてくれるものの、鍋系はスルー。もちろんシンクや排水溝もギトギトのまま。たま~にやってくれると、ドヤ顔で報告されます。
一同:あるある~(笑)。こっちは毎日やってるのに!
マ:男性は家事を「自分事」だと思ってないんですよね。まずはその意識改革が必要かも。
編:たしかに。どこまでが夫の仕事かを、明確にする必要もありそうですね。
高:うちは9:1で私が家事をしていると思ってますが、夫はその自覚がなさそう(笑)。「見えない家事」の負担も大きいから、一度リスト化して夫と共有すると分かりやすいかな。2人ともできないことは、外注したい!
マ:家事代行サービスを利用するなど、お金で解決するのも手ですよね。あとは「夫の家事スキル」と「妻の理想」にギャップがあるからイライラする。そこは、便利な家事アイテムを投入するのがおすすめです!
高:そういえば掃除嫌いの夫も、よく落ちる洗剤を自分で購入してきたときは、積極的に掃除してました!
編:できないところを責めるより、「これでやればうまくいくよ」ならもめないですね。
「得意なこと」を増やしてもらおう
編:料理経験がない夫に、ごはん作りを任せるのはやっぱりハードルが高いですか?
m:夫はほとんど料理しないんですけど、なぜかたこ焼きは自分で作るんですよね。
高:あ、うちも焼き肉の用意はしてくれます。「パパ主催のパーティー」みたいなノリで、買い物も行ってくれる。そこまでやってくれれば、「片づけは私がやるよ!」って気持ちよく言えますね(笑)。
マ:子どもも喜びそう!
編:まずは休日の楽しいごはん作りから任せる、というのはいいアイデアですね。週1くらいで、ぜひ定期的にお願いしたい。
m:そういえば夫はカルボナーラを作るのは私よりうまいから、「あのおいしいの食べたい!」とお願いすれば、作ってくれます。
一同:頼み方がかわいい!
マ:得意なことが増えていけば、夫の貢献度が高くなりますよね。
編:いろいろな料理を作ってなんて高望みしてないから、自信を持って作れる料理を2~3品見つけて!が妻たちのホンネですよね。
話し合って出した結論 妻の負担はこれで減らそう
STEP1 「自分のことは自分で」が第一歩!
食器を運ぶ、ご飯をよそう、食器を食洗機に入れるなど、自分の分だけでもやってもらい、「妻がして当然」の意識を捨ててもらおう。
STEP2 役割を明確にする。外注するのもアリ!
「ここからここまでは夫の仕事」とはっきり提示。リスト化して担当を決めても◎。2人とも難しければ、外注する案を提案しても。
STEP3 苦手な家事は、便利グッズで解決!
やり方に口出しするともめるので、便利な掃除グッズや調理器具・家電・調味料などを薦めれば夫がノリ気に。自分で探してもらうのも効果大。
STEP4 休日に「夫主催パーティー」を
定期的に開催休みの日はたこ焼き、お好み焼き、焼肉、餃子など、夫が好きな料理でパーティーを計画。「料理して!」よりハードルが低く、家族で楽しめます。
STEP5 自信を持ってできる料理を3つ作る
まずはさっと作れる料理を1品見つけて。最初はそればかり作ってもらい、うまくできるようになったら2品、3品……と増やしましょう。
初心者は材料も手順も少ない親子丼がおすすめ
夫が初めて覚えたのは、親子丼。家にある材料で作れるのが◎。妻が教えるより、自分で動画を見て作ってもらう方がもめごともなし。
2年前から夫が休日ごはんを担当 臼井愛美さん
●miyabiさんの夫がチャレンジ!
スプレー洗剤でシンク掃除がラクに
食器洗い後シンクの掃除まで任せたく、スプレー洗剤を投入。よく落ちて楽しいようで、それが習慣に!料理はオムライスに挑戦してくれて、子どもにも大好評。定期的にお願いして、夫がごはんを作る頻度を増やしたいです。
参照:『サンキュ!』2025年3月号「共働き夫婦の夕ごはん、どうしてる?」より。掲載している情報は2025年1月現在のものです。イラスト/ながせこなみ 構成・文/草野舞友 編集/サンキュ!編集部