ちはるさん登場!フェムテックは解決より進化 ~連載「はじめよう!フェムテック」vol.5

2021/12/09

2021年10月26日(火)から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』(毎週火耀~木曜 午後7時53分~58分頃)。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、今、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」を、さまざまな角度から取り上げています。パーソナリティは、おなじみの伊久美亜紀総編集長と東島衣里アナウンサー。この連載では、毎週オンエアされた3回分の内容を、ギュっとまとめてお伝えします。

●パーソナリティ
伊久美亜紀 Aki Ikumi
大学卒業後、出版社3社の編集部を経て、1995年ベネッセコーポレーションに入社。『サンキュ!』編集長を長く勤め、現在はK&Fメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち』など年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務める。バツイチ29歳の長女一人。

東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金 13:00~15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」(土 13:00~15:00)などの番組を担当する。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった31歳。

●ゲスト
ちはる Chiharu
女優・タレント。ファッションやインテリアのプロデュースなど幅広い分野で活躍。特に結婚、出産後はママタレントとして、多くの雑誌でも人気を集める。『サンキュ!』でも、15年間、性に関するエッセイを連載。東京・目黒で、人気のカフェ「CHUM APARTMENT」(https://chum-apt.net/)も経営。

まだまだ認知度の低い「フェムテック」を推進して、女性だけでなく社会全体の幸せを目指したい!という意気込みでスタートした番組の第5週。ゲストは、女優でタレントのちはるさんです。二人は「ちはる・いくみん」と呼び合う30年のお付き合い。『サンキュ!』での連載を通じて親交を深め、今やプライベートでも、何でも相談できる関係に。「ちはるは、“いくみん、最近太ったんじゃない”などと、耳の痛いこともはっきりいってくれる。彼女の指摘は的確だから、自分を客観的に見るための重要なバロメーターになっているんです」(伊久美)

【Talk】
■東島アナ「ちはるさんは、長年、『サンキュ!』で、性に関するエッセイを連載されていたということなんですが、どんな内容だったのか教えていただけますか」

■ちはる「ちょっと下ネタエッセイみたいな感じだったんですよ。なかなか人に聞けない、言えない話題。例えば生理のこととか。“それは恥ずかしいことじゃないよ~”、“当たり前にしていこうよ~”みたいな(笑)」

■伊久美「毎回すご~くおもしろかったけど、なかなか赤裸々で(笑)。最初は、社内でも白い目で見られがちな連載でした。今考えれば、フェムテックの走りですね。ちはるがすごいのは、実はみんなが知りたいんじゃないかということを、敏感にキャッチしているところ。私自身も勉強になりました、ありがとう」

■東島アナ「最近、やっと女性同士で生理や更年期の話もできるようになってきたなぁ~と感じています」

■ちはる「私は目黒で20年くらいカフェを経営しているんですが、女性のスタッフは “生理痛で休みたい” “更年期の症状なのか、今日は家から出たくない” ということがよくあります。私も理解できるので、そんなときは休んでもらいます」

■東島アナ「そんなとき、男性スタッフの方々に、女性スタッフが休む理由をどう伝えていますか? 男性からすると、女性の体に関することはデリケートなので聞きづらいと思うのですが」

■ちはる「私は包み隠さず、そのまま伝えています。“がさつ~”と言われますが(笑)。伝えにくいことでも、当たり前のことにしていくことが、男性のためにもなるんじゃないかと。うやむやにされると男性もモヤモヤするじゃないですか。だから、“普通のことだよ~”という感じで伝えています」

■伊久美「男性にとっても、いいことかもね。ちはるのカフェでは、そういう会話が普通。素敵なことだね」

【ちはるVoice 】

口にしづらい悩みやトラブルもあえてオープンに話そう

最近、女性同士では、普通に生理や更年期の話もしていると思う。ただ、男性はデリケートな部分があって、女性の体に関することは聞きにくいよう。必要以上に気を使う社会になっている。まずは、女性がフェムテックを重々しい雰囲気ではなく、オープンに“普通のこと”として広げて、男性のこともそこに引っ張り上げていくことが必要。そして、同時に男性のなかなか言えない体の悩みも聞き出して、社会全体でのヘルスケアを考えていくことが必要だと思う。

【 Talk 】
■伊久美「ちはるのカフェ“CHUM APARTMENT”のスタッフは、ほとんどが20~30歳くらいだよね」

■ちはる「そうです。みんな、息子と同世代です」

■伊久美「ちはるは、ジムで一生懸命トレーニングをしたり、美容フリークとかでもないと思うんだけど(笑)、いつまでも可愛くて体形も保っている。それって、日々、若い人たちに囲まれて、刺激を受けているからなのかなぁ」

■ちはる「影響は大きいですね。ラクなブラジャーとか着けていると、“今日、胸の形少し変ですよ~”とか、はっきり言われます(笑)」

■東島アナ「なかなか厳しい!(笑) お店の若いスタッフさんたちは、フェムテックについてどう感じていると思われますか」

■ちはる「フェムテックという言葉は知らなくても、商品やサービスの情報を、敏感にキャッチして活用していますね。私もいろいろ教わって、自分を活性化している。昨日の私より今日の私のほうがムダがない、“新しい女”へと進化するように」

■伊久美「さすが! フェムテックっていうのは、健康課題の解決というのが定義だけど、“解決”というより“進化”という言葉のほうがちはるらしいし、ポジティブでいいね」

■東島アナ「進化には終わりがないですものね! では、ちはるさんにとって、今後のフェムテックの課題はなんですか?」

■ちはる「50歳を過ぎて思うのは、人生の財産は家族や仲間だなぁと。だから、“家族が欲しい” “子どもがいると楽しいよね~”と、当たり前に思える社会にもっとなってほしい。フェムテックは商品やサービスの普及だけじゃなくて、うちのカフェでの会話のように、若者から年長者へ、年長者から若者へ、そういったコミュニケーションが増えることで、いろんな考え方、進化が広がっていくような気がします」

【ちはるVoice 】

世代を超えた交流で刺激を受けて、みんなで進化しよう!

最近、人生の財産は、家族のような温もりを感じる人間関係だとしみじみ思う。カフェの若いスタッフたちと交流することは、確実に私の心と体の栄養になっている。反対に、私が彼らにできることは聞いてあげること。ちょっとだるそうにしていたり、つらそうなスタッフに、気持ちがラクなるような言葉をかけてあげる。それは年長者の役割だと思っています。世代を超えたオープンな交流で、「今日フェムった?」という会話が出てくるくらい、フェムテックを当たり前のことにしていきたいです。

合言葉は「はじめよう!フェムテック!!」

●次週のゲストは、スタイリストの岡部久仁子さんです。

【番組インフォメーション】
『はじめよう!フェムテック』は、毎週・火曜日~木曜日の19時53分~5分番組です。火曜日:ニッポン放送をキーステーションに、全国19局ネット、水曜日・木曜日:ニッポン放送をキーステーションに全国27局ネット、で放送中。聴き逃したかたは、お住まいのエリアのradikoでもお聴きになれます!

●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは27年来の付き合い。

●撮影/寿 友紀

 
 

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