ブロック (3 歳) と遊んで日本の女の子

考える力が伸びる!?1・2歳からできる〇〇遊び!

2022/03/19

「将来何かの問題にぶつかったとき、自分で考えて答えを出せる人になってほしい」と、親なら誰しも願うもの。最初から用意された答えをなぞるのではなく、「空を飛ぶにはどうしたらいいだろう」と考え、あれこれ想像をめぐらせて解決する発明家のように、自ら探求して答えを導く力をつけるには、どうしたらいいのでしょうか。 
1・2歳の今からできる方法をご紹介します。

<お話をうかがった先生>
内田伸子(うちだのぶこ)先生
お茶の水女子大学名誉教授。十文字学園女子大学客員教授。学術博士。専門は発達心理学、認知心理学。〈こどもちゃれんじ〉の監修、NHK Eテレのコメンテーター、子どもの絵本や映像の監修などで活躍する。

1・2歳の「考える力」はどうやって育つ?

良質な実体験が多いほど考える力が育つ。

アジアの母と赤ちゃん
polkadot/gettyimages

子どもは見知らぬものに出合ったとき、それまでの体験に照らし合わせて、それがどういう性質のものかを推測します。体験が多ければ多いほど、仮説はしっかりとしたものになり、ものへの興味も深まります。

子どもは生後10カ月頃から体験の記憶が蓄積されると言われています。ですから1・2歳でも、楽しく遊びながら豊かな体験を繰り返すことで、想像して仮説を立てる力(=考える力)がどんどん育っていくのです。

見知らぬものに出合う

「何だろう?」

木製のテーブルに記号の疑問符記号が付いている木製の立方体のブロックの形
marchmeena29/gettyimages

自分の体験の中から似ているものを探し出し、仮説を立てる=考える力。

ウニを見たときの子どもの仮説の例

参考:ヘッブ,1975(内田伸子著『子どもの見ている世界 誕生から6歳までの「子育て・親育ち」』(春秋社)より)

赤ウニ
DPFishCo/gettyimages

●針みたい!
「さわると痛いのよ」
「さわると痛そうだな」
針とはこういうものという体験

●ボールみたい!
「蹴ったら転がるかな?」
ボールとはこういうものという体験

あれかな?これかな?→【仮説を確かめる】

「さわると痛そうだから、棒で転がしてみよう」

1・2歳は手を使う遊びで「考える力」を育む

手を使って試行錯誤する遊びが最適。

若い小さなかわいいアジアの女の子は、孤立したピンクの背景で机の上木製ブロック建設、木のおもちゃ、ジェンガの家から家を建てます。アジアの子供たちは再生し、コピーの領域で創造�
Chaay_Tee/gettyimages

体験の中でも「手を使って遊ぶ」ことは、考える力を育むうえでとても効果的です。

人は「楽しい!」と感じると、知識を蓄える脳の扁桃体が刺激され、記憶をつかさどる海馬の働きが活性化します。子どもが楽しく遊んだり、真剣に試行錯誤したりしているときは、快を感じ、知識が吸収されているのです。

また、手指でさわったものを「角があるぞ」などと脳に伝えたり、脳が手指に指示を出したりするうちに、脳の回路が太くなり、学習効果のアップにもつながります。

赤ちゃんプレイとカラフルなおもちゃ自宅でクローズ アップの詳細を探索。
NataliaDeriabina/gettyimages

1 楽しい!と感じることが大切!
2 手指を使うことが大切!

ThitareeSarmkasat/gettyimages

●海馬
体験したことを知識として蓄える

●扁桃体
快・不快の感情が呼び起こされる

※取材時の情報です。

参照:〈こどもちゃれんじ〉

 
 

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