【連載】おぐらなおみの働きママンビギナーズ 第21回
2017/10/06
コールセンターのオペレーターから正社員をめざしてドラッグストアでの販売のパートに転職した美久。社会保険の制度が変わり、扶養家族でいられるのが年収106万円未満までに下がったと知る。悩んだ末、ついに夫に対して「扶養をはずれて自分で社会保険料を支払う」と宣言! 店長に相談したところ、「まだ対象ではない」という回答が……
前号までのあらすじ
登場人物山村ファミリー
山村美久(34歳)短大卒で就職。25歳で結婚。長女出産をきっかけに退職。現在に至る
山村利光(34歳)営業担当の会社員。基本的には家のことはしたくないタイプ
山村麻貴(6歳)(フツーの)私立幼稚園年長。ちょっとわがままな長女
山村紗絵(5歳)麻貴と同じ園の年中。わが道を行く、マイペースな二女
やってしまった大失敗。この経験をどう生かせばいいのかな?
<働きママンはみ出しコラム>
キャリア開発の専門家・上田晶美さんの監修で、毎月「働くこと」「働き始めること」について役立つ情報をご紹介します。
(ハナマルキャリア総合研究所 代表取締役上田晶美さん)
パート・アルバイトも 社員も同じ「会社の顔」です
働いているところが会社でも店舗でも、顧客や取引先からすれば、社員であろうがなかろうが応対した人が即「その会社(店舗)の顔」。「私はパート(アルバイト)だから」という言い訳はできません。責任感のない行動をとることで、顧客や取引先をなくしてしまうことさえあります。正社員をめざしているのならなおのこと、責任感のある言動や行動を心がけましょう。
仕事の失敗は仕事で返す心がけを
「人間はミスをする生き物」だといいます。また、やることが多ければ多いほど、ミスも多くなるのは、家事でも仕事でも一緒。たくさん働いているからこそのミスなので、頑張っている自分を褒めてあげてもいいのではないでしょうか? 落ち込むばかりでは、まわりにとってもいいことはひとつもありません。つらい気持ちはいったん置いておいて、次はどうしていくかに気持ちを切り替えることが周囲に対してのお詫びだと考えてはいかがでしょうか。
「だれがどう思うか」ではなく、 「自分がどうしたいか」が大切
すでに働いているかたはもちろん、これから再就職したいかたにも通じることですが、他人がどう思うかだけにとらわれた仕事ぶりや仕事探しはあまりいい結果が出ないものです。例えば、「どうせ戦力だと見てもらえないから」という仕事ぶりでは、本当に戦力になれませんし、「人に自慢できるから」「今なんとなく流行っているから」という判断基準で仕事や資格を選ぶと競争率が高かったり、自分に合わなかったりということも。「自分がどうしたいか」を大切にすることが、いい結果を呼ぶことを忘れないようにしましょう。
マンガ/おぐらなおみ