学生歌の

子どもが英語を身につける早道!英語を聞いた後すべきこと

2022/03/11

3・4歳のお子さんが英語の歌を歌ったり、フレーズをまねして言ったりすることは、将来の英語力につながる大切な学びです。英語のリズムを楽しみながら身につけられる今、お子さんがめいっぱい英語を口にすることができるようにサポートしたいですね。

<お話をうかがった先生>服部孝彦先生
言語学博士。大妻女子大学・同大学院教授、早稲田大学講師。初等・中等・高等教育を日米両国で受けた元帰国子女。主な著書に文科省検定中学及び高校英語教科書他、著書・論文多数。
※取材時の情報です。

そもそも英語を口にすることってどんな効果があるの?

英語を身につけるには、独特のリズムを吸収することが大切です。日本語とは異なる英語のリズムを身につけるうえで、たっぷり聞くことに加えて、発語することがポイントになります。

英語を聞いたあと、ロにすることが英語を身につける早道!

幸せなアジアの子供はヘッドフォンで音楽を聴いて楽しむ
surachetkhamsuk/gettyimages

発語すること、歌うことが英語のリズムを身につけるうえで大切ですが、さらに、英語の理解が進み、忘れにくくなるというメリットもあります。

ロにすることで 「気づき」が生まれ、英語が身につきやすくなります

お子さんがしゃべり始めた頃のことを思い出してみてください。生後すぐから1歳半くらいまでは、言葉らしい言葉はまだ出てこなかったと思います。どんな言語であろうと自然と発語できるようになるためには、まずはその言語にふれ、大量にインプットされることが必要なのです。

海外に住むなど常に英語に囲まれた環境であれば、大量に英語をインプットし発語に至ります。しかし、日本に住み、ふだん日本語を使って生活しているお子さんであれば、大量の英語にふれ、自然と発語に至るのはなかなか難しいもの。そのため、英語を身につけるには、聞いた英語を意識的に発語することで「こういう言い方だな。こう言っていたんだ」と気づき、理解することが効果的です。

特に3・4歳頃は漠然と言わせるのではなく、「言いたい!」という気持ちを伴った発語が理想的。例えば、英語の映像教材などの「ぼくと一緒に言ってみよう!」「一緒に歌おう!」などの促しに応えたり、おうちのかたの質問に答えさせたりしながら発語を引き出していくといいでしょう。

歌は楽しく英語のインプット・アウトプットができます

Digital Vision./gettyimages

歌の利点は、何より楽しみながら英語をインプット・アウトプットできることです。3・4歳児が英語を身につけるときに大切な「英語が楽しい!」「英語が好き!」という気持ちを育むことにつながります。

歌は、言葉をメロデイーにのせることが優先されるので意味と無関係に強弱がつくなど、実際の会話のときのリズムとは異なることもありますが、英語をかたまりで覚えられるというメリットもあります。

また、チャンツはメロデイーを覚えなくていい分、リズムに集中できるため、英語独特のリズムを身につける点で効果的ですし、ある程度の長さのフレーズをかたまりで発語するので覚えやすくなります。

幼児期に英語を始めるメリットは?

ターザンロープで遊ぶ少年
yamasan/gettyimages

生まれたばかりの赤ちゃんにはどの言語も身につける素地があると言われています。しかし、日常生活でふれていない言語を習得する能力は、一定の時期を過ぎると減少していきます。英語のネイテイブスピーカ ーのような発音は、12歳過ぎから英語学習を始めると身につけることが難しくなると言われます。

しかし、幼児期の今であれば、英語の音やリズムを身につけやすく、一度身につければ忘れたとしても、その後のインプットによってもう一度英語らしい発音を獲得できることが知られています。

参照:〈こどもちゃれんじ English〉

 
 

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