雌幼児が、教育玩具

1・2歳が英語に楽しくふれるための3つのコツ

2022/03/29

英語の必要性がますます高まっている今。お子さんにも「英語が話せるようになってほしい」と考えるおうちのかたが増えています。しかし、「まだ日本語すらおぼつかない1・2歳の時期に、英語を教えたら混乱するのでは?」というためらいと、「何もしなくていいのかな…」という焦りの狭間で、悩んでいるかたも多いのではないでしょうか。1・2歳の時期に、親子ともに負担なく英語にふれられる方法を、専門家にうかがいました。

<お話をうかがった先生>
豊田ひろ子(とよだひろこ)先生
東京工科大学教授。言語教育学博士。専門はバイリンガル教育。幼児と児童の第二言語習得と効果的な英語指導法を研究。

お子さんが好きなことを入り口に

緑の木の背景で踊る小さな女の子
Qiteng/gettyimages

1・2歳が楽しく英語にふれるには、お子さんの「好き!」を入り口にするのが一番です。乗り物が好きなら、絵本などを見ながら、乗り物の音や名前を英語で言ってみるといいでしょう。歌やダンスが好きなら、英語の音楽をかけて、一緒に踊るのもいいですね。
手洗い・入浴など、毎日の生活習慣に英語を取り入れるのもよい方法です。大好きなおうちのかたと一緒に取り組むことで、お子さんも英語に親しみを感じられるでしょう。

1・2歳が英語に楽しくふれるための3つのコツ

1 好きなものから英語にふれる
2 好きなことを英語でやってみる
3 好きな人と英語を楽しむ

1・2歳の英語あるあるQ&A

1・2歳でも英語に取り組めることはわかったけれど、不安なこともいっぱい!そんなおうちのかたの疑問に豊田先生がお答えします。

Q.1 「りんご」より先に“apple”を覚えてしまったら、混乱しない?

A.1 子どものキャパシティは大きいので、うまく使い分けるようになります。

日本の富士アップル
kaorinne/gettyimages

“apple”は「りんご」よりも言いやすいので、先に覚えてしまう子はよくいます。日本語と英語は頭の中で対立しているわけではなく、ほかのたくさんの言葉とともに共存しています。子どもの脳はこれらを整理して使い分けるので、成長とともに「apple=りんご」と自然に理解し、場合に応じて使い分けられるようになります。

Q.2 親が発音に自信がないときは?

A.2 発音はネイティブ音声に任せて、おうちのかたは楽しく関わって。

子供の画像、女の子、赤ちゃん
chachamal/gettyimages

おうちのかたが英語をまったく話さないと、お子さんは英語に興味をもちにくくなります。おうちのかたの発音がたとえうまくなくても、お子さんがネイティブスピーカーの音声を聞いていれば、子どもは自然に調整をして、正しい発音を身につけます。おうちのかたが積極的に、ジェスチャーを交えながら表情豊かに英語を話すことで、お子さんも「英語って楽しい!」と感じられるようになるでしょう。

Q.3 英語のDVDを見ると黙り込んでしまうのだけれど?

A.3 いやがらずにじっと見ているなら、興味がある証拠です。

親と子供がテレビを見ている
yamasan/gettyimages

本当に興味がなければ、そっぽを向いたり泣いたりするでしょう。見たものをすぐにまねしてアウトプットをする子もいれば、じっと観察してインプットに時間をかける子もいます。そういうときは、おうちのかたがさりげなく「歯みがきしようって言ってるね」などと日本語でヒントを与えれば、不安がなくなり、英語の発音に親しめるでしょう。

Q.4 英語は毎日たくさん聞かせた方がいい?

A.4 週に一度からでもOK。好きなジャンルから入って長くふれることが大切。

globalmoments/gettyimages

理想は毎日ですが、お子さんの好みや家庭の状況に合わせて、無理のない頻度で英語にふれましょう。何よりも、お子さんの好きなジャンルを入り口にすることと、長く続けることが大切です。一度に何時間も英語にふれるよりも、1日数分でも、興味のあるジャンルの英語に毎日ふれる方がいいでしょう。

※取材時の情報です。

参照:〈こどもちゃれんじ〉

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND