日本語と英語を一緒に吸収できる!?1・2歳の英語学習
2022/03/28
英語の必要性がますます高まっている今。お子さんにも「英語が話せるようになってほしい」と考えるおうちのかたが増えています。しかし、「まだ日本語すらおぼつかない1・2歳の時期に、英語を教えたら混乱するのでは?」というためらいと、「何もしなくていいのかな…」という焦りの狭間で、悩んでいるかたも多いのではないでしょうか。1・2歳の時期に、親子ともに負担なく英語にふれられる方法を、専門家にうかがいました。
<お話をうかがった先生>
豊田ひろ子(とよだひろこ)先生
東京工科大学教授。言語教育学博士。専門はバイリンガル教育。幼児と児童の第二言語習得と効果的な英語指導法を研究。
日本語と英語両方一緒に吸収できるのが1・2歳!
英語への先入観がなく同時に吸収できる。
1・2歳は英語に対して、「難しい」「新しい言葉だ」という先入観をもっていません。そのため「わんわん」と「犬」が同じであると理解できるように、「りんご」と“apple”も同時に吸収して理解できます。
大切なのは、「りんご」の概念をしっかりと把握していることです。「赤くて甘くて、食べるとシャリシャリするもの」など、概念がしっかりとできていれば、「りんごと“apple”は同じもの」と自然に理解できます。
りんご= apple とわかるまで
1 まずはものを理解する
りんごを見て、「赤いもの」「甘いもの」「食べるとシャリシャリするもの」など感覚的な情報をたくさん集めて「りんごというもの」を理解します。
2 名前があることを知る
次に、ものと言葉を結びつけようとします。「わんわん」と「犬」が同じだとわかるように、「りんご」と“apple”も同時に、同じものだと理解できます。
●「りんご」 という理解
●“apple”という名前
「同じもの」と理解できる。
無理なく英語に親しむには遊びや生活の中で英語に自然にふれる
勉強で一気に覚えるよりも繰り返しふれ続けて。
「りんごはapple」とただ繰り返し教えられたり、唱えさせられたりする勉強のような方法は、楽しさを感じられず、学習も定着しないでしょう。また、知識を一気に詰め込んでも、使う頻度が低いとすぐに忘れてしまいます。
英語を習得する一番の方法は、ふだんの遊びや生活の中で自然に英語にふれて、それを持続させることです。子どもは「楽しい!」と思ったことは繰り返します。無理なく英語を続けられるよう、お子さんに合わせた工夫をしましょう。
先輩ファミリーに聞きました!
●英語を無理なく続けるためにしていることは?
英語と日本語の絵本を、区別なく同じ本棚に入れています。子どもは英語だからと敬遠することなく選びます。私が読めるようなシンプルな英語の絵本を選んでいます。(東京都/あきママ)
海外のお土産でもらったクマのぬいぐるみを見せて、「外国から来たから、英語しかわからないんだよ」と言って、ぬいぐるみに簡単な英語で話しかける姿を見せています。(福岡県/れいちゃん)
※取材時の情報です。
参照:〈こどもちゃれんじ〉