幼児の女の子がシャボン玉遊び

ママ必見!「からだあそび」で表現力や意欲が身につくワケ

2022/02/19

走ったり跳ねたりと、動きが活発になる2歳前後。この時期にからだを使ってたくさん遊ぶと、バランス感覚やリズム感が身につき、全身で思いきり表現する楽しさも味わえて、運動がますます好きになります。今月は、家の中ですき間時間に気軽にできるからだあそびのアイディアを、前橋先生にうかがいました。

<お話をうかがった先生>
前橋 明(まえはし あきら)先生
早稲田大学人間科学学術院教授。医学博士。日本幼児体育学会会長。日本レジャー・レクリエーション学会会長。国際幼児体育学会会長。

身体能力だけじゃない!「からだあそび」で意欲や表現力が育つわけ

感動体験がたくさん!心も豊かになります。

青空に対して高い娘に持ち上げる母
Qiteng/gettyimages

からだあそびでは、子どもの筋力や持久力、バランス感覚を高められるほか、「新しいことができた!」「やってみたらおもしろい」「ママと遊べてうれしい」「パパって強いな」など、たくさんのプラスの感情を体験できます。からだあそびを通して得られる達成感や、おうちのかたへの信頼感は、もっといろいろなことに挑戦してみようとする勇気と自信のもとになります。

全身で表現する遊びで創造力がみがかれます。

見上げる男の子
KEN226/gettyimages

からだを使ったまねっこあそびは、表現活動の第一歩です。例えば、からだ全体で動物になりきる遊びをすると、その動物らしい動きを工夫したり、喜怒哀楽を動きで表したりと、自分なりに考えて創造力を発揮する体験ができます。

おうちのかたが見ていてくれるのが、子どもは何よりうれしいものです。動物や乗り物などのイメージを動きで表現する遊びを、一緒に楽しんでください。

始める前に知っておこう!もっと楽しく、安全に遊ぶための3ポイント

親子ダンスの練習
monzenmachi/gettyimages

1 どんどんほめて子どもをのせよう

親子一緒のからだあそびは、お子さんをほめるチャンスです。有頂天になるぐらいほめると、からだを動かすことが大好きになります。具体的にほめるのも、お子さんを伸ばすコツ。例えば、「腕がすごく上がってたね」とほめれば、子どもはもっと腕を上げようとがんばるようになります。

2 午前と午後、太陽の出ている時間に

午前中だけでなく、午後にもからだを動かす時間をもつと、寝つきがよくなり、生活リズムがととのって、子どものからだの健やかな成長が促されます。毎日できれば理想的ですが、夜に運動すると眠りが妨げられるので、ふだん昼間に時間がとれないご家庭は、休日の昼間に遊んでください。

風に揺れるカーテン
byryo/gettyimages

からだあそびをする際は、起床後2時間以上たって、お子さんのからだが完全に目覚めてから始めましょう。1回10~15分程度でOK。

3 抱き上げたり、引き寄せたりするときはひと声かけてから

家族の時間を楽しんで、自宅で幸せなアジアの父と男の子の幼児
twinsterphoto/gettyimages

家具や壁などにぶつかる心配のない場所で、すべらないよう、おうちのかたもお子さんも裸足で遊びましょう。フードやひもつきの服も避けてください。また、お子さんのからだを動かすときは、「引っ張るよ」「持ち上げるよ」などと言葉をかけてから。前もって予告すると、構えの姿勢をとれるので、より安全に遊べます。2歳前後は疲れるのも早いので、休憩しながら遊びましょう。

引き上げるとき

お子さんと手をつないで引き上げるときは、おうちのかたの手のひらにお子さんの手のひらを重ね、お子さんの手首も含めて握りましょう。

※取材時の情報です。

参照:〈こどもちゃれんじ〉

 
 

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