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【4・5歳】算数が好き!の気持ちを育てる、数遊びの体験

2022/03/26

日常生活の言葉かけや遊びをちょっと工夫することで、お子さんは「数遊びが好き、楽しい」と感じるようになります。すぐにまねできる、おうちのかたの関わり方をご紹介します。

<お話をうかがった先生>
沢井佳子先生
(SAWAI, Yoshiko)チャイルド・ラボ所長。 認知発達支援と視聴覚教育メディア設計を専門とする。 教育番組『ひらけ! ポンキッキ』の心理学スタッフ、静岡大学客員教授 等を歴任。 『こどもちゃれんじ』の「考える力」プログラム監修、幼児教育番組『しまじろうのわお!』監修。 日本こども成育協会理事、日本子ども学会常任理事。

ものを使って数にふれる体験が理解を深める

ビルディングブロック、白背景
BrianAJackson/gettyimages

「算数の芽を伸ばす」と聞くと、「3+2=5」のような計算問題を先取りして学ぶことをイメージするかもしれませんが、そんなことはありません。年中さんの今は、手で動かせるものを使って、実際に数えたり動かしたりする体験を繰り返すことが何よりも大切。年中さんは言葉の発達も著しいので、ゲームなどで楽しみながら数遊びをするのもおすすめです。
こうした数遊びの体験が、「数の保存」※の理解を定着させ、いずれ小学校で算数を学ぶとき、「実感をもって数を理解する土台」になるのです。

※ものの並べ方を変えても、ものの個数(集合数)は変わらないこと。たし算やひき算を理解する根本には、この数の保存の理解が必要です。年中さんでは、まだまだ理解できていないお子さんが多いのですが、後半になると理解できるお子さんも出てきます。

日常生活の中で簡単にできる数遊び例

◆数を使った言葉をかける

白いプレートにバター クッキー
kaorinne/gettyimages

「あと何枚ほしい?」「コップを5つ並べてね」など、やりとりの中に数を使った言葉を積極的に取り入れてみましょう。

◆数えたあとに全部でいくつか確認する

チェリートマトが白背景
Bozena_Fulawka/gettyimages

数の理解があやふやだと、例えばものを1から7まで数えたあと、「全部でいくつ?」と聞かれて「8!」と答えることも。数えたあとに全部でいくつあるのか、クイズ感覚で聞いて確認しましょう。

◆おもちゃを分ける

木製おもちゃ色の鉄道
karandaev/gettyimages

ある数をふたつの個数に分解する遊びから、ひき算の基礎が学べます。例えば電車のおもちゃが8両あれば、「5両と3両」「4両と4両」など、いろいろな分け方を試してみて。

◆すごろくなど数を使ったゲームをする

緑の背景テーブルコピースペース上のトランプのデッキ
Viktoriia/gettyimages

すごろくでは、駒を進めるときに声を出して数を数えるといいですね。トランプ遊びなら、ジャック、クイーン、キングの絵札を抜いて1から10までの札だけ使うのもおすすめです。

生活や遊びの中でたくさん数にふれることが、「算数が好き」の気持ちにつながっていきます。親子で数遊びを楽しみながら、算数の芽を伸ばしていきましょう。

※取材時の情報です。

参照:〈こどもちゃれんじ〉

 
 

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