仕事を辞める時の準備と流れ|円満退職のために注意したいポイントを総まとめ

仕事を辞める時の準備と流れ|円満退職のために注意したいポイントを総まとめ

2022/10/25

「仕事を辞めると決めたら、まず何をすべき?」
「どうしたら円満に退職できるの?」


など仕事を辞めるにあたって悩む方は多いのではないでしょうか。

ただ単に仕事を辞めるだけなら、2週間前までに退職意思を示し、引継ぎを行えば辞められますし、退職代行サービスの利用も法律上は問題ありません。

一方で、角が立つような方法で無理やり退職すると、会社ともめるだけでなく辞めた後にも後悔することになるのも事実です

そこで、この記事では円満に仕事を辞めるための準備と流れについて、業界の裏情報まで含め分かりやすく解説している転職情報メディア『Career Theory』の編集部に解説してもらいます。

この記事を読んでいただくことで、仕事を辞める時の手順が分かり、円満に退職する方法が分かります

最高の転職を実現するために、転職コンサルタントが業界の裏情報まで含め分かりやすく解説している転職メディア▶「...

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1.会社を辞める前に必ずやるべき4点

「仕事を辞める」ことを決意したら、まず以下の4点を行いましょう。

1. おおまかな退職予定日を設定する
2. 家族に相談して了解を得る
3. 最低3ヶ月の生活費を準備する
4. 大手転職サイトに登録して情報収集する


詳しく解説します。

①おおまかな退職予定日を設定する

まず、おおまかな退職予定日を設定します。ここでは日付をきっちりと決めず、「再来月を目途に退職する」などとアバウトに考えます。

なぜなら、退職予定日は、上司と引継ぎの計画などの話し合いを経て決定するからです。

とはいっても、ある程度目途を立てないと行動しにくいので、1-3ヶ月後を目安にし、退職日は柔軟に調整していきましょう。

その際、「有給休暇の残り日数」と「ボーナス支給日」を考慮しておくと、金銭的な損失が少なく辞めることができます

②家族に相談して了解を得る

ご家庭をお持ちの方は、仕事を辞める前に必ず家族の了解を得ておきましょう

配偶者としっかり話し合わないまま退職してしまい、その後問題になるケースもあります。

当面の生活費は失業手当で補填できますが、転職活動が長引いた場合、家計に影響することが考えられます。

また、転職で給与が減ってしまうことも考えられるため「仕事を辞めようかな」と思った時点で、まずは家族に相談して了解を得ておきましょう

③最低3ヶ月分の生活費を準備する

原則、「仕事を辞めるのは次の会社を見つけてから」をおすすめしています。

しかし、一旦仕事を辞めてゆっくりしたい方は、最低生活費3ヶ月分の貯金を準備しておきましょう。

なぜなら、自己都合退職の場合、失業保険の受給は最短2ヶ月半後からになるからです(待機期間1週間+給付制限期間2ヶ月)。

次の職場に転職するのに半年以上かかることも珍しくないため、理想は半年分の生活費を貯金している状態がベストです。

特に若年層(20代前半)や、ミドル層(40代後半以降)では、転職活動が長引く傾向にあるため、生活費の準備を忘れずにしておきましょう。

④大手転職サイトに登録して情報収集をする

仕事を辞めることを決断した際は、辞める前から本格的に転職活動を行うことをおすすめします

しかし、現職が忙しく転職活動を行う時間をとることができないという方は、大手転職サイトに2つ以上登録しておきましょう。

大手転職サイトに登録しておけば、希望の求人があるかどうかが把握できますし、「スカウト機能」のある転職サイトなら、新着求人が自動的にメール・アプリで通知されるため、時間を作って転職活動する必要もありません。

登録するサイトは、求人数の多い『リクナビNEXT』か『doda』がおすすめです。登録自体には3分もかかりませんので、ぜひ行っておきましょう。

2.【準備~退職まで】仕事を辞める時の流れ

仕事を辞める時は3ヶ月前から転職活動を行う

1.転職活動を開始する

今の仕事を辞めて別の仕事に就くまでには、

1) 在職中に転職活動をする
2) 退職後に、失業手当を貰いつつ転職活動に専念する


の2通りがありますが、この記事では、1)在職中に転職活動をすることをおすすめしています。

理由としては、無収入の期間が発生することによる生活への影響と、転職先が決まらないことへの焦りから転職先を妥協せざるを得ない可能性があるからです。

また、ブランクが長くなると転職希望先からの印象も悪くなりかねません。

実際、転職経験者1万人を対象とした調査では、86%が「在職中に転職活動を行う」と回答しています。(参考:「転職活動」実態調査『エン就職』ユーザーアンケート

というわけで、仕事を辞める際にはまず「転職活動準備」から着手しましょう。

「転職活動準備」とは

次の就職先の条件を考えておく
転職サイトで条件に合う求人を検索してみる
業界や職種について情報を集めておく
転職エージェントに登録&相談だけでもしておく


在職中に転職活動をすれば、情報収集しつつ、落ち着いて複数の会社を比較検討できるので、最も条件のよい転職先を選ぶことも可能です。

2.退職の意思表示をし、退職日を決定する

次に、上司に「辞めます」という退職の意思表示を行います。

上司に伝えた後、人事との調整などが行われ、実際の退職日の取り決めや引継ぎ計画が具体的に決定していきます。

この際の注意点として、上司への意思表示はどんなに遅くても、退職希望日の1ヶ月前までに伝えましょう

理由としては、下記の通りです。

企業側も欠員を採用するための時間が必要
引継ぎ時間に余裕があれば、後任社員の負担が減る
無理のないスケジュールで有休消化が可能


「なるべく早く」とは具体的には以下の通りです。

在職中に転職活動する方→志望企業から内定がでたタイミング
一旦退職する方→辞めようと決意したタイミング


なお、会社によっては「退職願・退職届の提出」が義務付けられている場合もあります。その際役に立つ退職届・退職願の書き方について、下記にまとめました。

補足:退職届・退職願の書き方

退職願・退職届は、あくまで退職の意思を書面で伝えて、その後のトラブルを防ぐことを目的とされているため、手書きかパソコンかの決まりはなく、どちらで作成しても問題ありません。

ただ、「手書きでないと受け取らない」という会社もゼロではありませんので、念のため人事担当者に手書きorパソコンどちらが良いか聞いておくと安心でしょう

退職届・退職届共に、作成する際は下記の3ポイントを意識しましょう。

「私事」と書き始める
本来の退職理由が何であれ、「一身上の都合で」と書く
退職願・退職届は会社の代表宛にし、名前に「様」を付ける


以上を踏まえ、見本は下記の通りです。

退職願を作成する時のポイントは退職理由を「一身上の都合」とすること、「私事」と記載すること、会社の社長宛にして「様」をつけることの3つがある。

退職届・退職願は会社から指定のない場合はA4かB5で作成し、用紙に合わせた封筒に入れて提出します。

手書きの場合は黒ボールペンか万年筆を使用します。消えるボールペンや修正ペンは使用せず、替えの用紙がない場合には二重線を引き訂正印を押しましょう

3.引継ぎを行う

引継ぎは、後任の負担を考慮し、余裕を持ってスケジュールを組みます。

退職の意思表示(退職の1ヶ月前)直後から始めて、遅くとも退職の3日前に終わらせるようにしましょう。

引継ぎのポイントは、業務マニュアルを作ることです。なぜなら、引継ぎ段階で後任者が決まっていない(or複数いる)ことも多いからです。文書で明文化しておくと、お互いにとって安心でしょう。

引継ぎですべきこと一覧

社内共有
  担当業務の目的や社内での位置づけ
  業務全体のフローチャート
  要点、優先事項、注意点
  顧客企業や担当窓口の情報
  顧客、業者連絡先一覧
  データの保管場所
  よくあるトラブルと対処法


社外連絡
  取引先への連絡、後任者の紹介
  挨拶回り

また、引継ぎをしっかり行うのはもちろん、可能な限り担当業務は自分で終わらせておくのも、円満退職のコツです。

4.退職当日

退職当日は、引継ぎの最終チェックや返却物の確認などをして過ごします。大企業では、社内でお世話になった人に挨拶回りをします。

また、挨拶に行くことが難しい人に対しては、下記のポイントに注意しつつ、挨拶メールを作成します。

ポイント

一目で”退職の挨拶”であることと、”名前”がわかる件名にする
退社の理由は「一身上の都合」にする
退職後の連絡先は書いてもOK



以上から、社内の人にまとめて送る場合は以下のような挨拶メールがいいでしょう。

件名:①退職のご挨拶【○○ ○○】

××××部の皆様お疲れ様です。○○ ○○です。この度、②一身上の都合により☆月末で退職することとなり、本日が最終出社日となりました。

本来ならば直接ご挨拶をすべきところ、メールでのご挨拶にて失礼いたします。在職中はたくさんの方々にお世話になり、本当にありがとうございました。

業務の中で壁にぶつかるたびに、皆様からあたたかい叱咤激励のお言葉をかけていただき、本当に感謝しております。本当にありがとうございました。

③今後の連絡先は下記になりますので、何かありましたらこちらへご連絡をいただけると幸いです。

メール:xxx@xxxxx   携帯:xxx-xxxx-xxx

最後になりましたが、皆様のさらなるご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。

また、出社最終日になるこの日は、返却物や私物の持ち帰りもしっかりとチェックしましょう。

返却物一覧

社員証
貸与PC、スマホ
書類、制作物
備品
名刺

3.【退職理由】円満退職につなげやすい「辞める理由」とはどんなもの?

前提として、会社側に伝える退職理由に関しては、本音を言う必要はありません。建前の理由を伝えるだけでOKです

本音を伝えると、引き止めにあったり、退職までの間気まずい思いをすることがあるので注意が必要です。

実際に退職経験者の約7割が「建前の理由」を伝えているという調査もあります。 

「建前の理由」はどんなものが良いのでしょうか。結論から言うと、以下の2つです。

退職理由(1)将来に向けた前向きなチャレンジ

「将来に向けたキャリアアップ・キャリアチェンジ」は、もっとも仕事を辞めやすい理由です。

具体的には以下のような理由が挙げられます。

将来やりたいことができたが、今の会社では実現できない
これまでの経験を活かして、違う分野にチャレンジしたい
10年後のキャリアを考えた時に○○な仕事をしたいので、今のタイミングで○○に挑戦したい
資格取得のための勉強・学校に専念する

現在の仕事に対する不満ではなく、未来への前向きな挑戦であれば、円満退職に繋がりやすく、応援してもらえる可能性も高くなります

退職理由(2)家庭や健康などの個人的な事情

家庭や健康に関する事情は深く詮索されにくく、また説得してもどうにもならないため、スムーズな退職へと繋がります。

具体的には以下のような事情が考えられます。

結婚・妊娠を機に退職する
家族の介護をしなければならない
配偶者の事情(転勤など)で退職しなければならない
持病・健康状態の悪化により、静養が必要になった


ただ、結婚・出産後も働きやすい会社の場合は、「なぜ退職するのか」を聞いてくる場合もあるので、答えを用意しておきましょう。

回答例

A.「私は、一つの事を中途半端にせずにやりたいという気持ちが人一倍強い人間で、今までは仕事を一番に考えて働いてきました。ですが育児が始まればどちらかが中途半端になってしまうと思い、退職を決めました。」

補足:職場の不満を伝えるのはNG

絶対に止めておいた方が良いのが、以下のような「本音の理由」を伝えることです。

給与に不満がある
人間関係に嫌気がさした
上司や同僚と合わない
長時間労働やサービス残業がつらい

これらを直接上司に伝えてしまうと、上司からの心象も悪くなり、退職までの期間に気まずい思いをすることにもなります。

もし仮に人間関係や給与、労働条件などが退職理由であったとしても、「キャリアアップ」などの前向きな理由(建前)を伝えることが、円満に退職するためのポイントです

4.【伝え方】退職を伝える際の注意ポイント5点

上司に退職を伝える際の注意ポイントは以下の5点です。

ポイント1.直属の上司に口頭で伝える
ポイント2.まずは結論から伝える
ポイント3.あいまいな言い回しをしない
ポイント4.転職先が決まっていると切り出しやすい
ポイント5.退職日は柔軟に調整する

ポイント1.直属の上司に口頭で伝える

退職の意思表示を行う際には、必ず直属の上司に口頭で伝えましょう

上司を飛ばして人事部などに伝えてしまうと、連絡の行き違いによりトラブルが発生することもあります。

また、退職意思が正しく伝わるように、メールや電話ではなく、口頭で伝えることもポイントです。

伝える時の流れとしては、報告のアポイントを取り、上司のスケジュールを押さえた上で、二人だけで話せる時間を作り、意思表示します。

アポイントの取り方
例)お疲れ様です。折り入ってお話がありまして、本日30分ほどお時間いただけませんでしょうか。

ポイント2.まずは結論から伝える

実際に伝える際、「辞めます」と切り出しづらいかもしれませんが、伝える際は下記の順に、端的に伝えることを意識しましょう。

1. 結論
2. 理由
3. 退職日の調整依頼



以下の具体例のように、端的に伝えるのが理想です。

①結論

例)本日はお時間をいただきありがとうございます。今後のことについてのお話です。結論から申し上げますと、来月いっぱいを目途に退職させていただければと思います


まずは結論から述べ、その後、転職に至った理由を述べます。

②理由

例)理由としましては、20代最後のタイミングで将来について考えたところ、これまでの経験を活かして、違う分野で自分の力を試してみたいと思うに至ったからです(前向きな理由)。具体的には、10年後は○○を実現することを見据えて、○○業界という未知の分野に挑戦しようと考えています。


次の会社が決まっている場合は、その旨も伝えます。企業名を言う必要はありません。

③退職日の調整依頼

例)ご縁があって次の会社から内定もいただいております。つきましては、大変身勝手なことは承知の上ですが、具体的な退職日について調整をお願いしたいと思います

ポイント3.あいまいな言い回しをしない

意思表示する際には、あいまいな言い回しをしないことも重要です。

なぜなら、「相談」や「実は辞めたいと思っているのですが…」のようなあいまいな言い方をすると、上司に引き止められる可能性がでてきます

この様な言い方では、上司は相談されていると勘違いしてしまい、話し合いに発展して退職しづらい雰囲気になってしまうでしょう。

ポイント4.転職先が決まっていると切り出しやすい

次の会社(転職先)が決まった状態であれば、退職の意思表示をしやすくなります

転職先が決まっていれば、上司の反応が怖くても、思い切って意思表示できますし、会社側から無理に引き止めをされることもなくなります。

ポイント5.退職日を柔軟に調整する

退職を切り出す時は、退職日を柔軟に調整する姿勢を示しましょう

次の会社が決まっていても、「〇日から勤務なので、それまでに退職します!」という一方的な態度はトラブルの元です。

転職先には「1ヶ月後を目途に勤務開始できると思います。具体的な日時については、退職日と調整させてください」と伝えておき、退職日が決定したら再度入社日を調整しましょう。

5.【タイミング】退職のベストな時期とは

仕事を辞める際には、そのタイミングも重要です。

時期によっては金銭的な損失や、円満退社ができなくなる可能性があります。

可能なかぎり、以下のタイミングで辞めることが賢明です。

1. 年度末・年末の区切り
2. ボーナス支給後
3. 閑散期やプロジェクト終了時

1.年度末・年末の区切り

年度末・年末の区切りは、スムーズに辞めやすいです。

なぜなら、人事異動や新卒の入社時期で人の動きが多く、引継ぎが行いやすくなるからです

特に1-3月の年度末は、他の時期と比べて求人数も増える傾向があり、転職にも有利となります

これらを考慮した上で、転職活動に3ヶ月を費やすと想定し、引継ぎ期間を加味すると、下記のようなスケジュールが理想的です。

1. 年末から就職活動開始・内定
2. 年度末(3月末)退社
3. 4月から新しい仕事

2.ボーナス支給後

辞意を伝えるタイミングとして、金銭的にはボーナス支給後がもっともお得です。

ボーナス支給前など、タイミング次第では支給額が減額されてしまうことも考えられます

本体は受け取る権利のあるお金ですので、金銭面の損失を考慮するなら、退職意思はボーナス支給後が最適です。

3.閑散期やプロジェクト終了時

プロジェクト終了時や閑散期は、一年で最もスムーズに辞めやすい時期といえます。

社内も比較的落ち着いていることから、引継ぎ業務なども行いやすいです。

一方で、繁忙期やプロジェクト途中、人事異動直後はなるべく避けるべきでしょう。

6.さいごに

円満退社のために注意したいポイントについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

大切なことは、無計画に辞めるのではなく、必要な準備をした上で、手順を踏んで辞めることです

辞めるべきか悩んでいる方や、転職先が未定という方は、転職エージェントに登録することから始めてみましょう。

あなたの退職や転職が、後悔のない決断になることを心より祈っております。



■執筆・・・Career Theory編集部
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