片づけの失敗と現場でよく見受けられるパターン

2022/09/14

家の片づけは、最初からうまくいくものではなく、失敗がつきもの。今回は、忙しくても子どもがいても綺麗にスッキリ暮らす、整理収納アドバイザーの中村美幸さんに、中村さん自身の片づけの失敗と現場でよく見受けられるパターンから、独自の切り口で片づけのアドバイスを教えてもらいました。

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流行りの収納ばかりを追い求めた失敗

インテリアや収納をやたらモノトーンで揃えようとした結果、白と黒で統一しなければ絶対片づかないとまで思ってしまうパターン。たとえば、見栄えばかりを気にした収納ケースは重くて前に出しづらく、取手部分がつかみづらい、など、とてもめんどくさい収納になってしまいます。

このように「映え」ばかりを気にしすぎると痛い目にあいます。SNSで流行っているから、なんとなくではなく、家族が【扱いやすいか・収納しやすいか】を考慮した上で収納アイテムを揃えるようにしましょう。見た目は大事ですが、映え収納はお片づけがうまく出来るようになってからのお楽しみにしましょう。

捨てすぎてしまう失敗

誰もがやってしまう失敗ですが、片づけ=捨てることだと間違えた解釈をしてしまっていたり、自分自身を理解していないと起こりがちです。

【片づけ】とは使用した物を元の位置に戻すこと。
【捨てる】は不要な物として手元から離すこと。

片づけにおいて【自分自身を理解する】ということは、自分がどんなものが好きで、何が必要で、どのくらいのものを所有し管理出来る能力があるか自分が分かっていることが大切です。いずれもとってもシンプルなことです。

自分だけが頑張りすぎてしまう失敗

物を減らして、グループ分けし、収納ケースに納めて、ラベルを貼りました。でも家族はちゃんと元の場所に戻してくれません。……実はこれ、片づけ現場によくあるパターンです。

収納場所に収めて終わりではありません。家族にその場所が定位置となったことを伝えていますか?整理・収納をしたら物の場所を伝えることを忘れずにしましょう。ラベルを貼ってもその場所へ戻すということを家族でルールを決めていないと、片づけた人が苦痛になります。

家族の「これどこー?」という声は忙しい時にはストレスに感じるもの。片づけ場所が変わったときに伝え忘れるという時は、分かりやすく紙に書いてその場所に貼っておくといいでしょう。

それに加え、広範囲で片づけた時は全ての片づけ場所を伝えるのはとても気力が必要です。広範囲で片づける時は体力と時間に余裕がある時だけ行うようにしましょう。

とはいえ、失敗から得られることもある

今回は筆者自身がやってしまった片づけの失敗と、片づけ現場で実際に見受けられたパターンをお伝えしました。

とはいえ失敗はつきもので失敗せずに成功はないのです。失敗から見えてくるものも必ずありますし、失敗を恐れては何も得られるものはありません。自分のペースで無理なく片づける、整えるがポイントです。

情報過多になり実用的でない収納アイテムを購入してしまったり、洋服のたたみ方にこだわりすぎたり、基本はあれどもお片づけの仕方に逐一とらわれすぎるのも考えものです。

自分にあった片づけ方を知って、覚えて、やってみる。失敗しても、再度考えてやり方を変えてやってみる。それでよいのです。

■執筆/中村美幸…忙しくても子どもがいても綺麗にスッキリ暮らす、整理収納アドバイザー。クリンネストや企業内整理収納マネージャーの資格ももつ。
編集/サンキュ!編集部

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 
 

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