リボ払いで常に借金→貯金体質に。そして17キロやせて体調も改善。人生が変わったのは物を捨てはじめてからでした。

2023/01/04

本気出して物を捨ててみたら17kgやせて人生が上向きました。汚部屋から一転、ミニマリストへ!自分だけの物から減らすとうまくいった、減らし方の秘訣とは?買い方や暮らし方、心穏やかに暮らす毎日を教えてもらいました。

<教えてくれた人>
ますみさん(北海道 30代)
夫、長男(13歳)、二男(2歳)の4人家族で賃貸マンションに暮らす。育休中に始めたインスタグラムがフォロワー10万人に。現在はWebライターとしてフリーで活動中。InstagramID:minimal_kurashi

1冊の本が私の背中を押してくれました

「かつては人間関係に悩んで、仕事もうまくいかず、常に体調不良。買い物で気を紛らわすしかなく、リボ払いによる借金も。人生どん底でした」と振り返るますみさん。
30代を目前に人生をやり直したいと思ったとき、ふらりと入った書店で1冊の本のスッキリした表紙が目に飛び込んできたそうです。ミニマリストが書いたその本を読んで影響を受け、家中の物を捨て始めたら、小さな達成感に夢中になって暴食が減り、するすると体重減。その後も次々と物事が上向きに!自分にとって「これがあれば幸せ」をつかめた今では、心穏やかな毎日を送っています。

影響を受けた『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』は今も本棚に。「幸せに暮らすための願かけのように、年始に必ず読み返しています」。

ますみさんの略歴

29歳で1冊の本と出会い、「捨てる」ことを決意
→ 半年で9割の物を手放し、人生が上向きに
→ 「ミニマリスト」になる。

片づけは苦手でも、ただ減らすだけならできた!

雑貨が大好きで、物に埋め尽くされていた汚部屋時代。「上手に収納するなんてとてもムリだったけれど、何も考えずに捨てることならできました」。まずは「床が見えるように」を目指し、半年間で9割減に!

【BEFORE】まずは床を見せることからスタート

汚部屋→ミニマリストに大変身!

物を捨てたらこんなにいいことが!

【70kg】体重→【53kg】
1日3食お腹いっぱい食べていたのが、「お腹がすいたら食べる」モードに自然と切り替わり、1日2食の生活に。それだけで体重が17kg減。

【いつも体調不良】体調→【からだが軽くなり不調ゼロに】
頭痛、ぜん息、アレルギー、手足の発疹と、たくさんの不調を抱えていたけれど、部屋が片づき、からだが軽くなるにつれ、そんな症状とは無縁に。

【うまく行かずにもやもや】仕事→【正社員になれた!】
自信のなさが仕事にも表れ、社内評価も低かった……。気持ちが前向きになると仕事もはかどり、パートから正社員の管理職にキャリアアップ。

【リボ払いで30万円借金】お金→【捨てた翌月、初めて貯蓄できた!】
娯楽は「買い物」だったのが、模様替えや散歩など「体験」を楽しむ。

日記代わりの手帳は良い年だけ取っておく

手帳には「何でも本音を書く」というますみさん。でも、悪いことが多かった年の手帳は、読み返しても嫌な気持ちを思い出すので処分!ポジティブな物だけ手元に残します。

「自分だけの物」から減らすとうまくいった

洋服、コスメ、雑貨、アクセサリー、本、キッチンまわりなど、自分が使う物を減らすだけでも家がスッキリして管理が断然ラクに!家族を巻き込むより、ムリなく暮らしを変えられた!

3枚ずつあれば大丈夫だった洋服の減らし方

過ごし方と洗濯ペースから必要な洋服がわかる。

今は会社勤めではないから、洋服は近所用のカジュアルでOK。洗濯は毎日するから、3枚前後あれば足りる。そんなふうに生活パターンから考えたら、必要な枚数がわかりました。

ますみさんに必要な枚数

●近所服×3 ●部屋着×2 ●下着×3

買うときの基準は3つ

1 肌にやさしいコットンかリネンの素材
2 汚れが目立たない色
3 お小遣いで買える値段

いくら見た目が気に入っても、子育て中の自分の条件に合わない服を買っても結局着こなせないし、後悔するから、「すべての条件が合った服だけ買う」と決めています。

兼用できるデザインを選ぶ

在宅仕事の日にわざわざ着替えなくてもいいように、部屋着とパジャマは兼用に。ラクに着られて、宅配便を受け取れるぐらいの洋服感のある物から、お気に入りを探しています。

部屋着とパジャマを分けない。

帽子と髪型でおしゃれする

気に入った服をとことん着るますみさん。「いつも同じ服で飽きないかと聞かれるのですが、帽子を合わせたり、ヘアをアレンジしたりすれば、充分おしゃれが楽しめるんです」。

家族の物はムリに減らさない!

「"子育てしながらミニマリストは無理"と思う方が多いようですが、私も同感です。だから家族の持ち物には口出ししません」とますみさん。物を減らすことより、家族にイライラしないことのほうを大事にしています。

中1の長男

2歳の二男

「持つ基準」を決めたらむやみに物が増えなくなった

コスメやアクセサリーって、結局は同じ物ばかりを使いがち。自分がついつい手にとる物を分析してみたら「何を買えばいいのか」の基準ができました。

タイプの違う物を1つずつ持つ

アクセサリーってシーンに合わせて変えたくなるもの。毎日つけっぱのお気に入りに加えて、オトナっぽくしたいとき、あそび心が欲しいときの、3つのタイプが1つずつあればOK。

フォーマル

ふだん

あそび

毎日使えるアイテムだけ持つ

コスメは「時短」で使えるかどうかが基準。アイメイクまわりを兼ねられるパレット、ファンデ代わりにもなる下地、落ちないリップが三種の神器。「買いやすさ」も優先させます。

コスメを持つ基準

●近くで買える
●1つで多目的に使える
●なるべく1000円台以下

献立のジャンルを固定したら家事も持ち物も減らせた

献立は「なんとなく」でもジャンルだけ決めたら、道具も材料もシンプルになって、ラクの連鎖が生まれました。疲れている日はムリをせず、朝イチでおにぎりを作っておけばどうにかなります!

疲れてる&忙しい日は「おにぎり」にしちゃう!

曜日別・献立のジャンル

月・火:カレー 水:オーブン焼き
木:丼もの 金:鍋料理
土:残り物 日:ホットプレート

作るものが決まっているから鍋類は3つで充分

だし巻き玉子もフライパンで作るし、汁ものや煮ものは2つの鍋がフル稼働。この他に土鍋とホットプレートがあるので充分にバリエがつけられます。

食品は生協で「毎回同じ物」にしたら管理も買い物もラクに

作る料理のジャンルが決まっているから、買う物も定番化できました。生協のオーダーがラクだし、乾物、調味料などのストックもカゴ2つにおさまる量に。

「拡大思考」をやめたら、ラクに身軽になれた

「もっと、もっと」と上を求めていく拡大思考が、実は自分をとても疲れさせていた――。「ある物に満足」すれば、どんどんラクになりました。

"全員お揃い"をやめたらお皿は10枚で足りた

来客時も「みんなが同じお皿じゃなくてOK」と思えば、盛り皿、取り皿合わせて10枚で足りる!他に茶碗とお椀、丼ぶりを所持。

家電や車は、予算と機能を満たせばいい。"一番いい物"探しはしない

探す時間と労力を使いたくないから、上位機種や最安値を求めません。洗える、乗れるなどの、基
本の機能だけで、ないより便利!

参照:『サンキュ!』2023年1月号「捨てる・貯まる・アガる」より。掲載している情報は2022年11月現在のものです。撮影/林ひろし 取材・文/石川理恵 編集/サンキュ!編集部

 
 

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