宮路拓馬議員 登場!フェムテック推進の今を語る ~連載『はじめよう!フェムテック』

2023/01/21

2021年10月から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、今、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」を、さまざまな角度から取り上げています。パーソナリティーは、おなじみの伊久美亜紀総編集長と東島衣里アナウンサー。この連載では、毎週オンエアされた内容を、ギュッとまとめてお伝えします。

番組ではフェムテックに関する、あなたの職場や家庭などでの問題点やポジティブな試みなどを募集いたします。ニッポン放送『はじめよう!フェムテック』宛にメール(femtech@1242.com)でお送りください。

<パーソナリティー>
●伊久美亜紀 Aki Ikumi
大学卒業後、出版社3社の編集部を経て、1995年ベネッセコーポレーションに入社。『サンキュ!』編集長を長く勤め、現在はK&Fメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち・ねこのきもち』など年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務める。30歳の長女一人。

●東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金 13:00~15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」(土 13:00~15:00)などの番組を担当。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった31歳。

<ゲスト>
●宮路拓馬 Takuma Miyaji
衆議院議員、内閣府政務官、Femtech振興議員連盟(フェムテック議連)・事務局長。東京大学法学部を卒業後、総務省自治行政局・消防庁、広島市財政課長、内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)付参事官補佐などを経て、2014年衆議院議員総選挙で、自民党全国最年少初当選。2017年再選。2020年9月の菅内閣発足に伴い総務大臣政務官に就任。2021年衆議院議員総選挙で自民党公認候補として鹿児島1区に出馬し当選し、現在は3期目。2021年11月、第2次岸田内閣において内閣府政務官を務める。こども庁の創設をはじめとする、こども・子育て政策やデジタル田園都市国家構想など、政権の最重要課題を担当。2022年8月12日、内閣府大臣政務官を退任。現在、自民党農林部会長代理・水産部会長代理・女性局長代理等を務めるなど、多方面に渡る政策分野で活躍している。https://miyaji-takuma.com/


まだまだ認知度の低い「フェムテック」を推進して、女性だけでなく社会全体の幸せを目指したい!という意気込みでスタートした番組の第2フェーズ。今回のゲストは、の宮路拓馬さんです。「自民党 Femtech振興議員連盟(フェムテック議連)の事務局長を務めていらっしゃる宮路さん。男性がフェムテックの旗振り役を務められていらっしゃるなんて、本当にうれしいです。密かに、宮路さんの優雅な雰囲気も佇まいも含めて“フェムテック王子”と呼ばせていただき、応援しております。今日は、フェムテック推進の現状について、お話を伺えたらと思っています!」(伊久美)

フェムテックの前に、まず国民のヘルスリテラシーを高めていきたい

■東島アナ「今回は日本のフェムテックの現状と課題について、自民党衆議院議員、Femtech振興議員連盟(フェムテック議連)・事務局長である宮路拓馬さんにお話を伺います」

■伊久美「フェムテックという言葉も、世の中にかなり浸透してきたと思いますが、宮路さんはどう感じていらっしゃいますか」

■宮路「ここ2年で、フェムテックという言葉が、多くの場所で使われるようになったと実感しています。スマートフォンやパソコンを含む情報端末などは、承認に時間もかかることもあって、少しずつ展開しているという感じですが、女性の体や健康をケアする商品やサービスに関するフェムケアについては、かなり世の中に広まってきていますね」

■東島アナ「宮路さんも、フェムテックを取り巻く環境の変化を感じていらっしゃるのですね。さらにフェムテックを推進していくうえで、宮路さんはどんなことが課題だと思われますか」

■宮路「女性が抱える特有の健康課題、つまり月経や妊娠、出産、不妊治療、更年期など、それらにともなう辛さや悩みを、テクノロジーで軽減しようというのがフェムテックです。不具合に気づかずに解決策を見つけることはできないので、まずは当事者が、不調に向き合うという自覚をもっていただくことが必要だと感じています。つまり、フェムテックの前に、国民の“ヘルスリテラシー(=健康や医療に関する正しい情報を入手し理解して活用する)”を向上させることが課題だと思っています」

■伊久美「おっしゃる通りです。皆さん、大きな病気ではないと思い後回しにしている傾向がありますよね」

■宮路「そうですね。物理的にも心理的にも、婦人科を遠くに感じているかたが多いようです。ですから、病院へ行くというところまでも至っていないのが現状のようです」

■東島アナ「婦人科へ行くことをためらう気持ちは理解できますが、勇気をもって自分の体と向き合う必要がありますね。不調が改善すれば、心身ともに快適に毎日を過ごせるようになりますから!」

注目! この番組がきっかけで始まったフェムテック推進プロジェクト

■東島アナ「まだまだ、フェムテックを推進するうえで課題はあるものの、全体で考えると一歩ずつ進んできている部分もありますよね。実はこの番組がきっかけとなり、岐阜県の笠松競馬場で女性雇用推進プロジェクトが動き出しています! この件、宮路さんにも情報は届いていらっしゃいますか」

■宮路「はい。以前から女性活躍の推進に従事され、フェムテック議員連盟の会長である野田聖子さんは岐阜がお膝元なので、野田さんからも伺っています」

■伊久美「女性騎手のかたたちが利用されるトイレの環境がよくないということで、馬を愛するDr.コパさんがこのプロジェクトを始められたそうです。本当に素晴らしいなぁと思いました」

■宮路「そうですね。競馬界はこれまで男性中心の社会で、女性の視点がなかったようです。近年、女性騎手のかたがたが活躍されメディアに取り上げられるようになり、国民のみなさんの競馬への関心も高まってきました。女性騎手の存在は競馬会全体にとっても大事だということが浸透して、女性がより活躍するにはどうしたらよいかが議題になり、Dr.コパさんが立ち上がり取り組んでくださったのだと思います」

■東島アナ「このプロジェクトの第一弾として、笠松競馬場で働く女性のために専用のトイレ、更衣室、休養施設を設置するということが進行しています」

■伊久美「男性中心の世界で、女性が働く環境が整っていく。こういった事例があると、他にもどんどん広がっていく期待感がありますよね」

■宮路「そう思います。女性にとって快適な環境というのは、男性にとっても心地よいので、非常に大きな一歩だと感じています」

■東島アナ「宮路さん、政治の世界からさらなるフェムテックの動きをよろしくお願いします」

■宮路「政治の世界こそ男性中心ですから、ここを変えていかないといけないと思っています!」

■伊久美「本当に期待しています! 宜しくお願いします」

合言葉は「はじめよう!フェムテック!!!」

●次回は、生活情報誌『サンキュ!』の編集長、山本沙織さんをゲストにお迎えします。

【番組インフォメーション】 『はじめよう!フェムテック』は、毎週・土曜日15時50分~16時にオンエア。聴き逃しは『radiko』で(※首都圏にお住まいのかたは放送後1週間)お聴きになれます!


●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは28年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/

●撮影/寿 友紀 

 
 

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