不安や自信がなかったのは『自律神経の乱れ』のせいだった!プロが教える、心が軽くなるアドバイス7選
2024/03/09
最近、なんだか気持ちが沈みがち。40代以降に多い悩みが不安や自信のなさ。これも実は自律神経の乱れが原因。そこで、自律神経を整えるコツを専門家がアドバイス。生活習慣でもっと自分に優しくしてあげましょう。
<教えてくれた人>
総合診療科医師 小林弘幸さん
順天堂大学医学部教授で、自律神経研究の第一人者。『50歳からの自律神経を整える生き方』(扶桑社)など、著書も多数。『リセットの習慣』(日経BP)。
私たち現代人は交感神経が優位になり過ぎ
寝る直前までスマホを見ていたり、睡眠不足だったり、いつもストレスを抱えていたり。「こういった生活習慣から、現代人の多くは、交感神経が優位になり過ぎています」(小林さん、以下同)。
40代は不安になって当たり前
女性は、40代から副交感神経の働きが急速に低下。「ホルモンバランスが変化する年代であり、仕事に家事に育児にと多忙な世代でもあるので自律神経が乱れやすく、不安になって当然なのです」。
自律神経が乱れていると、更年期障害の症状が重くなる
更年期障害は、女性ホルモンの減少によって自律神経が乱れ、それによって起こるさまざまな心身の不調。「元から自律神経が乱れていると更年期障害がより重くなることが分かっているので、今から整えておくことが大切です」。
家事・育児・仕事、完璧を目指さなくていいんです
完璧主義は自律神経に優しくない。「完璧を目指すと心身が緊張しやすいうえ、できなかったときに心が折れてしまい、自律神経が乱れます。ときにはサボってもいいと思うくらいのゆるさが大事ですよ」。
ストレスの9割は対人関係。我慢する期限を決めよう
対人関係のストレスがある場合は、我慢をする期限を決めましょう。「期限が来ても解決しないなら、関係を解消するための行動を起こしてください期限を決めると気持ちが前向きになり、自律神経が整いやすいです」。
あなたは悪くないもっと自分に優しくしてあげて
不安やイライラは自律神経の乱れのサイン。「忙しくても、1日15分は好きなことをする時間をとるようにしたり、週1回は多めに眠る日を設けたり。生活習慣でもっと自分に優しくしてあげましょう」。
環境や心を変えるのは難しいけど行動はすぐ変えられる
ストレスがあるとき、環境や自分の心を変えるのはなかなか難しいもの。「たとえば体を動かせば血流がよくなり、自律神経が整って心の状態も整います。このように、行動を変えることが心を整える近道です」。
参照:『サンキュ!』2023年3月号「ぜ~んぶ自律神経のせいでした!」より。掲載している情報は2023年1月現在のものです。構成/岡部さつき、海老澤まり子(風讃社) 取材・文/村越克子、和田美穂 編集/サンキュ!編集部