「家を整えたら、人生が動いた。」整理収納のプロが実感した"しあわせ"のつくり方

2023/03/28

現在は、整理収納アドバイザー、ルームスタイリストとして活動している整理収納のプロに、家を整え、人生が大きく動いたという暮らしぶりを教えてもらいました。

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「整理収納を通して、人生の大切なことについて考えるようになりました」

<教えてくれた人>
安藤秀通さん
電気工事士→テーマパークでゴンドラをこぎながら歌うキャスト→雑貨の企画やディスプレイの仕事を経て、整理収納アドバイザー、ルームスタイリストに。パートナーと2人暮らし。

家を整えたら、人生が動いた。男2人暮らしもオープンにできた

雑貨の企画やショップのディスプレイなどの仕事に、やりがいを感じながら会社員をしていた安藤さん。そこへ突然襲ってきたのが、毎日家で仕事をするという現実。コロナ禍の影響で100%のテレワークになったのです。
リノベ済みの新居に引っ越してきたばかり。「ディスプレイの仕事をしていたこともあり、見た目はきれいに整っていた」と振り返ります。でも、毎日ずっと家にいると、細かいことが気になり、収納を改善したいと思うようになりました。
そこで受講したのが、整理収納アドバイザー2級の講座。「収納スペースに物を詰めるためのテクニックを教えてくれるんだと思っていたら、全然違って!教わったのは、物とのつきあい方でした」。
以前はなんとなく、持っている物は全部とっておくと思っていた安藤さん。整理収納を通して、必要な物だけを残すという作業に取り組みました。押し入れ上段が埋まるほどだった700枚のTシャツは、引き出しケース1個に収まる程度に。50体ほど持っていたぬいぐるみも、よりすぐりだけに厳選しました。
物の整理とは、自分にとって大切な物をひたすらに選び取る作業。しだいに自分が本当にやりたいことはなんだろう?と、人生において大切なことについても考えるようになりました。子どものころから理想の間取り図を描いたり、インテリア雑誌を眺めたりするのが好きだったことを思い出します。「家族で川の字で寝るような狭い家で、自分の部屋もなくて。憧れてたんでしょうね」。
でも、そんな雑誌のなかのような理想の暮らしは自分にはできないと思い込み、心にストッパーをかけていたそう。整理収納を学んだら、すてきな家に暮らす人たちも、実は一歩一歩だったんだと気づき、自分も実現できると思えるようになりました。
そして、暮らしを改善するお手伝いをする仕事がしたいという気持ちがむくむくとわいてきて、退職。今は整理収納アドバイザーやルームスタイリストとして、セミナーを開催したり、個人宅へ出向いてアドバイスをしたり。雑誌やウェブの企画からも声がかかるようになりました。
この間、たったの1年ちょっと。真剣に整理収納に取り組んだら、人生が大きく動いたのです。自分にとって大切なことを選び、優先できるようになったので、人と比べることもなくなって悩みも減ったといいます。「自分自身が歩んでいる道をなんで隠しているんだろう?という気持ちも自然に生まれ、同性のパートナーのこともみんなに、そして親にもカミングアウトできました」。
きちんと整ったすてきな部屋で、パートナーのBさんとのんびりおしゃべりしながら食事をする。今は、そんな時間がなによりハッピーです。

#ルームツアーがセミナーに

実際に暮らす住まいを見てもらいながら学ぶルームツアー形式のセミナーが人気だそう。テレビにスライドを投影して考え方の説明からスタート。

#ごはんの時間がいちばん幸せ

以前はストレス解消で暴飲暴食をしがちでしたが、今は、食生活も健康的に。平日は安藤さん、週末はBさんが料理を担当。Bさんはパンを焼くのが趣味。

#イケアのドールハウスが収納に

見た目だけでなく、使いやすさのために動線を重視して整えている洗面所。イケアのドールハウスが洗面周りの細かいものを収納するのにぴったり。

#植物もりもりに増えてます

天井からつり下げたり、棚に飾ったりと植物があちこちに。2人共通の趣味だそう。こういうディスプレイを学びたいというセミナー参加者も多い。

#悩みはシンク掃除で解消する

なにかもやもやすることがあると、念入りにシンクやトイレの掃除を。「最近は悩みもすっかり減ったけれど、きれいになると気持ちもすっきり」。

#かわいい物も好き

Bさんとヨーロッパを旅したときに、クリスマス市で購入した室内ばき。「雑貨の企画の仕事をしていたくらいなのでかわいい物も好きなんです」。

参照:『サンキュ!』2022年5月号「わたしのHAPPYのつくりかた」より。掲載している情報は2022年3月現在のものです。photo:hiroshi hayashi text:kyoko kato 編集/サンキュ!編集部

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