6年で1,000万円を貯めた時短節約家が教える、冷蔵庫とキッチン収納のルール
2023/06/04
見せてもらうのは「棚」と「引き出し」と「冷蔵庫」の中。今回は時短節約家として活動するくうちゃんのお宅にお邪魔しました。全3回の連載のラストです。
PROFILE
時短節約家
くぅちゃん
Instagram「@megum.nakano」
家族構成:夫(41歳)、長男(14歳)、次男(11歳)の4人家族
住まい:東京都在住。持ち家・戸建て(3LDK)
略歴:
看護師として働きながら、6年で1,000万円貯金を達成。元浪費家とは思えないアイデア満載の節約術が人気で、『サンキュ!』にもたびたび登場。現在は看護師を退職し、時短節約家としてテレビや雑誌などで引っ張りだこ。ファイナンシャルプランナーの資格も取得し、執筆、商品開発、講演など、活躍の場を広げている。初めての著書『節約主婦の今すぐ真似できる1000万円貯蓄』(KADOKAWA)が大ヒット
【ルール1】冷蔵室は7割収納を目指し、死角を作らない
冷蔵庫収納と節約って、やはり関係ありますか?(編集部)
買ってきた食材を食べきってこそ、食費節約です。(くぅちゃん)
わが家の食費予算は週に1万円。献立を決めてから買い物に行くので、食材を腐らせることはほとんどありません。
でも、結婚当初は2人家族にもかかわらず月8~9万円は使ってましたね。外食が多かったことも要因ですが、食品ロスも多かったです。
食費節約をするためには、予算内で買った食材を食べきることが最も重要。冷蔵室がパンパンだと見渡せないし、必要量以上をストックしても食材がうまく流れない。余白がある冷蔵庫の方が、食べ忘れや使い忘れがなくなります。
意外とざっくり見えますが、配置のルールはありますか?(編集部)
早く食べるべき物は、すぐ手の届く場所に収納します。(くぅちゃん)
使用頻度が低かったり賞味期限が長かったりする物やお菓子類は上段に、すぐに消費しなくてはいけない作り置きなどはさっと取り出せる中段に置いています。
作り置きは、透明の容器に入れれば何が入っているか一目瞭然です。
冷蔵庫を開けてすぐどこに何があるか分かるように、重ならないように収納することも重要です。
【ルール2】冷凍室も詰め込まなくてOK
冷凍室もすっきりですね!(編集部)
むだな物を買わないからです。(くぅちゃん)
冷凍室はパンパンにしたほうが電気代の節約にはなりますが、わが家はこのとおり(笑)。
野菜を冷凍するのが苦手なのと、肉を冷凍してもすぐに食べきってしまうのであまり残らないんです。だから、いつ冷凍したかわからない肉が奥から出てきた……なんてことはありません。
冷凍餃子はだいたいストックしているのですが、これは、夕食が作れない日などの外食防止になるので重宝しますよ。
味噌も冷凍保存。お味噌って冷凍しても固くならないんです。冷蔵室だとどんどん発酵してしまうので、鮮度がキープできますよ。
ちなみに手前の米袋は、実は生ゴミ入れ。生ゴミって古くなるとゴミだけど、出来立ては食材の一部でしょう?冷凍してしまえばにおいが気にならないので、ゴミの日まではここに保存しているんです。
野菜室もゆとりがありますね!(編集部)
購入してきたらすぐ、保存袋に入れます。それがルール。(くぅちゃん)
野菜は買ってきた袋のまましまうと傷みやすいので、鮮度保存袋に入れ替えています。
100円ショップで購入できます。
買い物から帰ってきたら、イッキにやってしまいます。
右奥にはじゃがいもが入っていますが、不要になった紙袋を利用しています。
【ルール3】ストックは余分に持たない
このシールはなんですか?(編集部)
買い足さなくてもいいというマークです。(くぅちゃん)
ストックがあるものにはこのシールを貼っておきます。たとえばマヨネーズが残り少なくなっていても、このシールが貼ってあるなら、ストックがあるからまだ買い足さなくていい。わざわざストックの棚を確認しなくてもいいんです。
実はこれ、作ったんですよ!(くぅちゃんのInstagramのハイライトに購入先情報あり)
これいい! くうちゃん、ストックは多めに持つ方ですか?
引き出し1段分だけです。重ならないように収納してます。(くぅちゃん)
冷蔵庫横の棚にストックを入れています。ワイヤ―タイプで中が見える引き出しだから、開けなくても何が入っているかある程度わかる点がいいんですよね。
そして、重ねないで立てて収納すること。買い物前に上からパッと中を見て、何が足りないかひと目でわかれば、うっかりダブって買うことも防げます。
必ずここに入っているのは、ツナ、カレー、塩ラーメンですね(笑)。
【ルール4】調味料やキッチンアイテムは、自然と体が動く配置にする
ライブを見ていると、手際がいいな~って感動します。(編集部)
料理中にほぼ歩かないようにしてます。(くぅちゃん)
調味料は、シンク下の引き出しに収納。塩や砂糖、粉物、顆粒だし、ひじきやわかめ、ごまといった乾物などは、透明の瓶に入れ替えて並べています。
調理中に、この引き出しさえ開ければ全部取り出せる。あちこち動き回りません。
調味料は数が多いと収納スペースが圧迫されるし取り出しにくいので、購入するのは定番品だけ。
使い切れない物は買わないようにしているんです。
おたまやしゃもじなども、ササッと取り出している印象があります。(編集部)
あえての投げ込み式です。(くぅちゃん)
しゃもじやキッチンばさみなどのキッチンツールは、コンロ横の引き出しにしまっています。
吊るしたり立てたりいろいろ試みましたが、ザーッとしまうのが1番!開ければ目当ての物がすぐ見つかるし、料理中も片手で取り出せるし、洗ったあとも投げ込み収納でいいからラクなんです。
【ルール5】朝に野菜の下ごしらえだけでもやっておく
夕食作りがラクになるアドバイスをください!(編集部)
ゆでるだけでも、朝やっておく。(くぅちゃん)
看護師として働いていたときから、早起きして家事をすましておくのが習慣です。朝なら子どもの邪魔も入らず家事がはかどるので、夕方疲れて帰宅する自分を助けるつもりで頑張っていました。
でも無理はしなくていい。私も寝坊してしまうこともあります。
野菜を切ってゆでておくだけでもいいんですよ。それがあるだけでも、夜の負担が全然違います。
少し早起きするだけで、お金も貯まるし、家事がうまく回るようになりますよ。
ツールは投げ込みでいい。野菜はゆでておくだけでもいい。「無理なく続く」コツはここにもありました。全3回のくうちゃんの連載、お楽しみいただけたでしょうか?何かひとつでも取り入れることができたら、毎日がちょっと変わりそうです。
撮影/大森忠明 取材・文/草野舞友 企画/サンキュ!コメつぶ編集部