もはや夏の風物詩ではない!すでに活動開始しているアイツから肌を守るコツ
2023/05/29
皆さんは今年すでに蚊を見たでしょうか。
私は残念ながらGW中に指を刺されました…。
かつては夏の風物詩だった蚊も、今や1年の大半を通して対策が必要な相手となってきました。
今回は、野菜ソムリエ・気象予報士・防災士の資格を持つ植松愛実さんに、蚊の活動期間が長くなっている意外な理由と、今日からできる対策を教えてもらいました。
気温だけじゃなかった!蚊が活動しやすいワケ
日本に生息する蚊が活動できる気温はおおむね25度~30度(一部のものは20度~30度)で、近年は地球温暖化や都市化により気温が上がってきているため夏以外の季節も活動できる…、そんな話を聞いたことがある人は多いと思います。
もちろんそれも事実なのですが、話はそれだけで終わりません。
日本にいる蚊の中には、冬の間はじーっとして休んでいる蚊や、卵の状態で冬を越す蚊もいますが、地下街など気温が安定した場所で1年中活動する蚊もいるからです。
最近は地下街の開発が進み、いろんな場所に出入口が設置されて、人だけでなく蚊も出入りしやすくなっているため、もはや年間を通じて蚊が活動しやすくなっているのです。
ゆったりした服 VS. ぴっちりした服…蚊に刺されやすいのは?
ゆったりして風通しのよい服装と、ぴっちりして体にフィットするタイプの服装、蚊に刺されやすいのはどちらでしょうか。
答えは、ぴっちりした服です。
というのも、蚊が服の上から肌までまとめて刺せるから。
多少厚めの生地でも果敢に刺してきて、私はジーンズ越しに刺された経験すらあります。
風通しのよい服装は熱中症予防にも効果的ですし、これからの季節は特に取り入れていきたいですね。
身のまわりの産卵可能な場所をチェックしておこう
はじめの項目で、蚊の中には冬の間はじーっと休んでいる蚊や、卵の状態で冬を越す蚊がいると書きました。
このうち前者は、メスだけが下水溝や民家の下駄箱などで冬を越し、春に産卵したあとは数十日に1回くらいの頻度で産卵しながら世代交代します。
卵で冬を越す後者のタイプ(九州の一部では幼虫で越冬)も、暖かくなってから一度ふ化して活動開始したあとは、やはり高頻度で世代交代しながら増えていきます。
産卵に必要な水の量は、ペットボトルのキャップくらい。
まさにほぼどこでも増えることができます。
身のまわりに水が溜まりやすい場所がないか今のうちにチェックしておき、雨水などが溜まっているのを発見したらこまめに捨てるようにしておきましょう。
■執筆/植松愛実…身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を発信。また、東北や東海、関西にも住んだ経験から、各地の伝統的な食材にも詳しい。野菜ソムリエ、食育インストラクター、気象予報士など保有資格多数。
編集/サンキュ!編集部
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