しめじ

野菜のプロが解説!しめじをスーパーで買うときにおいしいものを見分けるコツとは?

2024/11/17

和・洋・中とあらゆるジャンルの料理に大活躍のしめじは、かならず常備している!という家庭も多いのでは。特にこれからの季節は鍋物需要でスーパーで特売になることも多く、買う機会がさらに増えますよね。

一般的なスーパーで売っているしめじは菌床栽培といって、いわば工場で育てられたキノコなので、どれを買ってもだいたい同じでは?と思う人もいるかもしれませんが、じつは重要なポイントがあります。今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、しめじを選ぶときに見るべきポイントを教えてもらいます。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を...

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まずは消去法…水分は鮮度の敵!

しめじのパッケージ

スーパーに並んでいるしめじは、たいていブラスチック性の透明な袋に入っていますよね。この袋の内側に、水滴がたくさんついているのを見たことがある人は多いのでは。

この水分、キノコの鮮度を保つのには非常にやっかいな存在。そのため、できれば水滴がついている袋は避けましょう。水滴がついていなくても、見た感じがなんとなくベタベタしているものは避けて、乾いて見えるものを選ぶようにしてください。

ぎっしり詰まっているのは最初だけだった

しめじ

しめじを上から見ると、ぎっしり密集しているものと、なんとなくバラけた感じですき間があるように見えるものがあります。すき間があるのは成長が足りなかったのかな?と思いきや、そうではない場合が多いのです。

しめじが新鮮なうちは軸に硬さがあるので、カサを支えてしっかり立つことができ、結果的に密集したような見た目になります。ところが、だんだん鮮度が落ちてくると軸がやわらかくなってしまい、ぐにゃっと倒れて斜めになっていきます。この状態が、なんとなくバラけた感じですき間があるように見えるのです。

そのため、しめじはぎゅっと密集して見えるものがおすすめ。カサが上を向いてそろっているものを選ぶようにしましょう。

じつは色や大きさはあまり関係ない

しめじ

スーパーでしめじを見ていると、黒に近いくらいこげ茶色のカサのものから、ベージュに近いような薄い茶色のものまでさまざまで、カサの大きさもかなり差がありますよね。カサが大きいものがいいのかな?あるいは、色が濃いほうが味や風味が強いのかな?と思いきや、じつはあまり関係がないのです。

そのため、カサの色や大きさを気にするよりも、水分がついておらず乾いた状態であるかどうかや、密集してしっかり立っている状態かどうかを優先して選ぶと、新鮮で風味のよいしめじを買えるようになります。

キノコも鮮度は重要だった!しめじを失敗せず選ぼう

しめじをはじめ、キノコをスーパーで買うときはあまり鮮度などを気にせず買っている人が多いかもしれませんが、じつはしっかり見て選んだほうが、日持ちもするし風味のよいものを選ぶことができます。食卓でキノコが登場する頻度が増える秋冬の季節、ぜひおいしいものを選んで存分に味わってくださいね。

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部

 
 

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