野菜のプロが解説!えのき茸をスーパーで買うときにおいしいものを見分けるコツとは?
2024/11/12
1年をとおして手頃な値段で手に入るえのき茸。和食や中華などに使うのはもちろん、ダイエットのための“かさまし”として使う人も多く、かなりの頻度で買っている人が多いキノコではないでしょうか。
えのき茸は色もついていないし軸も細くてあまり特徴がないので、スーパーではそんなによく見て選んでいない…という人が多いかもしれませんが、野菜のプロによると、ぜひ見てもらいたい重要なポイントが。今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、えのき茸を選ぶときに見るべきポイントを解説してもらいます。
じつは「白」にも種類があった!
えのき茸の色、と言われたら、「そんなの全部白だよね?」と思われそうですが、じつは「白」にもいろいろあるのです。たとえば、ちょっと透きとおった感じの白色をしたえのき茸もあれば、逆に透明感がない乳白色ぽい白のものもあります。
このうち、ぜひ選んでほしいのが、乳白色のもの。というのも、透明感が出てきているえのき茸は、じつは傷み始めている証拠だからです。
なお、通常のえのき茸は白ですが、「茶えのき」と呼ばれる品種もあり、カサの部分が茶色をしています。商品名としては「茶えのき」のほか、「山えのき」や「ブラウンえのき」などさまざまですが、こういったタイプに関しては茶色でも腐っているわけではありませんので、安心して買ってください。
真空パックは「真空」が保たれているものを
えのき茸は通常、その形にあわせた縦長の透明な袋に入っていることが多いですが、その袋が真空処理をされていることがあります。そういうタイプを買う場合は、真空が抜けていないものを選ぶようにしましょう。
売り場にたくさん並んでいる真空パックのえのき茸のうち、もし新鮮なものとそうでないものが混ざっていたら、真空が抜けていないものはピンと立ちますが、真空が抜けてしまっているものはぐにゃんと曲がってしまいます。真空が抜けると、だいたい先端のほう(カサがあるほう)がしぼんだように見えるので、選ぶときはぜひチェックしてください。
最後にカサの状態もチェックして
えのき茸を含む多くのキノコは、時間が経つとだんだんカサが開いてきます。そのため、カサがあまり開かずにギュッと丸まっているように見えるものを選ぶと、新鮮なものを選ぶことができます。
なお、じつはこれまで解説してきたえのき茸の「色」や「真空状態」に関しては、NGのものを選ぶとすぐに傷んでしまうのですが、カサに関してはそこまで致命的ではないので、すぐに使う場合はそこまで気にしなくても大丈夫です(そもそもえのき茸のカサは小さいので、慣れていないと開いているかどうか見分けづらく…)。ただ、すぐに使わず冷蔵庫で何日か保存したいという場合は、ぜひカサにも注目してください。
えのき茸をさらにコスパよく!
ほかのキノコと比べても安い価格で店頭に並んでいることが多いえのき茸ですが、知らずにハズレのえのき茸を買ってしまっていると、結局早く傷んでしまってもったいないですよね。今回紹介したポイントにぜひ注目して、高コスパ食材であるえのき茸をさらにコスパよく手に入れてください!
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部