え、訓読みなんてあるの?難読漢字クイズ「厨」はなんて読む?
2024/04/15
日常生活で使う機会はほとんどないけれども、知っているとちょっと自慢できる難読漢字。漢検準一級を有するサンキュ!STYLEライターのdanngoさんがチョイスした、難読漢字をご紹介します。
知っていると自慢できる!?難読漢字クイズ
こんにちは、サンキュ!STYLEライターのdanngoです。漢検準一級を持つ私、テレビの難読漢字クイズではいつも夫に答えを教えています。
今回の漢字は「厨」。「厨房(ちゅうぼう)」の「厨」としておなじみですね。
構造を説明するなら、「がんだれ」に「豆」と「寸」を組み合わせたものです。「がんだれ」は崖や岩に関する漢字によくつくとされていますよ。
「厨房」がどんな場所かを考えれば、だいたいの意味はわかるかもしれませんね。
さて、なんと読むかわかりましたか?
正解を知りたい方は、もう少しスクロールしてみてくださいね。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
正解は……
正解は「くりや」でした!
「え?なにその言葉、知らないよ」と思った人も多いことでしょう。古い言いかたなので、耳なじみのない響きですよね。
「くりや」というのは、台所・調理場の意味です。そこで働く料理人をさすこともあります。
「黒屋」から「くりや」になったとされていますよ。「厨房」という言葉が調理場をさすことを考えれば、なるほどと思うことでしょう。
かなり珍しいものではありますが「御厨(みくりや)」という苗字や地名が存在するので、それを知っていた人にとってはサービス問題でしたね。
ついでにいうと、「台所」は「台盤所(だいばんどころ)」からきています。「台盤」というのは食物を盛った盤をのせる台。その台盤をおいていたところということで、そう呼んでいたのですね。
「厨」の字の音読みは「チュウ」のほかに「ズ」というものも。「厨子(ずし)」という単語で使いますね。両開きの扉がついた箱型の仏具や戸棚のことです。「厨」には「はこ」の意味もあるのですよ。
というわけで、難読漢字クイズでした。ぜひご家族やお友達に「知っている?」と聞いて自慢してみてくださいね。
◆記事を書いたのは・・・danngo
国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの専業主婦。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です。本を読むのが大好きですが、一度読み始めると家事がおろそかになってしまうのが悩み。子どもの遊び相手をすると本気になりすぎて怒られ、家事は手抜きになる一方です。甘いもの、日本の古いものをこよなく愛しています。