よくおごってくれる綺麗なお姉さん

【韓国ドラマ】チョン・ヘイン主演『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』年下男子ブームを巻き起こした胸キュンラブストーリーを韓ドラマニアが徹底解説!

2025/01/15

Disney+『スノードロップ』やNetflix『D.P.ー脱走兵追跡官ー』などの話題作で知られるイケメン俳優チョン・ヘイン。30代半ばとは思えないほどかわいらしい笑顔が魅力的です。

そんなチョン・ヘインを語る上で欠かすことができない作品が、初主演を務めた2018年のドラマ『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』。

彼の代名詞である「国民の年下男子」という言葉が生まれ、社会現象にもなった本作について、韓ドラマニアで韓ドラライターのJUMIJUMIさんに徹底解説してもらいます!

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韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間50作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極...

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あらすじ:仕事も恋も上手くいかない35歳女性が、親友の弟と再会し…。

出典:Amazon

カフェを運営する会社で働く35歳のユン・ジナ(ソン・イェジン)は、社内では男性上司によるセクハラやパワハラに悩まされ、親には結婚を急かされる毎日。さらに弁護士の彼氏ギュミンの浮気が発覚し、破局します…。

そんなある日、ジナの20年来の大親友ギョンソン(チャン・ソヨン)の弟で、ジナの弟スンホ(ウィ・ハジュン)の親友でもあるソ・ジュニ(チョン・ヘイン)に再会。ジュニは3年間の海外赴任を終えて帰国していたのです。

ジナとジュニの会社が同じビルに入っていることから、一緒にランチをしたり飲みに行ったり、多くの時間を共にするようになり、互いに惹かれていく2人。

しかししつこくつきまとう元彼ギュミンや、2人の年齢差、大親友の弟であることなど、さまざまな障害が2人の恋に立ち塞がり…。

見どころ:とにかくチョン・ヘインが良いのです!障害だらけの恋の行方は?

見どころ1:かわいく頼れる年下男子に沼る!私も「ヌナ」と呼ばれたい!

出典:PR TIMES

20年来の幼馴染で、本当の姉と弟のような関係だったジナとジュニ。しかし3年という時間が互いの印象を変えたのか、気づくと恋に落ちていました…。

親友の弟であり、自身の弟の親友。歳の差は4歳。その設定だけでもドキドキしてしまいます。

さわやかかつキュートな笑顔がたまらない!時には生意気な発言もありますが、それがまたかわいらしい!ジナが困っていれば全力で助け守ってくれる男らしさも兼ね備えたジュニが、女性たちの恋愛細胞をくすぐりまくります!

そして本作のポイントは、ジュニがジナを呼ぶ時に使う「ヌナ」という言葉。

これは韓国の男性が、実の姉かどうかに限らず、年上女性を呼ぶ時に使う呼称で「お姉さん」という意味。親しい間柄である時にだけ使われる特別な言葉です。

甘える時の「ヌナ」、ちょっと拗ねながらの「ヌナ」、真っ直ぐ見つめながらの「ヌナ」…。この一言にジュニの表情や心情が加わることで、非常に破壊力のあるパワーワードに生まれ変わっています。

きっとあなたも「ヌナって呼ばれたい!」という願望を抱くことでしょう!

見どころ2:30代女性のリアルな現状に、共感を超え怒りが止まらないかも…。

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コーヒー会社のカフェ運営チームでチーム長代理を務めるジナは、仕事もでき上司や後輩からも信頼されています。しかしそんな社内には男性上司によるセクハラやパワハラが横行し、女性を軽視するような雰囲気が強く残っています。

家庭では母親が、口を開けば「早く結婚しろ」と急かすばかり。母親はジナの意思よりも結婚相手の職業や家柄を重視し、「周囲に自慢できる結婚」を望んでいるようです。

そんな日常に疲れ切っていたジナにとって、ジュニが癒しの存在になっていくことは言うまでもありません。

ラブロマンス作品なのに決して「シンデレラ」ではないジナに共感し、常に明るく前向きに振る舞うジナを称賛しますが、彼女を取り巻く環境には同じ女性として憤りを感じてしまうかもしれません!


ジナを演じたのは、映画『私の頭の中の消しゴム』『Be With You〜いま、会いにゆきます』や、ドラマ『愛の不時着』『39歳』などで知られるソン・イェジン。

弟同然と思っていたジュニに惹かれ、戸惑いながらも愛を育んでいく姿をキュートに演じています。

見どころ3:レトロなオールドポップスが生み出す、独特の世界観が良い!

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本作ではタイトルの通り、ジュニとジナが一緒に食事をし、家に帰る道を並んで歩くシーンが非常に多く印象的です。決して派手ではない、日常のほんの一部であるシーンなのに、情緒の溢れる「いい雰囲気」が上手に作り出されていて感心します。

そしてメインで使われている音楽は1960年代オールドポップスのヒット曲「Stand By Your Man」や、ピアノの旋律が美しい「Something in the Rain」。

レコードから聞こえてきているようなレトロ感があり、本作独特の世界観に色を添えています。

見どころ4:初々しいウィ・ハジュンが見られます!

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最後に筆者がどうしても見どころとしてご紹介しておきたいのが、今大注目の俳優ウィ・ハジュンです。

『18アゲイン』『イカゲーム』『シスターズ』など話題作に出演し、世界的な認知度も人気も急上昇!最近ではチ・チャンウクと共に主演を務めたDisney+のドラマ『最悪の悪』が連日話題となっていました。

そんなウィ・ハジュンは本作で、ジナの弟であり、ジュニの唯一無二の親友であるスンホを演じています。ぶっきらぼうな態度を取りながらも、時折姉思いな一面を見せるスンホにもキュンキュンすること間違いなしです!

まだ初々しさの残るウィ・ハジュンをぜひご堪能ください!

筆者の感想:本作から読み取れる韓国独特の文化!そしてそれを覆した本作の凄さ!

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韓国には儒教の教えから、年齢が上の人を敬う文化が強く残っています。また現代では少しずつ変わりつつありますが、男性を中心とした社会形成が当たり前でした。

そういったことから年上女性と年下男性との恋愛、ましてや結婚にはネガティブな考え方が強くありました。

また韓国では、実際に血の繋がりがなくても、親しい人を「お兄さん(オッパ)」「お姉さん(ヌナ)」など家族と同じ呼び方をします。そこからもわかるように、日本と比較すると人と人との距離が近く、親しくなれば家族同然に考える文化があるのです。

本作にはそんな韓国独特な文化が非常に強く反映されていると思います。

ジナの母親を筆頭にジュニの姉ギョンソンも、ジナの弟スンホも、異常なほどに2人の恋愛に反対します。日本人の多くは「そこまで反対する?」と違和感を覚えたことでしょう。

しかし年上女性のジナと年下男性のジュニ。4歳という絶妙な年齢差があり、ジュニはジナの弟の親友であり、家族ぐるみの付き合いという2人の恋愛は、韓国ではタブーとされているような条件が揃った恋愛なのです。

ところが本作は、そんな根強く残った文化を覆すほどの社会現象になりました!

年上女性と年下男性のカップルや歳の差恋愛に対するネガティブなイメージが一転され、そのような設定のドラマが増えると共に、実際にそのような恋愛をする人も増えたのです。

ここまで社会的に大きな影響を与えた作品は、珍しいのではないでしょうか。

本作で「国民の年下男子」と称され、瞬く間に次世代スターとなったチョン・ヘイン。幅広い世代の女性を魅了するかわいらしい笑顔と、「この人について行けば絶対大丈夫!」と思わせてくれる男らしさのギャップが最高でした!
「彼に『ヌナ』と笑いかけてもらえるなら、いくらでもご飯おごるのに!」と思ったのは、きっと私だけではないはずです。

■執筆/JUMIJUMIさん…韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間30作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極的に行う。ただ作品の内容を説明をするだけでなく、食や生活様式など文化面から掘り下げた解説を得意としている。インスタグラムはjumistyle99。

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