仕事に悩む日本人女性

『30分前出社』『勝手にタイムカードを押される』専門家に聞く、ヤバい職場の対処法

2024/01/30

働く女性が増えるなか、賃金や仕事内容のことでモヤッとしたり、上司や同僚のひと言に理不尽さを感じる人が急増!働いている『サンキュ!』読者の間で特に多かった職場の悩みについて、2人の専門家に対処法を聞きました!

メンタルアップマネージャ 公認心理師。企業内カウンセラーとして長年活躍。現場経験に基づく実践しやすい人間関係...

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社会保険労務士でもあり、家計改善、社会保障など幅広くアドバイス。最新著書は『マンガでカンタン!社会保障で得す...

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『サンキュ!』 読者の72%が現在働いている!

◆パート・アルバイト 35%
◆正社員 22%
◆自営業・フリーランス 11%
◆派遣社員・契約社員 4%
◆専業主婦 24%
◆その他・無回答 4%

ヤバい職場で働いた経験がある率は約70%!
※2023年9月実施『サンキュ!』読者アンケートより(回答者数268人)

職場では始業30分前に行って、制服に着替えるのがルール。でもタイムカードは定時にならないと打刻できません。この30分が無給なのにモヤモヤ

木製のテーブルと水色の背景の壁に赤いヴィンテージ目覚まし時計
samritk/gettyimages

■Mさん 35歳 事務

大野さん:企業内カウンセラーとして働いていましたが、こういう相談はすごく多いんです。職場や業界では当たり前のことでも、改善が必要。「見直しませんか」と提案していいケースだと思います。

井戸さん:社労士の立場から言うと、“業務として必要な作業”には賃金が発生します。ですので着替える時間も労働時間といえます。労働契約を契約書で交わしていると思うので、労働時間や就業の規則を一度確認してみるといいですね。

大野さん:そうですね、アルバイトの場合でも何かしら交わした契約書があるはず。

保育士として働いています。制作物などを家に持ち帰ることが多いのですが、残業代は一切出ません……

Ekaterina Morozova/gettyimages

■Nさん 37歳 保育士

井戸さん:“タダ働き”は法律的にNGなので、残業代を請求できます。家で作業するなら「作業した時間帯と仕事内容」を記録しておいて。残業代を請求したいと思ったとき、証拠となる物があると、交渉がしやすくなります。

大野さん:転職するのも手ですが、それも大変だから、改善したいですよね。職場に意見するときのポイントはタイミング。新人が言うと反感を持たれがちなので、信頼関係を築いてから言う方がベターです。

社労士さん教えて!これって法律的に問題アリ?ナシ?

フィードバック評価調査バブル スピーチ拡大鏡
golubovy/gettyimages

夕方、定時になると勝手にタイムカードを打刻されて残業代がゼロ

白い背景にタイムカード
CreativeJP/gettyimages

【問題アリ】
働いてるのに無給は絶対ナシ。本人ではなく他人がタイムカードを押すことは禁止されており、残業代を請求できます。

外出が多い営業職で“みなし労働時間”で働いているため、残業代がない

階段を歩く女性
key05/gettyimages

【場合による】
スマホで打刻できる勤怠管理システムなど、社外で働いた時間がきちんと分かる場合は、みなし労働に当たらず残業代が請求できます。

資格取得が強制なのに勉強する時間は無給

教科書に書く人間の手
takasuu/gettyimages

【問題ナシ】
資格の勉強時間は業務時間にはなりません。そのかわり、教材代を補助するケースや合格後に資格手当がつくことも。

正社員は遅刻をすると月給が30分ぶん引かれる

時間に気を取られるビジネスウーマン
TAGSTOCK1/gettyimages

【場合による】
遅刻を理由に減給するのは基本的にナシ。ただし「遅刻を繰り返すときは減給」などの就業規則があれば月給から引かれることも。

<教えてくれた人>
・社労士の立場からは私が教えます!
社会保険労務士 FP 井戸美枝さん
労働や社会保障に関するプロ。産業カウンセラーのほか、ファイナンシャル・プランナーとしても活躍し、“お金と仕事”についてやさしく解説。

『一般論はもういいので、私の老後のお金「答え」をください!』(日経BP)

・コミュニケーションのアドバイスは私から!
メンタルアップマネージャ 公認心理師 大野萌子さん
企業内カウンセラーとして長年活躍。現場経験に基づく実践しやすい人間関係改善スキルや職場ストレスから心を守る方法を伝授!

『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)

参照:『サンキュ!』2024年2月号「ヤバい職場から自分を守る方法」より。掲載している情報は2023年12月現在のものです。構成/岡部さつき(風讃社) 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部

 
 

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