脳内科医が教えます!「名言を自分の暮らしに上手に取り入れる方法」
2023/09/29
人生が変わる!名言とは、暮らしのさまざまな場面で思い出される“自分の道しるべとなる言葉”です。名言を自分の暮らしに上手に取り入れる方法を、脳と言葉の関係に詳しい専門家に教えてもらいました!
<監修>: 脳内科医・医学博士 加藤俊徳
「脳の学校」代表。1万人以上におよぶ脳画像診断の経験から、独自の脳番地トレーニングを開発。著書に『一生成長す...
- 名言とは、あなたの「道しるべ」。暮らしに取り入れると、軸のある自分になれます!
- まずは名言を決める“今の自分に刺さる”言葉を、見つけよう
- 次に名言を書く(3カ月続けよう)スマホより、断然「手」が効く!カレンダーや手帳など、目につく物に書こう
- そして名言を読む 小さい声でもOK!書いた「名言」を声に出そう
名言とは、あなたの「道しるべ」。暮らしに取り入れると、軸のある自分になれます!
名言は、物事を判断するときに自分の背中を押したり、プレーキをかけたり、人生の道しるべになります。だから、“自分の名言”を持てば、迷いや挫折が減り、なりたい自分にどんどん近づけるのです。
私が10年以上続けている“名言を取り入れる習慣“です。
まずは名言を決める“今の自分に刺さる”言葉を、見つけよう
見つけるコツ
□ 心に残っている言葉を思い出す
小さい頃に親から言われた言葉、学生時代に先生や友人から言われた言葉など、今でも心に残っている言葉を思い出してみよう。
□ 街中や本で、ぐっとくる言葉を探す
日常の中で目にする言葉、例えば、本、歌詞、ニュース、『サンキュ!』に書かれている名言の中から、今の自分が“ぐっとくる”言葉を探そう。
□ 自分で生み出す
名言は、有名人の言葉でなくてもOK。今の暮らしで大切にしたいこと、失敗から気づいたことなどを言葉にしよう。
次に名言を書く(3カ月続けよう)スマホより、断然「手」が効く!カレンダーや手帳など、目につく物に書こう
「書く」ことで、言語を司る「左脳」が刺激され、名言が自分に刻まれます
手を動かして名言を書き、目で名言を見ることで、脳のいろいろな領域が同時に活性化し、脳に深く刻まれます。スマホやキーボードで打つよりも、手書きのほうが脳の感覚運動量は大!
加藤先生が歴代書いてきた「名言」たち
● 進歩しているのは自分だけじゃない
自分だけではなく、日々、まわりの人、医療技術、AI技術は進歩しているので、広く柔軟に新しい情報を取り入れていこうという心構え。
● トラブルで進化する
万一、不測の事態が起きても、ポジティブに捉えて、次回の取り組みに活かしたり改善したりするという前向きな思考。
● 使命の主張
自分の脳科学論や知見を、積極的に世界に広めていくという宣言。
そして名言を読む 小さい声でもOK!書いた「名言」を声に出そう
「音にする」ことで、記憶系脳番地が刺激され、いろんな場面で思い出しやすくなります
口に出して耳で聞くことで、名言が記憶に定着します。名言の記憶が取り出しやすくなるので、物事を判断する指針になり、自分が納得する道を迷わずに選べるようになります。
「3カ月も同じ名言って飽きそう」と思ったあなた!
人は意外と忘れちゃう!とにかく続けてみよう。
「絶対に覚えておこう」と思った言葉や出来事でも、つい忘れてしまうもの。毎日10秒の習慣を繰り返すことで、脳も暮らしも少しずつ着実に変わります。
やりくり・片づけ・ダイエットが上手くいった人の名言の取り入れ方
暮らし上手さんが実践している、名言を書いて、考えて、声に出す習慣をご紹介します。自分に合いそうな方法を参考にしよう!
心に響いた名言をノートに書いています
ちぇそさん(兵庫県 40歳)【総貯蓄額1100万円】
夜、寝る前の自分時間に、暮らしの中で出会った“自分がぐっときた名言”をメモ。暮らしやお金使いの優先順位が明確になります。
ちぇそさんのフェイバリット名言
● あってもいいかもというモノは、なくてもいいモノ
● 時間の使い方はそのまま、いのちの使い方になる
不要品を手放す勇気が湧く言葉を考え、発信しています
yur.3さん(新潟県 37歳)【著書『28文字の片づけ』がベストセラー】
片づけ本のテクを全部マネするのはむずかしい。でも、“心に刺さるひと言”があれば、意外と物を手放す踏ん切りがつくって気づいたんです。
yur.3さんの名言
● 古い下着を捨てられず、女をサラリと捨てていく
● 物の数が減るだけで、しなくてよい家事がある
毎朝、神棚の前で『今日の抱負』を声に出しています
鈴木真理さん(埼玉県 41歳)【宅トレ継続!-3kg減】
朝起きたら、神棚に「今日どう過ごすか」を宣言。自分を甘やかし過ぎそうなときに思い出すので、1日を乗り切るパワーになります。
鈴木さんのフェイバリット名言
●「明日やろう」はバカヤロウ
● 誰のためでもなく、自分と家族のために今日を生きる
<監修>
脳内科医・医学博士 加藤俊徳さん
「脳の学校」代表。1万人以上におよぶ脳画像診断の経験から、独自の脳番地トレーニングを開発。著書に『一生成長する大人脳』(扶桑社BOOKS)。
参照:『サンキュ!』2023年10月号「あの人の人生が楽しそうなのは、暮らしの中に名言があるからでした。」より。掲載している情報は2023年8月現在のものです。監修/加藤俊徳 構成・文/出下真紀 編集/サンキュ!編集部