白い背景の上を少女の半分の肖像

損している人の頭の中を徹底解説!シーン別5つの改善策とは?

2020/01/08

「ムダづかいはダメ」と気にしながらも、誘惑に負けて財布を開いてしまう……という経験、ありますよね。実はそれは、意思の弱さからではなく、「脳の働き」が引き起こしていたのです!脳を活性化すれば、お得な情報を見極めて「うっかりムダづかい」を防ぐことができますよ。

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<教えてくれた人>
加藤俊徳さん
「脳の学校」代表。医学博士。脳の働きと「お金の使い方」の関係性をズバリ解明した専門家。近書『片づけ脳 部屋も頭もスッキリする!』(自由国民社)も話題に!

脳は、元々怠けがちな性質。明確な目的がない買い物を繰り返すと、脳は省エネ化するために考えることをやめてしまい、無自覚のうちにお金を使ってしまうのです。さらに、ストレスや疲れがたまると脳の働きが低下し、刺激を求めて衝動買いに走ったりすることに。しっかり睡眠をとり、いつもと少し違う行動をする、やりたいことを紙に書くなど、脳に新鮮な刺激を与えることを意識すれば、ムダづかいが減らせます。

3カ所の脳細胞群が怠けています!

「脳細胞群は、8つの番地に大別できます。その中でも特に、思考系・理解系・記憶系が怠けていると、ムダづかいが発生しやすくなります」

(1)思考系
何かを考えたり、判断したりする脳全体の司令塔。ここが怠けていると、物事の優先順位をつけられず、人の意見に流されたり、目先の誘惑に負けてしまいがち。

(2)理解系
集まった情報を理解し、それを自分の知識や知恵にするところ。ここが活性化していないと、店員の売り文句につられるなど、不本意な買い物をしてしまう。

(3)記憶系
視覚や聴覚から集めた情報を記憶。ここが弱まると、過去に買った物を思い出して比較検討することができず、ダブり買いやイメージ違いの物を買うなどの失敗につながる。

シーン1:「割引き」「お買い得」につられて、余計な物まで買ってしまう

「3つ買うと1つタダ」「○%引き」のときに買い物すると、すごく得した気分に。でも、実際はそれほど必要な物でなかったということも多いのでは?

レジに行く前に店内を1周する

「得した!」と感じているときは、脳が喜んでいる状態。この快感が忘れられないから、毎回売り文句に踊らされて、思考力&判断力を失い、同じ失敗を繰り返してしまうのです。商品を手にしたときは、高揚感が勝って冷静な判断ができません。例えば、店内をもう1周歩いてみると、一時的にマヒしていた脳が正しく働くようになり、失敗が減らせます。

シーン2:「頑張ったごほうび」と言いつつ、ちょこちょこ買っている

「仕事や家事を頑張ってもだれも褒めてくれない。だから、自分にごほうびを!」と理由をつけては出費していない?

1日の終わりに自分を褒める

欲求不満の状態が続くと、脳は「解放」を求めます。しかも、〝やらされている感〞が強いため、自分で何かして欲求を発散せずにいられなくなり、それがムダ買いにつながります。欲求不満をため込むと、脳の働きが低下。自分で自分を褒めるだけでも、脳は元気に! 寝る前に行うと、快眠でき、脳の活性化につながります。

シーン3:夜ネットチェックをしながら、通販サイトでポチっと!

家事や育児から解放された就寝前、ネットチェックが習慣化。そして、通販サイトでつい購入ボタンを押してしまうこと、だれでもあるはず!

夜の買い物は封印。朝買う習慣に

夜9時を過ぎると、疲れもたまって、脳の働きがグンと低下。そんなとき、脳は「新鮮な刺激が欲しい」と渇望しているため、手っ取り早く刺激を得られる買い物に手を出してしまうのです。「夜9時以降の自分」は信じないこと!買いたい物があっても、「カート」に入れて保留を。脳が活発に働いている午前中に再検討するように習慣づけて。

シーン4:特に買う予定もないのに、コンビニやカフェに立ち寄る

朝や帰宅途中、カフェやコンビニに寄るのが習慣化していない?でも、毎回、本当に欲しい物、必要な物を買っているかというとそうでもない場合も。

いつもと違う道を通ってみる

何度か同じことを繰り返すと、脳は「これでいい」と考えることを停止します。カフェ→コーヒーのテイクアウトがルーティン化し、欲していなくても買ってしまうことに。毎回同じルートだと、マンネリ化して脳は怠けたまま。場所や道が変われば、新しい刺激が与えられ、脳が正しく働き、必要以上に買わずにすみます。

シーン5:「あれば使うかも」と思って買ったのに使わない

店員からオススメされたり、同行者が買っていると自分も欲しくなることありますよね?結局買っても、使わないままの物がゴロゴロ……。

鏡で自分の様子を見る

買うときは、「自分はこれを使いこなせる」「自分に似合っている」と思い込んでいる状態。自分自身を理解する脳の働きが弱っていると、過信しすぎて、周囲につられてお金を使ってしまうことに。店員の言葉や同行者につられて、誘惑に負けそうになったら、鏡の前に立って一度目を閉じ、パッと開いてみて。脳の働きが活発になり、冷静な判断ができます。

参照:『サンキュ!』1月号「貯め方 使い方でこんなに違う!!2020年 お金で得する人・損する人」より。掲載している情報は19年11月現在のものです。構成・文/宮原元美 編集/サンキュ!編集部

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