"暖かい部屋でゲーム"はゆずれない、神木隆之介さんの削れるモノ、削れないモノ

NHK連続テレビ小説「らんまん」も話題の国民的俳優、神木隆之介さんが、「節約は戦（いくさ）！」がキャッチコピーの映画「大名倒産」に主演。突然100億円もの借金を背負うことになった若きプリンス役を演じています。今回はそんな神木さんにお金についてのアレコレを聞いてみました！

＜プロフィール＞
神木隆之介さん
かみき・りゅうのすけ／1993年5月19日生まれ。埼玉県出身の俳優。現在、NHKの連続テレビ小説「らんまん」に出演中で、舞台地である高知で撮り下ろした書籍『かみきこうち』（NHK出版）も好評発売中。

お金がない！となったら、何を削りますか？

食費から削ります。
あまり食べることを重要視していないので（笑）。友達と外食するときはせっかくなので焼き肉に行ったりしますけど、おいしいものを食べたい！素材がいいものを食べたい！とか全くなくて。1人のときは、コンビニとか、チェーンの牛丼店や蕎麦店で食べることが多いから、もともと安上がりです。ある程度までは食べなくても平気なので、本当に削るとなったら海苔と水道水で1カ月くらいいけるかもしれませんね（笑）。

逆にここだけは削れないという出費は？

光熱費です。
寒いのが苦手なので暖房費は削りたくないんです！それに寒いのを我慢して風邪をひいたら、医療費で余計にお金がかかっちゃいますしね。節約よりも体調管理を優先したいです。あと部屋は暗くても大丈夫なんですけど、ゲームはやりたいので、それを考えてもやっぱり電気代は削れないですね。"暖かい部屋でゲーム"はゆずれない（笑）。

「貯めよう！」よりも、「これぐらい余らせたい」という気楽な気持ちがいい

主演映画「大名倒産」は「節約」がテーマの1つ。神木さんご自身は節約や貯金は得意ですか？と聞くと「下手なほうかもしれませんが、意識はしています。それこそ、老後資金とか、貯めなければと思いますけど。とはいえ、寿命は予測不可能なものですし、お金の価値も物の値段も景気に左右されたり、時代によって変わりますよね。そんな中で長期的な目標に向かって貯め続けるのは、しんどいことだと思います。お金の知識はあったほうがいいなと思っていますが」と真剣な様子。
では神木さん流の節約術は？と聞くと「僕も使ったお金の記録をつけようとしたことはあるんですけど、『貯めなきゃ！』って思うとストレスになってしまうなと思ってやめました」とふんわりした笑顔になり、「例えば、欲しい物のために、すご～くつらい節約をするとして。でも、いざそれを買うときになると、貯めている期間のつらい記憶が重たくのしかかって、あまり喜べないような気がするんです」と続けます。
「無駄な出費をしないという選択をしていくことで、自然とお金は残っていくと思うから『いくら貯める！』というより『これぐらいは余らせたいな』くらいの気持ちでいるほうがいい。残らなかったとしたら今月の反省を生かして来月は頑張ればいいし、残せたらご褒美に好きなカフェラテを買おうとか」。
その朗らかな明るい雰囲気そのままに、お金や生活のことにもポジティブな神木さん。「頑張りすぎてストレスをためたり、体を壊してしまったら元も子もないですから。この映画と同じように『何とかなるさ』って楽観的でいるくらいがちょうどいいんじゃないかなと思います」。

お金の勉強にも興味津々

『サンキュ！』3月号の別冊付録「お金のきほんがわかる本」を手に取って眺める神木さん。このあと「これ読みたいので、持って帰らせてください！」と爽やかに帰っていきました。

映画「大名倒産」

2023年6月23日（金）
全国ロードショー　
配給：松竹
出演：神木隆之介、杉咲花、松山ケンイチ、小日向文世、小手伸也、桜田通、宮﨑あおい、浅野忠信、佐藤浩市
監督：前田哲　
脚本：丑尾健太郎、稲葉一広
原作：浅田次郎『大名倒産』（文春文庫刊）

鮭売りの息子・小四郎はある日、自分は徳川家康の血を引く大名の息子だと告げられ、一夜にして一国の殿様に！と思いきや、そこは借金100億円を抱えたビンボー藩だった！江戸幕府から「返せなければ切腹を」と迫られた小四郎は幼なじみのさよや兄、家臣らと共に節約という戦に挑むが……。

参照：『サンキュ！』2023年7月号「神木隆之介さん『お金がない！』を、どう乗り切りますか？」より。掲載している情報は2023年5月現在のものです。撮影／木寺紀雄　スタイリスト／カワサキタカフミ　ヘアメイク／MIZUHO（VITAMINS）　取材 ・ 文／藤坂美樹　編集／サンキュ！編集部