マルサイ

2LDKに5人暮らし。「きれいな家」じゃなくても「困らない家」ならいい。棚と引き出しと冷蔵庫の中見せてもらいます

2023/10/22

気になるあの人の「中身」をのぞき見する企画です。家にお邪魔して、見せてもらうのは「棚」と「引き出し」と「冷蔵庫」の中。さて、今回は…

漫画家・インフルエンサーとして活躍中のマルサイさんの棚と引き出しと冷蔵庫を拝見しています。
第1回目では、主婦になったものの、なかなか承認欲求が満たされず悶々としながら、一つのインスタグラム投稿を機に、漫画家への夢を掴んだお話をおうかがいしました。
ユーモラスな3人の男子との日常を描いてきたマルサイさんの漫画ですが、そのお子さんたちもついに思春期に突入。第2回では、今どき10代とのつき合い方を取材しました。
3回目の今回は、2LDKで5人暮らしをしている、収納や冷蔵庫の中身などを、拝見します。

77平米2LDKのマンションで5人暮らし。片付けも掃除も、「自分が許せる範囲でテキトーに」

「理想を追いすぎたり、SNSに感化されて性分に合わない家事を取り入れたりして、疲弊しきった経験があって」というマルサイさん。今は、「自分が大丈夫であれば、部屋が散らかっていても汚れていてもOK!ということにしている」と話してくれました。

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リビングのテーブルには、必需品をひとまとめに。雑誌などでみる技も、自分に合ったものを取り入れるのが大切だと思わされる。

「多少散らかっていても、汚れていても、自分が大丈夫であればOK」。カリスマ主婦を目指し、SNSの「素敵」に踊らされた経験があったからこそ、今、自分基準に辿り着いたのかもしれません。

そんなマルサイ家の隅々を見せていただきます。
77平米2LDKのマンションに5人暮らしということもあって、「ものはなるべく少なくしてきた」そうです。

「年に何回かスイッチが入る時があるので、そういう時にリセットします。洋服などは、こんまりさんの「ときめき理論」をもとに不要なものを処分しています。夫のものも自分で一つ一つ確認してもらって仕分けしました」。

暮らしが変わるごとに見直し。大きな家具が少なければ実は結構フレキシブル

洋服やバッグなどの衣料品は、寝室(現在は上の子2人の娯楽室)のファミリークローゼットにすべて収納することができています。
ベッドは置かず、部屋やリビングなどに、それぞれマットレスを敷いて寝る方式なのも部屋を広く使える秘訣のようです。

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5人で暮らす2LDKの間取り。テレビやベッドなどはなく、フレキシブルな空間の使い方をしている。家族の暮らしが変わるごとに見直してきた歴史がある。

キッチンも拝見すると、無印良品の棚に必要なものだけが並べられたシンプルな収納です。「食器棚は置かずに、オープンラックに食器と調理道具をまとめました。おいているのはふだん使うものだけで、季節の食器などはダイニングのカップボードにしまってあります」。

見えていてもスッキリ見えるのは、ものが多すぎないことと、素材がステンレスだったり食器も白中心にするなど、シンプルなものに統一されているからかもしれません。

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無印良品の棚にまとまっているので、統一感が。上のコーヒーセットは夫の趣味。ふきんの後ろに、ふだん使いの食器類。下段に、ボウルやフライパン、鍋などを使いやすく収納している。
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食器棚がなくても、オープンラックに食器を収納すれば、みやすく、出しやすくて便利。

男4人がお腹がすくたびに「なんかない?」って言われないことが、キッチン収納のゴール

5人家族の冷蔵庫のテーマは、「なんか食べるものない?と言われない冷蔵庫」ということで、「3食以外に何か食べられるものが入っているように」と、いつもそれなりにいっぱいです。

「冷凍食品や麺類などはだいたい入れておくようにしています。讃岐うどんにハマった時には、勝手に作れるように作り方を貼っておいたりして、なるべく自分でやってもらうようにしています」。

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冷蔵庫。一番上にあるのは、小麦粉を大きめの平たい保存容器にに入れたもの。「揚げ物の頻度が高いので、このまますぐ使えるようにしています」。
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野菜室。節約にもトライしているので、少しずつ余った野菜はきちんとラップをして目につくところに保存している。大量に飲む麦茶も大ボトルに入れてここに。
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冷凍庫。「食後のお甘がないと嫌」という男子たちのために、アイスは数種類買っておくのが鉄則。「チンするだけで食べられるもの」として冷凍ピザなども必ず入っている。

「いつでも走れる」準備で過ごせば、ジョギングのハードルもちょっと下がる

コロナ禍を経て、ランニングを趣味にしているというマルサイさん。運動不足による体重増加解消のために始めたそうですが、今ではトレイルランもするほどハマっています。「朝から晩まで家にいて、仕事と家事と育児で終わっていく毎日に張りが出ます」と笑います。

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ランニングするようになってから、体が自然に動くようになり、仕事も家事もメリハリをつけてできるように。

最近では普段からランニングウェアで過ごし、隙間時間があったら即走りに行ってリフレッシュするのだそう。「今まではなかなか腰が重くてグータラしてしまうこともあったし、何よりも疲労感が激しかったです。それが走り始めてからは、体力がついてテキパキと動けるようなり、毎日小さな達成感もあるし、家事も捗るし、ものすごくおすすめです」。

ランニンググッズ(左側)は、ダイニングの引き出しに入れて、思いついたらすぐ出せるようにしている。

若い頃は走るのが大嫌いだったのに40歳から走るようになったマルサイさん。全く走れなかったところから1年でハーフマラソンを完走するところまでになった経緯も著書『ゆるランニング』(インプレス)にまとめています。

40代以降も、頑張りすぎずに、ゆるく考えながらも、元気に輝ける方法を模索し続けるマルサイさんの漫画に、これからも共感する人が増えそうです。

マルサイさんプロフィール

漫画家・インスタグラマー。13歳、11歳、8歳の男子と夫との5人家族。男子3人の子育てをユーモラスに描いたインスタグラム(@maru_sai)が話題となり、漫画家として活躍するように。5人家族の家事や収納、趣味のランニングについてアップしている裏アカウント(@ura_maru_sai)も人気。『ズボラ母さんのゆる貯め節約術』(扶桑社)、『主婦力ゼロからのやってみた家事』(大和書房)、など著書多数。

イラスト/マルサイ 撮影/林ひろし 構成・文/尾崎真佐子 企画/サンキュ!コメつぶ 

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