子どもの読書写真

現役学校司書が教える【子どもが本嫌いになってしまう】3つの声かけ

2023/12/03

料理家として活動する傍ら、小学校で学校司書もしているサンキュ!STYLEライターのaim(エイム)です。

子どもの読書は、言葉や漢字を覚えるだけでなく、今まで知らなかった世界に触れる事ができるので、「子どもには本をたくさん読んでもらいたい」と思う方も多いのではないでしょうか。

しかし、『うちの子、全然本を読まなくて...』
『小さい時は絵本を一緒に読んだりしたけれど、小学生になってからはほとんど読まないかも...』
といった声もよく聞きます。でももしかすると、子どもが本を嫌いになってしまうきっかけを作っていませんか?

そこで今回は、現役学校司書がお伝えする、子どもが本を読まなくなる【声掛けNGワード】をお伝えします。

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NGワード1『同じ本ばかり読まないで!』

大人が好きなドラマや映画を何度も見たいように、子どもだって好きな絵本や児童書等、何度も読みたがります。

様々な本を読んで欲しい親心は一旦しまい、『今は自分の好きな本で【活字を読む練習】をしているのだ』と思ってあげましょう。

また、同じ作者の他の本をネットで調べて教えてあげたり、絵本によっては作者とイラストが別々になっている事も多いので、同じイラストレーターさんが書いた絵本をネットで検索してあげたりして、お子さんの『好き』を広げてあげるのも良いですね。

NGワード2『家にある本は借りてこないで』

子どもたちは自宅にある本を図書館で見つけると、「これ、家にもあるー!」ととても嬉しそうに教えてくれます。

お子さんがもし家にある本を学校から借りてきたら、「家に同じ本があるのに!」ではなく、「たくさんの本の中から良く見つけたね!家にある本を図書館で見つけると嬉しいよね。じゃあ今日は、借りてきた本を一緒に読んでみよう!」などと、お子さんの気持ちに寄り添ってあげられると良いですね。

しばらくは家にある本を借りて帰るのが続くかもしれませんが、そのうち飽きて、違う本を借りてくるようになります。急かさず待ってあげましょう。

NGワード3『その本ちゃんと読めるの?』

小学中学年くらいになると、字の多い本も借りてくる事があるでしょう。

まだ全部読めないだろうな、と思って何気なく発した言葉でも、子どもは傷つき、しばらくすると、学校で借りてきた本を親に見せないようになります。『ちゃんと読める本を借りておいで』も言い方によっては同じ事がいえます。

本は最初から最後まで、1文字残らず読み切らなくてはいけないルールなどありません。もちろん全部読んで欲しいのですが、たとえ1ページ読むだけでも、その子の知らない世界が広がり、それは今後の生活にとても良い刺激になるでしょう。

また、子どもが「この本が好き」といっても、ストーリーが好きとは限らず、この本のイラストが好き、ハードカバーの感じが大人っぽくて好き、表紙の色が好き等、惹かれる理由は様々です。

「この本がいいな」と思って借りてきた子どもの気持ちに興味を持ち、【どこに惹かれて借りたのか】を子どもから聞き出して広げてあげられると、親子で良い時間が持てますよ。

親子で楽しむ、が大事!

親は、我が子が選んできた本が一体どんな本なのか興味があります。そして、どのような本でもその子が惹かれる理由があります。その本を話題にして親子で会話ができると、絆も深まり、子どもが自主的に本を借りて読むようになりますよ。

ぜひ「今、学校図書館で借りている本は何?」と声を掛け、お子さんが選んだ本に興味を持って、話を聞いてあげてみてくださいね。

◆この記事を書いたのは・・・…aim(エイム)
普段は学校司書として本と子どもに囲まれた生活も送る、ダブルワーク料理家。
2年通った料理専門学校では、各国料理/製パン/製菓/栄養学等みっちり叩き込まれた為、教科書的知識にも自信あり。全国料理学校協会助教員。主催又は外部講師歴も含め、延べ1千人以上に料理等教えた経歴を持つ。
出産を経てからは「いかにラクして、手早く、おいしいものが作れるか」にこだわったレシピを発信中。各種企業にレシピ提供あり。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 
 

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