モノを持ち過ぎないシンプルライフに効果抜群!クルーズ船乗組員時代のマインド
2024/01/27
「ワンオペでも無理なくまわせるシンプルライフ」がモットーの船員妻、サンキュ!STYLEライターのKota(コタ)です。
冒頭のごあいさつでもチラッと触れている通り、夫は現役の船員。そして、わたし自身も結婚するまでは彼と同じ船で働く乗組員でした。
一度船に乗ると3~4カ月間は帰宅せずに働いた後、1~2カ月間の陸上休暇をもらうという、ちょっと変わった働き方。
船室は狭小、陸上と違って簡単にモノが手に入らないなど、当時はデメリットに思えたあれこれ。でも、現在のモノを持ち過ぎないシンプルライフを送る上では、乗組員時代に培ったマインドが活きています。
今回は、そんな3つの考え方をご紹介させてください。
スペースを大切にする
乗組員の船室は狭小。ベッドと小さなデスクに、制服+αが入る程度のクローゼットがあるだけで、手脚を伸ばしてストレッチをするのは厳しい広さでした。
モノを置くとダイレクトに居住スペースを圧迫するので、まずはそれが本当に必要かを吟味。「スペースを減らしてでも置いておきたいモノ?」と考えます。
結果、取り入れることになった場合も、なるべく省スペースで済む工夫をするのが習慣に。現役の夫はいまだに「スペースは大事だぞー!」が口癖です。
結婚後の住まい遍歴は、1K→2DK→4LDKとだいぶ広くなり、家族の人数は2人から4人に増えました。でも、比例してモノを増やすことはせず、今の家を建てる時も「収納スペースはミニマムに」とリクエストしたほど。
自分たちが過ごす空間の確保が最優先。それを狭めてでも置くべきモノって、そんなに多くはない気がしています。
手元にあるモノでやってみる
船上では、欲しいモノがあっても簡単には手に入りません。次に寄る港の近くにお店と休憩時間があれば買いに行けるけれど、ないまま乗り切るしかなかったことも多々。
ポチれば翌日にはお目当てのモノが届く現代と逆行するような暮らしでした。
鍛えられたのが、手元にあるモノでやってみるマインド。差し入れでいただくお菓子の空き箱を収納グッズに活用したり、メイク用品を切らした時は、アイシャドウをアイブロウとしても使ったり。
あれがないと無理!と思っていても、何とかなる場合がほとんどで、買わずに過ごしているうちに、欲しかった気持ちそのものを忘れてしまうことも。
環境が変わって便利な陸で過ごすようになってからは、当時より物欲のコントロールが難しくなりました。それでも、新たなモノが欲しい気持ちが芽生えたら、スペース問題と合わせて、手元にあるモノでできないかをまずは考えるようにしています。
優先順位を明確にする
3~4カ月の乗船勤務時の荷物は、60Lスーツケース1つぶんでした。航路によっては、飛行機で海外に向かって合流することもあったので、受託手荷物の無料範囲内で収まるよう、荷物は常にこの量。
あれもこれもは持って行けないからこそ、優先順位づけをするのが習慣に。当時は、船内の過酷な乾燥から肌を守るスキンケア用品と、海外製はあまり使いたくない生理用品を最優先にパッキングしていました。逆に、着る機会の少なかった私服はミニマムにして、スーツケース内のバランスをキープ。
そんな決まった枠内でバランスを調整する習慣が、今の家計管理に役立っています。
現在の暮らしでは、子ども関連のモノが最優先。成長に合わせて頻繁に買い替えが必要な衣類や、好奇心が芽生えたタイミングを逃したくない習い事や体験型イベントには、上限を決めつつ優先的にお金を使います。
一方、わたしの美容費や衣服費は大幅にダウンさせて、全体の予算を調整。美容は化粧品だけに頼らず、食事やヨガで内側からのケアを重視。洋服は、ユニクロや無印をベースに数を絞って、デザイン性のあるものを取り入れたい時は、メルカリをチェックするようにしています。
船上生活は、わたし的シンプルライフの原点
当時は不便を感じることも多かった船上生活。けれど、その経験が今の「ワンオペでも無理なくまわせるシンプルライフ」のベースをつくってくれた気がします。
暮らしの中でモヤモヤを感じたり、モノ選びで迷ったり。そんな時に立ち返る、わたし的シンプルライフの原点かもしれません。
◆この記事を書いたのは・・・Kota(コタ)
夫が船員のため、年の2/3は小学生の娘2人との3人暮らし。
「ワンオペでも無理なくまわせるシンプルライフ」をモットーに、暮らしをちょっと良くするための試行錯誤を発信しています。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。