生きづらい子

【子育て】生きづらい子の進路

2024/04/05

サンキュ!STYLEライターのゆずうさぎです。
我が家の4人の子たち。
1人いわゆる『生きづらい子』がいます。
子育ては、楽しくもあり大変でもあります。
4人の子育てをしていて、『生きづらい子』の子育てはやっぱり大変でした。
そんな私の、子育ての体験談と気を付けてきたことを書いていきたいと思います。

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こんなわが子

協調性運動障害

※写真は、小学5年生のときの彼の字です。

・幼稚園時代
息子は、乳児検診や幼児検診で引っ掛かったことは一度もありませんでした。
ただ、親として何か違和感のある子でした。
どこが…と言われると本当に困るのですが。

友だちともそこそこ仲よくなっていますし、少し空想好きな子だなとは思っていたけれど、人とトラブルを起こすこともあまりなく…でも、何か違和感がありました。

・小学生時代
勉強は可もなく不可もなくでした。
ただ、体育と図工が壊滅的に苦手でした。字も上手に書けませんでした。高学年のとき、漢字練習帳の枠内に字を書き入れることができませんでした。
中学年のとき、棒グラフが書けなくて個人懇談のときに「彼は、きちんと授業を理解しているのですが…棒グラフがうまく書けず、テストで丸にできません。それでもいいですか?」と聞かれました。
高学年になると、『だらしなさ』が目立つようになりました。靴ひもを結べない。シャツをズボンにインできない。物をよく落とす、なくす。…など。それによって、やはり人間関係のトラブルに巻き込まれるようになりました。このころ、私の違和感が大きくなり、ウィスク4(知能検査の一つ)を受けることにしました。

・中学生時代
第2次成長期も重なり、とても難しい時代でした。本人が希望するも叶わないことが増え、本人も親も悩んだ時期でした。学校に行くのが嫌だと言われたこともあり、苦しかった時代でもあります。コロナ禍で、緊急事態宣言が出たため学校に行く日と行かない日ができて…少しずつ落ち着いていきました。

そして、高校に進学しました。

対応1 できることと、できないことを見極める

生きづらい子

小学校高学年のとき、意を決してウィスク4を受けました。結果は、(意外にも)知能的にはほぼ平均でした。
ただワーキングメモリーがやや高く、処理速度がやや低かったことを覚えています。

このことにより、彼は例えば『黒板に書かれた内容を書き写すことが苦手』など苦手なことが顕著にあることがわかりました。

ウィスクの結果とは別に、協調性運動障害であることもわかりました。
例えば『靴ひもが結べない』『絵を描けない』『字がうまく書けない』『ボタンを付けるのが苦手』などが苦手であることもわかりました。

苦手なことがわかると(そして、意外なことに記憶することがそれほど苦手でないこともわかると)ホッとしますし、それを踏まえてどうしていくかを考えることができます。

対応2 苦手なことを避ける。宣言する。

協調性運動障害

※彼の靴には、靴ひもはありません。

できるだけ、苦手なことを避けられるように考えました。もちろん人に迷惑をかけることはしていません。

・ウィスクの結果を小学校に報告して、漢字の宿題を200字の漢字練習帳からマス目が少し大きい150字漢字練習帳に変更することを許してもらいました
・靴ひものない靴、ボタンのない洋服(制服など以外)を選ぶようにしました
・作図やグラフ作成など、どうしてもできないことについては「理解できているのはわかっているから、丸をもらえなくてもいいよ。バツになってもいいから、きちんと答案には書いてね」と本人に伝えました

このように、努力しても苦手なことに関して、避けられるものは避けて、できないことに関してはできないこととして受け入れることにしました。

また、家族や近しい親戚(祖父母)などに、何が得意で何が苦手かをウィスクの結果を見せながら説明をしました。『だらしない』と思われがちだったので、苦手なことがあるのだということを理解してもらいました。

対応3 一人で子育てしない。誰かを頼る

お弁当

苦手なことが悪目立ちするので、どうしても誤解を受けがちな子です。
小さい頃のように、常に家にいて母親(私)がそばにいることができるなら、誤解を解くこともできますが学校へ行くようになるとなかなか難しいです。

わが子の検査結果がはっきり出たのは、小学校高学年。親の目の届かない生活をしっかり送っている頃でした。

当然ながら自分の子はかわいいので、誤解を受ければ悲しいし、自分のことを言われるより辛いです。1人で抱えるには苦しいです。

だから、家族や相談できる公的な場所(市の教育センター)、学校の先生、習いごとの先生などに子どもの状況を説明して協力を仰ぎました。
その際、大切にしていたことは自分が主となって子育てをするということです。
先生方に丸投げをするのは簡単です。でも、そうすると何かあったときに対応してくれた人のせいにしてしまうかもしれないと思ってしまいました。だからこそ、責任は自分で持って…でもしっかりと協力して、何かあったら話し合いをして一緒に育ててもらいました。
また、先生方には常に感謝の言葉を伝えていました。
言葉は、心で思っていても通じません。

感謝をしつつ、人に頼りつつ自分を追い込まないように子育てをするのが大切かと思います。

対応4 進路を考える

息子からの手紙

※高校卒業時に、息子から手紙をもらいました。

子育てをしていて、私も本人も一番欲しかったもの……

それは

『友だち』

です。

子どもは、大きくなれば親や家族よりも友だちと出かけることが多くなるでしょう。
友だちとご飯を食べに行く
友だちと遊びに行く
友だちと家で遊ぶ

こんな当たり前のことが、彼には難しかったのです。

空気を読むことが苦手で、ゲームも外遊びも上手にできなかった彼。
中学校で友だちはいましたが、学校で生活することが目いっぱいだったため、学校外では家で兄妹と過ごすことがとても楽だったようです。コロナ禍で外出ができなくなったこともあるかもしれませんが…。

今はオープンスクールなど、高校を見に行く機会はたくさんあります。納得するまで見に行って進路を考えることをおすすめします。
また、教育センターや学校のサポートを受けている場合は、相談することもおすすめします。候補に挙がった学校についても、必ず本人と一緒に見に行くことがよいです。

わが子は、新しいことをするのが好きな子だったので、比較的早い段階からオープンスクールに行っていました。その際、高校の先生にも子どものことを相談したりしました

そして、彼が行きたいといった高校に進学しました。
コロナ禍が明けたこともあり、友だちとご飯を食べに行ったり友だちの家に遊びに行ったりと楽しく過ごせたようです。
学校の先生のおかげで、大学に進学することもできました。

どんな高校生活を送りたいか、どんな将来を目指したいかを考えながら進路を考えること、そして通うかもしれない学校についてしっかり調べることは本当に大事だと思います。

その他 気を付けた方がいいこと

卒業式の花

・お金を貯めておく
子どもに合う学校が、公立校とは限りません。私立校に行くことになるかもしれません。
また、集団の塾に通うことができないかもしれません。
子どもに「塾に通いたい」と言われて、検討したことがあります。彼は、集団塾にお断りをされました。理由は、やっぱり静かな授業中に物を落としたりして落ち着きがないということからでした。私は元塾講師なので、子どもの勉強は自分で見ましたが、そのとき、若干悔しくて「この子を絶対志望校に受からせてやる」と闘志を燃やしたことはここだけの話です。
個別指導の塾などを考えるなら、集団塾より金額が高いことが多いです。教育費や進学費を貯めておくことを意識しておくといいでしょう。
折に触れて、進路によってかかる費用を考えておくこともおすすめします。

・一番つらい立場には自分(親)がなる
子どもがかわいいからこそ、子どもがつらそうな顔をしていたり、受け入れてもらえなかったり、批判されたりすることは辛いです。でも、そこから目をそらさず、子育てを丸投げせずに自分が一番率先して子どもとぶつかることが大切かと思います。しんどいですけれどね。

・兄弟姉妹も大切にする
生きづらい子に兄弟姉妹がいると、何となくほったらかしがちになると思います。特に一人で色々なことをこなす器用な子が兄弟にいると「あの子は大丈夫」と思いがち。私自身が、比較的器用な子だったのでそういう子の寂しさもわかります。
子どもは子ども。ほったらかしにして大丈夫ということはないです。各自を大切にすることで子ども同士もお互いに嫉妬することなく過ごせるのではないかなと思います。

・ポジティブな言葉を口にする
生きづらい子だけでなく、子育てって楽しいことばかりではないです。大変なこともたくさんあります。
自分の子の悪いところばかりに目がいって、ネガティブな気持ちになりがちです。
だからこそ、二人きりになったときに子どものいいところを見つけて、本人に伝えるようにしています。
自分にも自分の子のいいところが反芻できておすすめです。

・がんばっている自分を認めて褒める
子どもだけでなく、自分のいいところを見つけて認めて褒めてあげるのも大切だと思います。育児って時にうまくいかず、孤独になるときがあります。
そういうときは、「今日はがんばったなー…私」と自分を褒めてあげることが大切だと思います。

私もまだまだ子育て途中です。
彼も大学生になって、また壁にぶつかったりするでしょう。
無理せずのんびりと、がんばっていきましょう。

◆この記事を書いたのは・・・ゆずうさぎ
サンキュ!STYLEライター
中学生から大学生まで三男一女の4人の子どもを育てる母。今回は自分の子育てについて書いてみました。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 
 

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