【多肉植物】初心者さん必見!知っておくと安心の「多肉植物の夏越し」基本ポイント3選
2024/07/08
多肉植物と共に暮らして10年、サンキュ!STYLEライターのhikari(ひかり)です。
いよいよ暑い季節の到来。
多肉植物を育てる中でいちばんつらい季節の始まりです。
乾燥した砂漠地帯出身の多肉植物は、日本の夏のような高温多湿な環境が大の苦手。
ちょっとした油断であっという間に枯れてしまいます。
そこでこの記事では、多肉植物の夏越しで気をつけるべき基本のポイントを3つご紹介します。
多肉を育てて初めての夏を迎える方はぜひ最後までチェックしてくださいね!
夏越しの基本1:直射日光を当てない
真夏の太陽の下で過ごすときには、帽子や日傘で日陰をつくらないと日焼けしてしまいますよね。
多肉植物も同じで、夏の強い直射日光の下では「葉焼け」を起こしてしまいます。
葉焼けした多肉植物は
・日に当たったところが黒く焦げる
・葉っぱ全体がぶよぶよとしてくる
などの症状が出ます。
黒く焦げた部分は元に戻りませんし、ぶよぶよした部分から腐って株全体に被害が及ぶことも。
最悪の場合枯れてしまいます。
そこで必ず取り入れたいのが「遮光」です。
多肉植物を直射日光から守るために、ホームセンターや園芸店などに売っている遮光ネットなどで日差しを和らげましょう。
ただし、完全に日差しを遮って日陰の状態にしてしまうと日光不足でひょろひょろとしてしまいます。
遮光率50%程度のネットを選ぶのがおすすめです。
遮光ネットはセリアでも購入できますので、ぜひ活用してくださいね。
「遮光スクリーン」
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サイズ:88×160cm
遮光率:50%
夏越しの基本2:風通しを良くする
風通しを良くすることで、多肉植物が苦手な蒸れを軽減できます。
こだわる人は外でサーキュレーターを使用することもありますが、初心者さんにはさすがにハードルが高いですよね。
そこでおすすめなのが「棚の上の方に置くこと」。
なるべく高い位置で管理した方が風通しを確保できます。
地面に近い低い位置に置いておくと、場合によっては照り返しの熱で蒸れが加速してしまうことも。
低い位置で管理する場合は、すのこを敷くと地上からの熱を軽減できます。
鉢の下の風通しも良くなるので、棚の上で管理する方もすのこを一枚敷いておくとさらに安心ですよ。
夏越しの基本3:水やりしない
お花や野菜は、夏場はこまめに水やりをしないとすぐしおれてしまいますよね。
でも、多肉植物はその逆。夏場は水やりを控えるのが基本です。
多肉植物の場合、自身の葉っぱや茎に水分を蓄えておけるので、しばらく水やりをしなくても元気に生きていられます。
特にぷっくりと肉厚な品種は、夏の間一度も水をあげなくても平気で夏を越してしまうものです。
反対に水やりをしてしまうと、高い気温で土の中が蒸れて命取りになってしまうことも。
梅雨〜夏の高温になる季節は、極力水やりを控えるとリスクを減らせます。
見るからに葉っぱがしわしわ…というときは、土の表面が濡れる程度水やりしても良いでしょう。
その場合は夕方の涼しい時間帯に、一晩で乾くくらいの量を目安にあげてくださいね。
基本をおさえて夏の被害を最小限に…
年々厳しさの増す夏。多肉植物の夏越しもだんだん厳しくなっています。
私が多肉を始めた10年前とは環境がだいぶ変わっており、「昨年までの常識が通用しない」という年もあるくらいに毎年夏越しには苦労が絶えません。
厳しい現実を正直にお話しすると、全く被害を出さずに秋を迎えるのは不可能に等しいことです。
それでも被害を最小限におさえるために
・直射日光を当てない
・風通しの確保
・水やりをしない
ぜひこの3点を覚えておいてくださいね!
◆この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライターhikari
多肉植物に魅せられて10年目、築古賃貸の狭いベランダで栽培を楽しむ「タニラー」。所有数は最大で300種類。転勤族のため引越しのたびに少しずつ減らし、現在はおよそ150種類の多肉植物と共に暮らしている。
メディア出演:「ヒルナンデス!」(日本テレビ)
書籍掲載:「ナチュラルガーデニング2019」(学研プラス)、「GreenSnap 多肉植物&グリーンのDIY」(主婦の友社)、「RoomClipのGREENインテリア」(学研プラス)他