【多肉植物】あわてて買って大後悔!涼しくなるまで待つべき品種をマニアが厳選!
2024/09/26
多肉植物とともに暮らして10年、サンキュ!STYLEライターのhikari(ひかり)です。
秋は多肉植物の成長が加速する季節。
お店に出回る品種も少しずつ増え始めて、思わずいろいろ買いたくなってしまいます。
とはいえ、まだまだ残暑が続く時期。多肉植物の中には暑さの影響を受けやすい品種もあります。
購入してすぐに枯れてしまった…ということになっては残念ですよね。
そこで今回は、残暑が終わるまで買うのを待つべき品種3点と、それぞれのおすすめの購入時期をご紹介します。
うっかり買って後悔したくない方は、ぜひ最後までチェックしてくださいね!
秋の始めの多肉植物、2つの弱点
一般的に9月〜11月が秋とされていますが、年々残暑が厳しくなっているため「9月はまだ夏なのではないか」と思っている方も多いのではないでしょうか。
暑さが続く秋の始めは、多肉植物の被害が出やすい季節です。
まずは秋の始まりに気をつけたい、多肉植物の弱点を2つおさえておきましょう。
強い日差し
多肉植物が強い直射日光に当たると、葉っぱが焦げてしまう「葉焼け」を起こしてしまいます。
焦げた部分は元に戻らないので、日差しの強さが落ち着くまでは直射日光を避けて管理するのがおすすめです。
遮光ネットを使うと、広い面積を覆えますよ。
高温多湿
多肉植物のいちばんの弱点ともいえるのが、高温多湿な環境。
暑さの残る日中に水やりをすると土の中があっという間に蒸れてしまい、根腐れを起こす原因になります。
蒸れると茎が黒く腐ってしまったり、葉っぱが不自然に半透明になったりという症状が出ます。
そんな蒸れ被害は、ほんの一晩で進んでしまうことも。
夕方は元気だったのに、翌朝見てみたら真っ黒になっている…なんていうこともよくある話です。
水やりは毎日の最高気温が安定して25℃前後になるまで待つのが安心です。
どうしても水をあげたい時は、朝や夕方の涼しい時間に少しだけあげるのがおすすめですよ。
半袖のうちはまだ買わないで!もう少し待ちたい多肉植物3選
以下では、秋のはじめにトラブルを起こしやすい多肉植物を3つご紹介します。
どれも一般的には「強い」「初心者におすすめ」とされることの多い品種ですが、トラブル回避のためにも購入は「ちょっと羽織りものがほしい」と感じるようになるまで待つのがおすすめです。
グリーンネックレス
一つ目は「グリーンネックレス」です。
インテリアグリーンとしてもお馴染みの品種ですが、直射日光に当たると葉焼けを起こしやすかったり、水やりのタイミングを間違えるとすぐに根腐れを起こしてしまったりするデメリットが。
多肉の栽培に慣れているベテランでも、グリーンネックレスを苦手に思っている人が意外と多いんです。
そのため、気候が安定する10月中旬以降の購入がおすすめです。
うっかり購入してしまった方は「半日陰での管理」「風通しの確保」の2点に注意してくださいね。
白牡丹
二つ目は「白牡丹」です。
よく増えて丈夫なことから、初心者さん向けしておすすめされることの多い品種のひとつ。
確かに丈夫なのですが、非常に蒸れに弱いという特徴もあるんです。
特に梅雨〜夏に「突然葉っぱが全てバラバラになっている」という現象が多発します。
土の中の水分バランスに気を遣う必要があり、気温が不安定な秋の始めはちょっと雨に当たっただけで蒸れてしまうことも…。
こちらは10月下旬以降の購入が安心。
もう手元にある方は、「雨に当たらない」ように注意してください。
特に台風が来た時は厳重警戒!念のため室内に取り込んでおくと良いでしょう。
セダム類
もりもりとかわいらしい「セダム類」も、涼しくなるまで待つべき品種のひとつです。
セダム類は葉っぱが小さいので水やりをこまめにするのが育てるコツなのですが、高温多湿にとても弱い面が。
お店に売られているものは、輸送からお店での水もちを良くするために、水はけの悪い土に植えられていることがよくあります。
土が濡れている状態に気づかず、お庭やベランダの日当たりの良い場所に置いておくと土の蒸れが加速!
非常に危険な状態になります。
気づいたら焼け野原のようになっていることも、珍しくありません。
セダム類の購入は10月中旬以降がおすすめ。
気温が下がり始めると成長が急加速するので、増やして楽しみたい方は最高気温が26〜27℃くらいの時に購入すると良いですよ。
もう持っている方は、日差しが和らいでくるまでは半日陰で管理、風通しを必ず確保すると安心して秋を迎えられます。
最高気温が25℃になったら、思いっきり楽しんで!
多肉植物の成長にベストな気温は15℃〜25℃。
気温が下がってくるとスイッチが入ったように成長が急加速し、いよいよ思いきり楽しめる季節になります。
それまではほしい品種をチェックしたり、寄せ植えに使いたい鉢を選んだりして苗の購入はしばらく待つのがおすすめ。
多肉植物のシーズンを、ワクワクしながら待ちましょう!
◆この記事を書いたのは・・・hikari
サンキュ!STYLEライター
多肉植物に魅せられて10年目、築古賃貸の狭いベランダで栽培を楽しむ「タニラー」。所有数は最大で300種類。転勤族のため引越しのたびに少しずつ減らし、現在はおよそ150種類の多肉植物と共に暮らしている。
メディア出演:「ヒルナンデス!」(日本テレビ)
書籍掲載:「ナチュラルガーデニング2019」(学研プラス)、「GreenSnap 多肉植物&グリーンのDIY」(主婦の友社)、「RoomClipのGREENインテリア」(学研プラス)他