【多肉植物】多肉も韓流!コロンと丸いフォルムがかわいい「韓国苗」の秘密
2024/06/06
多肉植物とともに暮らして10年、サンキュ!STYLEライターのhikari(ひかり)です。
最近、ホームセンターや園芸店で見かける機会が増えてきた多肉植物の「韓国苗」。
コロンと丸い、お花のようなフォルムがひときわ目を惹く存在です。
オブジェのような見た目で「これも多肉なの⁉︎」と驚くかたも多いのではないでしょうか。
今回はそんな多肉植物の「韓国苗」についてご紹介します。
ポイントをおさえれば初心者さんでも安心して育てられるので、ぜひ最後までチェックしてくださいね!
多肉植物の「韓国苗」とは?
「韓国苗」とは、名前のとおり「韓国から輸入した苗」のことです。
お花のような見た目のエケベリア属をはじめ、さまざまな種類があります。
韓国では多肉植物の生産が大規模におこなわれており、異なる種類をかけ合わせた「交配苗」の生産も盛んです。
カラフルでさまざまな見た目が特徴的。
なんだかおいしそうなスイーツにも見えてくるような気がします。
輸入して間もない「韓国苗」には、根っこが生えていません。
外国から輸入するときに土がついていると、検疫を通過できないルールがあります。
根つきの苗は土を完全に落としきれない恐れがあるため、元々根っこを全て落として出荷しているというわけです。
自身の葉っぱの中に水分や栄養分を蓄えておける多肉植物は、根っこを切っても他の植物よりも枯れるリスクが少ないので、輸送期間が長くても安心して運べるのがメリット。
韓国以外にも、中国から仕入れる「中国苗」も多く出回っていますよ。
購入した後はどうする?
買ってきたばかりの「韓国苗」は、根っこが生えていないものがほとんど。
生えていたとしても数mm程度で、多肉植物に慣れていないかたが見ると不安になってしまうでしょう。
根っこが生えていなくても、そのまま放っておくと自然に生えてきます。
その際に下葉がどんどん枯れていきますが、これは多肉自身が蓄えているエネルギーで根っこを出そうとしているしるし。
ダメになっているわけではないので安心してくださいね。
春(3〜5月)と秋(9〜11月)は成長期なので、半月ぐらいでしっかりと発根します。
根っこが出たら枯れた下葉を取り除いて、土に植えてくださいね。
早く根を出したい!というかたは、買ってきてすぐに土の上に置くのがおすすめ。
土で適度に保温されて、発根がわずかに早くなる傾向です。
寒い季節に購入した場合は、低温から守るためにも土の上に置いておくと安心。
梅雨〜夏に購入したら、根っこが出るまでは風とおしのいい日陰で管理するとよいでしょう。
5月上旬に購入した「韓国苗」は、個体による差はあるものの2週間で1〜2cm発根しました。
白〜ピンクの元気な根っこが確認できたら、いよいよ土に植えるタイミングです。
植えるといっても、根っこが短いので土の上に置く感覚でOK。
土の表面が軽く湿る程度に水やりをしたら、日当たりと風とおしのいい場所で管理してくださいね。
適度な湿り気は発根を促進します。
朝に水やりをしたら夕方に、夕方に水やりをしたら翌朝に乾く程度を目安にするといいですよ。
半月ほど経ったら、苗をつまんで上に軽く持ち上げてみてください。
その際に抵抗があれば根づいている証拠。
そこからは底穴から流れ出るくらいたっぷりと水やりしていきます。
水やりのタイミングは土全体がしっかり乾いたのを確認できてから。
竹串を底まで刺しこんで、何もついてこなければ水をあげて大丈夫です。
あまり水やりをしすぎると、蒸れて根っこが腐ってしまうので注意してくださいね。
コロコロの「韓国苗」、ぜひチャレンジしてみて!
お店やイベント、ネットショップやフリマサイトとさまざまな場所で手に入る「韓国苗」。
今回ご紹介したポイントをおさえれば、多肉植物初心者さんでも簡単に育てられます。
ひとつずつ鉢に植えても、いくつかまとめて寄せ植えにしてもかわいく決まるのもポイント。
気になるかたはぜひ挑戦してみてくださいね。
◆この記事を書いたのは・・・hikari
サンキュ!STYLEライター
多肉植物に魅せられて10年目、築古賃貸の狭いベランダで栽培を楽しむ「タニラー」。所有数は最大で300種類。転勤族のため引越しのたびに少しずつ減らし、現在はおよそ150種類の多肉植物と共に暮らしている。
メディア出演:「ヒルナンデス!」(日本テレビ)
書籍掲載:「ナチュラルガーデニング2019」(学研プラス)、「GreenSnap 多肉植物&グリーンのDIY」(主婦の友社)、「RoomClipのGREENインテリア」(学研プラス)他