多肉植物のオススメ10選!選び方付きで初心者にも安心
2024/05/08
カラフルなかわいい見た目で大人気の多肉植物。手間をかけずに育てられることもあり、始める方が年々増えています。
一方で「育ててみたいけど選び方がわからない」「すぐ植物を枯らしてしまうけど、育てられるかな」など、はじめの一歩が踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、多肉植物の選び方のコツや楽しみ方、初心者さんが安心して育てられる、おすすめの品種をご紹介します。コツをつかめばいい株を選べますし、育てるのも難しくありません。
最初のひと株選びの参考にしてくださいね。
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育てやすくてかわいらしい、多肉植物の魅力について
ツヤツヤとカラフルで、見ているだけで楽しめる多肉植物。一般的な植物と違って毎日の水やりを必要としないので、忙しい方でも育てやすいのもいいところです。
多肉植物の人気の秘密と魅力についてご紹介します。
見た目がかわいい!室内の観葉植物として人気
多肉植物の魅力を語る上で欠かせないのが「見た目のかわいさ」です。
多肉植物の原産地は中南米やアフリカといった高温で乾燥する地域。葉や茎に水分をたっぷり溜め込んで、長い乾季でも生き延びられるようになっています。
そのため、他の植物では見かけないぷっくりとした葉のフォルムがいちばんの特徴。オブジェのような佇まいで、インテリアとして室内に飾る楽しみ方ができるのも人気の理由のひとつです。
一方で、多肉植物を室内で楽しむためには気をつけたいポイントが2つあります。
以下の2点に注意して育ててくださいね。
日当たりのいい場所で楽しむ
多肉植物は太陽の光が大好物。
私たちが明るく感じている室内でも、多肉植物に必要な日当たりには十分でないことがほとんどです。そのため、室内に長く置いていると茎がひょろっと伸びて「徒長(とちょう)」してしまいます。
太陽の光を求めて背を伸ばすので一見大きくなったと感じますが、放っておくと見た目がどんどん悪くなっていきます。
徒長した部分は元に戻りません。かわいい姿のまま育てるために、日中はできるだけ外に出して日光浴させてあげるのがいいでしょう。どうしても室内に置きたい場合は、窓際の日当たりのよい場所で管理してくださいね。
風通し・風の流れを意識する
屋外と比べて、室内はどうしても風通しが悪くなりがちです。
原産地のような乾燥した環境を好む多肉植物は、「蒸れ」がいちばんの大敵。風通しが悪くなると水やりしたあとの土が乾きにくくなり、蒸れを招く原因になります。
室内で楽しむときは、窓からの風が通る場所に置くようにしましょう。サーキュレーターや扇風機で空気を循環させるのもおすすめです。逆に、エアコンの風が直接当たるところはNG。
屋外のような自然な風の流れを意識してくださいね。
「寄せ植え」や色のコーディネートで、おしゃれに飾ろう!
秋から冬にかけての紅葉した姿も、多肉植物の魅力のポイントです。ピンクや赤、黄色、紫、白、青……品種によってさまざまに色づきます。何種類かの多肉植物を組み合わせて「寄せ植え」にすると、かわいさが倍増!同系色でまとめたり、いろんな色を集めてカラフルにしたりと楽しみ方は無限大です。
さまざまな形と色を集めて、動きのあるひと鉢に。
鉢の雰囲気に合わせて、シックにまとめるのもいいですね。
お部屋に飾るのであれば、インテリアに合わせて鉢と多肉をコーディネートするのも楽しいひととき。
寄せ植えをいくつか並べると、華やかなコーナーの出来上がり!
好みの鉢や器にランダムに並べるだけで見栄えのある寄せ植えになるのが、多肉植物のいいところ。
これから多肉植物を始める方でも簡単に作れます。
植える鉢や器は、底穴のあるものを選ぶのがおすすめ。
水やりをしたときに底穴から水が抜けるので、蒸れの心配が少なくなります。
多肉植物の選び方
「多肉植物を選ぶ上で何に気をつけたらいいのかわからない」
初心者さんなら誰しも不安に思いますよね。
多肉植物の選び方を「生育型」「葉の状態」「形状」の3つに分けて解説します。
お気に入りを見つける際の参考にしてくださいね。
育てやすさ重視!生育型で選ぶ
多肉植物は種類ごとに成長期が異なり、「春秋型」「夏型」「冬型」の3つに分類されます。どの時期にお世話をしたいのか、自身のライフスタイルによって選ぶ種類を変えるのもいいかもしれません。
春秋型
春と秋に成長期を迎えるのが「春秋型」です。
色とりどりな「セダム属」、花のような見た目の「エケベリア属」、キラキラした窓がきれいな「ハオルチア属」など、多くの多肉植物が春秋型に分類されます。
過ごしやすい時期にお手入れを楽しみたい方は春秋型がおすすめです。
1年に2回成長期があるのがうれしいですね。
夏型
暑い季節に成長期を迎えるのが「夏型」です。
夏型にあたる種類には、ツンツンとした見た目がかっこいい「アガベ属」や「アロエ属」、一般的にサボテンと括られることの多い「マミラリア属」などがあります。
夏にもっとも成長し、春と秋には成長スピードが緩やかに。寒さが苦手なので、冬になると休眠します。
夏が好きな方、アウトドアを楽しみながらお手入れしたい方は夏型の多肉植物を選ぶといいでしょう。
冬型
寒い季節も元気に成長するのが「冬型」です。
冬型の多肉植物には茎立ちした花のような「アエオニウム属」、石のようなフォルムの「リトープス属」などがあります。
寒い季節はほとんどの多肉植物が休眠しているなか、冬型の多肉たちは元気に成長しています。
冬も多肉を触りたい、寒さが得意という方は冬型の多肉植物がおすすめです。
健康な子はどれ?葉の状態で選ぶ
お店で多肉植物を選ぶときには、葉の状態の確認が欠かせません。
葉にハリとツヤがあるか
まず、葉にハリとツヤがあるかどうかをチェックします。
プリプリとした質感の葉だったら元気な証拠。迷わず選んで大丈夫です。
葉にシワが入っている株は不安になりますが、水が足りていないだけかもしれません。
土が乾いている場合は問題ないことがほとんどなので、購入後に家で水やりをしてください。
反対に、土が濡れているのに葉にシワが入っている状態の株は弱っているおそれがあります。
葉がブヨブヨしていたり、明らかにおかしい変色がある株もトラブルが起きていることが予想できるので、選ばないほうが無難でしょう。
茎がひょろひょろしていないか
茎が細くなり、ひょろひょろしていないかもチェックしたいポイントです。
葉と葉の間隔があいて、弱々しく背丈だけが伸びた姿を「徒長(とちょう)」といいます。
日当たりが悪くなると起こる現象で、特に屋内に売り場がある店舗では注意が必要です。
葉と葉の間がぎゅっと詰まって成長していくのが本来の姿なのに対し、徒長している株は葉と葉の間隔が広くあいているのが特徴。
カットして仕立て直すことが可能なので、多肉植物に慣れている人はあえて徒長した株を選ぶこともあります。
しかし、日当たりが足りていないため株が弱っているおそれも……。
初めて多肉を選ぶ方は葉の間隔が詰まったものを選んでくださいね。
虫がついていないか
鉢を手に持って、虫がついていないかをよくチェックするのも大切なポイントです。
虫がついていると株が弱る原因になるほか、ほかの多肉植物に移って被害が広がってしまいます。
できれば表面だけでなく葉の裏も確認するのがおすすめ。
少しでも異常を感じるものは、購入しないほうが安心ですね。
見た目も大事!形状やサイズで選ぶ
さまざまな形状がある多肉植物。選ぶ際には見た目も重視したいところです。
特に人気のある形状を3つご紹介します。
お花のような形状
「エケベリア属」や「グラプトペタルム属」に多い、ロゼットが可愛らしいお花のような形状の多肉植物です。
横に広がって成長するものや茎を伸ばしながら縦に成長するものがあります。
横に広がって成長するものは、放っておくと鉢から外葉がはみ出してしまうことも。
少しだけ周囲に余裕のある鉢に植えるといいでしょう。
存在感があり、寄せ植えではメインとして使えます。
縦に向かって成長するものは、高さのある鉢に植えると見栄えがよくなります。
寄せ植えでは後ろのほうに配置するとアクセントになりますよ。
ゼリービーンズのようなつぶつぶとした形状
「セダム属」に多い、つぶつぶとした形状が特徴的な葉をもつ仲間も人気です。
秋から冬にかけて紅葉した姿は、まるでゼリービーンズのよう。
多肉植物といえばこの形を思い浮かべる方の多いかもしれませんね。
「虹の玉」はホームセンターや園芸店で安価で手に入ります。
紅葉すると真っ赤に染まるのが特徴。
葉が取れやすいのですが、取れた葉を株元などの土の上に置いておくと茎との付け根部分から子株が出てきます。
「乙女心」は紅葉すると葉の先がピンクに色づきます。
その姿は、名前の通り乙女が頬を染めているよう。
寄せ植えに入れると可愛い雰囲気になりますよ。
その他にも「オーロラ」「レッドベリー」「ホワイトストーンクロプ」などがあります。
どれも手に入りやすく育てやすいので、初心者さんでも安心です。
あまり大きくならないので、省スペースで育てられるのも魅力!
ベランダで楽しむ方におすすめの種類です。
星のような形状
「クラッスラ属」には、上から見ると星のように見える形の多肉があります。
三角形の葉が互い違いに重なっていて、他の植物ではあまり見られない多肉ならではの形で人気!
小さいサイズから大きいサイズまでいろいろなものがありますが、お店で手に入りやすいのは「星の王子」「南十字星」「舞姫」など。
上に向かって成長するので、高さのある鉢に植えるとお庭のワンポイントになります。
初心者必見!多肉植物のオススメ10選
ここからは、これから多肉植物を始める方におすすめの品種を10点ご紹介します。
ホームセンターや園芸店、ネットショップでよく取り扱われている、育てやすくて強い品種を中心にセレクトしました。初心者さんでも安心して手に入れられる品種ばかりです!
セダム属「虹の玉」
つぶつぶした見た目と鮮やかなレッドが魅力的な「虹の玉」。
暑さ寒さに強く、増やしやすいことから初心者さんのファースト多肉としてもおすすめです。
たっぷり日光浴させると色づきがよくなりますよ。
エケベリア属「桃太郎」
ツンとした爪が特徴的な「桃太郎」。
比較的成長が早く、一年中屋外に出したまま育てられることで、初心者さんに特におすすめしたい品種です。
紅葉の時期には青白い葉と赤い爪のコントラストが楽しめます。
グラプトペタルム属「ブロンズ姫」
「丈夫」「増える」「成長が早い」と初心者さんにうれしいポイントが詰まったグラプトペタルム属。
中でも「ブロンズ姫」は特に人気の高い品種です。
紅葉時には名前の通りブロンズがかった赤色に色づきます。
小ぶりなので寄せ植えのワンポイントにも最適!
セダム属「オーロラ」
「オーロラ」は先ほどご紹介した「虹の玉」に斑(ふ)が入った品種です。
虹の玉より色が薄いピンク色が特徴。かわいい雰囲気が好きな方におすすめです。
上に向かって成長するので、背が高くなってきたら途中でカットすると子株がつきやすくなります。
グラプトペタルム属「姫秋麗」
小粒でプリプリした葉がかわいい「姫秋麗」。
葉は細かいラメが入ったようにキラキラしていて、寒くなるとベビーピンクに色づきます。
少し触ると葉がポロッと取れてしまいますが、取れた葉から子株を出して増えていくのも魅力です。
グラプトベリア属「マーガレットレッピン」
きれいなロゼットに尖った爪が特徴的な「マーガレットレッピン」。
お花の形のエケベリア属と丈夫で増えやすいグラプトペタルム属のいいとこ取りをした、初心者さんが安心して育てられる品種です。
暑さに少し弱いので、夏は半日陰で育ててくださいね。
クラッスラ属「紅稚児」
単独でも寄せ植えでも、オールマイティーに楽しめる「紅稚児」。
紅葉すると真っ赤に色づきます。春先につける白いポンポンのような花も可愛くて大人気!
エケベリア属にも同名の品種があるので、購入するときは「クラッスラ属」のものを選んでくださいね。
グラプトペタルム属「秋麗」
シュッとした長い葉が特徴的な「秋麗」。
紅葉すると美しいオレンジ色に染まる、名前の通り秋に綺麗な品種です。
暑さ寒さに強く、気候を問わず手がかからないのもいいところ。
はじめに選ぶ多肉植物としてもおすすめです!
エケベリア属「七福神」
日本に昔からある「七福神」は、多肉植物好きの中でも特に人気の高い品種です。
気候や病気などのトラブルに強く、手間なくきれいに育つので忙しい方におすすめ。
年間を通して見た目の変化が少ないのですが、寒い時期は葉のふちがうっすらピンクに色づきます。
セダム属「乙女心」
紅葉すると葉の先が頬を染めたようにピンクに色づく「乙女心」。
寄せ植えに入れるとかわいい雰囲気をプラスできます。
よく子株をつけるので、増殖を楽しめるのもポイント。
ひとつあると重宝するので、お店で見かけたらぜひ購入してみてくださいね。
まとめ
今回は多肉植物の選び方と楽しみ方、初心者さんにおすすめの品種をご紹介しました。
さまざまな形と色で見た目にも楽しい多肉植物。
室内に飾るときは「日当たり」と「風通し」に気を配ることが大切です。
お店で選ぶ際には葉の状態の観察を忘れずに。
その上でご自身のライフスタイルに合った生育型、お好みの形状のものを選びましょう。
数ある種類の中からお気に入りの品種を探すのも、多肉植物の楽しみ方のひとつです。
この記事を参考に、多肉植物との出会いを楽しんでくださいね。