引っぱっても引っぱっても抜けない?難読漢字「蕪」はなんて読む?

引っぱっても引っぱっても抜けない?難読漢字「蕪」はなんて読む?

2024/12/03

日常生活で使う機会はほとんどないけれども、知っているとちょっと自慢できる難読漢字。漢検準一級を有するサンキュ!STYLEライターのdanngoさんがチョイスした、難読漢字をご紹介します。

国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの主婦でライター。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です...

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知っていると自慢できる!?難読漢字クイズ

引っぱっても引っぱっても抜けない?難読漢字「蕪」はなんて読む?

こんにちは、サンキュ!STYLEライターのdanngoです。漢検準一級を持つ私、テレビの難読漢字クイズではいつも夫に答えを教えています。

「くさかんむり」に「無」という字で「蕪」。シンプルな構造ですが、読みかたの見当がつきにくい漢字ですね。

「草が無い」と書くので、草が1本もはえていない荒れ地のようなものを想像しがちですが、そうではありません。

「くさかんむり」があることから植物関係のような気がしますよね。絶対に知っているもののはずですので、よく考えてみてくださいね。

さて、なんと読むかわかりましたか?

正解を知りたい方は、もう少しスクロールしてみてくださいね。

















正解は……

引っぱっても引っぱっても抜けない?難読漢字「蕪」はなんて読む?

正解は「かぶ」でした!

アブラナ科の野菜である「かぶ」。古くは「かぶら」と呼ばれていました。大陸の西側から中国を経由して日本に伝わり、平安時代頃から食べられていた野菜です。

ビタミンCやカリウムなどを多く含む栄養豊富な野菜で、葉にはβ-カロテンやカルシウムなども含まれるので葉も捨てずに食べたいところです。煮るのが苦手なら、小さく切って炒めるといいですよ。

「蕪」という字が「かぶ」の意味になるのは日本独自の使いかたです。中国では「草がおいしげった土地」などの意味。字から受けるイメージとは逆ですね。

かぶをテーマにした文学作品といえば、国語の教科書にのっていることが多い「おおきなかぶ」が思い浮かびますね。

日本ではなく、ロシアの民話です。大きく育ったかぶを一生懸命引っぱっているのになかなか抜けず、家族や動物の手を借りてやっと抜くことができたという、ほのぼのする話ですね。

秋から冬にかけて収穫できるかぶはとても甘く、ちょっとしたごちそうだったのかもしれません。おいしいかぶを食べたいという気持ちが、この民話になったのではないかなと私は思っています。

というわけで、難読漢字クイズでした。ぜひご家族やお友達に「知っている?」と聞いて自慢してみてくださいね。

◆記事を書いたのは・・・danngo
国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの専業主婦。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です。本を読むのが大好きですが、一度読み始めると家事がおろそかになってしまうのが悩み。子どもの遊び相手をすると本気になりすぎて怒られ、家事は手抜きになる一方です。甘いもの、日本の古いものをこよなく愛しています。

 
 

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