本当に古株はないんだな…!難読漢字「若布」はなんて読む?
2025/01/06
日常生活で使う機会はほとんどないけれども、知っているとちょっと自慢できる難読漢字。漢検準一級を有するサンキュ!STYLEライターのdanngoさんがチョイスした、難読漢字をご紹介します。
知っていると自慢できる!?難読漢字クイズ
こんにちは、サンキュ!STYLEライターのdanngoです。漢検準一級を持つ私、テレビの難読漢字クイズではいつも夫に答えを教えています。
「若」に「布」と書いて「若布」。素直に考えると「若い布」という意味のように思えますが、布が若いと言われてもいまいちピンときませんよね。
ここはやはり、布とは違うものを考えたほうがいいかもしれません。今回は漢字の組み合わせが簡単なので、うまくいけばあっさりひらめくこともあるでしょう。
さて、なんと読むかわかりましたか?
正解を知りたいかたは、もう少しスクロールしてみてくださいね。
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正解は…
正解は「わかめ」でした!
お味噌汁の具などとして、毎日の食卓にかかせない「わかめ」。
古くから日本人に食べられてきました。『万葉集』にも、「わかめ」を詠んだ歌がありますよ。
もともと、食べられる海草全般をまとめて「海布(め)」と呼んでいました。「わかめ」の「わか」には「若い」「新しく分かれた」という意味がこめられているとされています。
冬から春にかけて成長するので、早春に新しいものが出回ります。夏になると、根元にある「めかぶ」から胞子を出し、「配偶体」というものになって夏をこした後、卵子と精子を出し受精させるのです。
つまりは1年サイクルで一生を終える1年生の海藻。何年も生え続けている文字通りの古株は存在しないのですね。
新鮮なものは春の間をとおして食べられるため、「わかめ」は春の季語。夏になると海の中で成長したものはほとんど見なくなります。養殖もされていますが、収穫は冬から春にかけて。とれる時期が限られているからこそ、塩蔵わかめや乾燥わかめが出回るのですね。
「わかめ」以外の呼びかたとしては、「にぎめ」「めのは」といったものがありますよ。
というわけで、難読漢字クイズでした。ぜひご家族やお友達に「知ってる?」と聞いて自慢してみてくださいね。
◆記事を書いたのは・・・danngo
国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの専業主婦。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です。本を読むのが大好きですが、一度読み始めると家事がおろそかになってしまうのが悩み。子どもの遊び相手をすると本気になりすぎて怒られ、家事は手抜きになる一方です。甘いもの、日本の古いものをこよなく愛しています。