イライラしなくなる「小さな習慣」10
2019/08/02
あなたのイライラの原因は何ですか?もしかしたら、ふだんの行動を変えれば、そのイライラは解消されるかも。そこで、怒り解消のプロ・安藤俊介さんに、怒りっぽい心を穏やかにするための「プチ習慣」を教えていただきました。
1. 朝見るテレビ番組を変える
毎朝同じ時間に起き、同じテレビ番組を見て、定時に家を出るという行動パターンは、効率よく生活するためにメリット大。ただ、パターンがくずれると調子もくずれてイライラのもとになる場合もあります。時々朝のテレビ番組を変えてみると、多少パターンが乱れても平気な自分になれます。
2. スマホを置いて出かけてみる
スマホがないと手持ち無沙汰で心もとなく感じることはありませんか?何かに依存しすぎると「それがないとダメ」という切羽詰まった気持ちになり、イライラが生まれやすくなります。スマホを見すぎかもと思ったら、持たない時間をつくることを習慣にしましょう。午前中だけ、1時間だけでもOKです。
3.苦手な人からの誘いを断る
苦手な人と無理してつきあうのは疲れるもの。誘いを受けると約束の日までストレスを感じながら過ごすことになり、心がイライラしやすい状態になります。「予定があるから」などと上手に断って心の平和を保って。
4.「やらないこと」リストをつくる
忙しくて心の余裕がなくなり、ちょっとしたことでイライラしちゃう。そんなときは、過去に「これ必要?」と思ったことや時間を使う割に成果を感じられないものをリストアップし、やめてみましょう。洗濯物はその日のうちにたたむ、おかずを2品以上作るなど、小さな家事ルールをやめるだけで心にゆとりができます。
5. 集中できる家事を無心でやる
淡々と同じことを繰り返す単純作業には、心を落ち着かせる作用があります。考え事をしながらではなく、手もとに集中し、作業に没頭することがポイント。イライラしそうなときも床拭きや靴磨き、アイロンがけなどで心と頭をからっぽに。よい気分転換になります。
6. バッグに入れる物の数を減らす
バッグの中がゴチャついて必要なものがパッと出せずにイライラ……。物が多いとイライラも増えがちです。また、荷物が多いのは不安が多い証拠でもあります。まずはバッグの中を見直すことから〝物減らし〞にトライ。物に振り回されなくなりイライラも減るはず!
7. いい香りのする洗剤を使う
いい香りにはストレスをやわらげ、心を落ち着かせる効果があります。洗濯や食器洗い、掃除用の洗剤もお気に入りの香りを選ぶと、家事の合間に好きな香りに包まれ、心がリラックス。
8. 口角を上げる
イラッとした瞬間、目に力が入り口元はギュッとこわばって怖い表情に。心と連動して顔にも気持ちが表れます。そんなときは意識して口角を上げ、笑顔をつくることを習慣にしましょう。心は怒っていても、口角を上げると表情筋がゆるみ、イライラがやわらいできます。
9. 「私」を主語にして話す
ふだんから、自分の思いを話すときは「私」を主語にして話すよう心がけましょう。「私はこう思います」と言うと、相手も耳を傾けやすく、意見が食い違っても険悪にならずにすみます。怒るときも「あなたのせいで私はこうなった」と言う代わりに「私はこう感じている」と話すと◎。相手を責めている感じがなく、自分の気持ちもきちんと伝わるでしょう。
10. 自分が「好き」と感じるものだけを買う
買い物をするときは自分が心から気に入ったものだけを買うよう心がけましょう。セール品やブランド品も「安いから」「褒められるから」という理由で買うと後悔しがち。それがイライラのもとにもなります。
どれもすぐできることばかり!少し意識を変えるだけでも、イライラしない自分になることができます。まずはできることから始めてみましょう。
・教えてくれた人……安藤俊介さん
日本アンガーマネジメント協会代表理事。03年に渡米してアンガーマネジメントを学び、日本に導入。60万人の怒りを鎮めてきたアンガーマネジメントの第一人者。テレビや書籍、講演などで怒りの感情をコントロールする方法を広めている。著書に『イライラしなくなるちょっとした習慣』(大和書房)など。
参照:『サンキュ!』8月号「イライラしなくなる小さな習慣」より。掲載している情報は18年6月現在のものです。監修/安藤俊介 イラスト/山中玲奈 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部
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