歯科助手の資格はどうしたら取れるの? 歯科衛生士とはどう違うの?

2018/11/11

歯科助手は、育児をしながら働くママに人気の仕事。近所の歯科医院で働けることも多く、残業がない、さらにはパートタイマーで働けるなど、子育てママには働きやすい点が人気の理由。歯科助手は資格がなくても働けますが、資格を取っておいたほうが就職には断然有利。ここでは、歯科助手の資格のこと、資格の取り方、仕事内容、働き方、給与などを紹介します。

歯科助手と歯科衛生士の違い

歯科医院に行くと、まず歯医者さんがいますね。歯石の除去や薬物塗布などをしてくれるのが歯科衛生士。そして、受付・会計などの歯科事務をしているのが歯科助手です。歯科助手は、患者さんの口の中に手や指などを入れることはできませんが、器具の清掃や準備、唾液を吸引するバキュームなどの診療補助を行います。
歯科衛生士は国家資格ですが、歯科助手は民間の資格になります。

歯科助手の資格のメリットは?

歯科助手の職場となる歯科医院の数は年々増え続けていて、歯科助手の求人は安定しています。歯科助手の資格を持っていれば即戦力とみなされるので、就職にはとても有利です。また、歯科医院は全国各地にありますから、引っ越しなどがあっても仕事に困ることはないでしょう。

資格はどうやって取ったらいい?

歯科助手の資格を取る方法は大きく分けて4つあります。

【専門の講座に通う】
専門の講師から直接学ぶことができ、質問があればその場で解決できるため、一番効率的な方法です。当然、きちんと通えることが条件。通信講座よりは割高になります。

【専門学校などで学ぶ】
専門学校、短大、大学に入学すれば、じっくり時間をかけて学べます。歯科事務だけでなく、医療事務などを幅広く学べるところがメリット。就職率も高くなりますが、学校に通うことになるため、その分、時間と費用がかかります。

【通信講座を受講する】
時間と場所の制限がない通信講座は、自分のペースで進められて費用も抑えられるのが魅力。ですが、1人できちんと時間をつくり、やり遂げる意志の強さが必要になります。カリキュラムは充実していて、質問などをメールで受け付けてくれる所もあります。

【独学で勉強する】
自分でテキスト、問題集などを取り寄せて、黙々と1人で勉強する方法。費用
は問題集などの分しか必要ありませんが、かなりの強い意志と覚悟がないと続きません。

受験資格、費用、試験日程など

歯科助手の資格試験をいくつか紹介します。

【歯科 医療事務管理士(R)】
・受験資格……不問
・試験日程……年6回(奇数月の第4土曜日)
・試験内容……学科試験、実技試験
・受験料……7500円

※会場受験と在宅受験があります。

【歯科助手資格試験】
・受験資格……認定教育機関のカリキュラム修了者(カリキュラム開始後から1年以内)
・試験日程……随時、在宅受験
・試験内容……カリキュラムで学習した内容
・受験料……5600円

仕事内容を教えて

歯科医院で受付・会計、カルテの作成、診療報酬明細書の作成、治療器具の清掃や準備などの診療補助までこなすことが多いです。
●受付……患者さんの健康保険証と診察券の確認、診察券の発行をしたり、診察室への案内をします。
●診療補助……診療中のライト操作、唾液などを吸い取るバキューム、治療器具の清掃や準備など、歯科医がスムーズに治療できるようにサポートします。
●診療報酬明細書の作成……診療報酬明細書を作成します。
●会計業務……診察が終わったあと、患者さんの診察料金などを計算します。

働きたい時間を選べる

歯科助手は正社員、パートタイマー、派遣スタッフと、働き方を自由に選べるのが魅力。毎日フルタイムで働きたい人、子育て中のため午前中だけ、などとフレキシブルに働くことができます。

給料はどのくらい?

経験やスキルなどによって給料は変わってきますが、大まかな収入の平均を挙げておきます。
●正社員……月給17万円〜19万円
●派遣スタッフ……時給1000円〜1500円
●パートタイマー……時給800円〜1200円
正社員になると当然、各種保険完備、賞与や残業代が別途支給されます。経験とスキルをしっかりと身につけていくと、給与アップも期待できます。

まとめ

近所の歯科医院で、歯科助手の求人広告を目にしたことがある人もいるのでは。年々、歯科助手の求人は増えていきそうです。資格を持っていれば、就職にはかなり有利になります。取っておいて損がない資格といえそうですね。

取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)
※記事の内容は2018年9月時点のものです
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※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

参考文献・参考サイト

「最新 医療事務のすべてがわかる本」青地記代子監修 日本文芸社刊

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