【主婦の就活のリアル】短期バイトの経験が「正社員就職」成功のカギに!
2019/02/11
主婦が就活を始めるとき「ブランク期間」はマイナスになるのか……。そこで、ブランク4年から就活を始めて成功させたアラフォー主婦に、就活のリアルな体験談を語ってもらいました!
<教えてくれた人>
なりっさんさん/サンキュ!ブロガー
夫(34歳)、長女(4歳)、二女(2歳)の4人家族。住まいは4LDKの一戸建て。音楽(ジャンルはフュージョン)とビールが好きだけど、今は慣れない仕事と娘2人の育児で頭がパンパンです(汗)。
▶お仕事DATA
・仕事内容:法人と個人に向けて食材を販売する会社の営業事務
・雇用形態:正社員
・勤務時間:7:30~18:30 残業は週5日 日祝休み
・月収(手取り):約21万円
・どこで探した?:ハローワーク
▶なりっさんさんのお仕事ヒストリー
04年(22歳) 福祉系の大学を卒業/教育系の会社や建設会社など数社で営業や事務として働く
10年(28歳) 結婚
11年(29歳) 東日本大震災で勤め先が被災し、遠方に移転。通勤がむずかしくなる
12年(30歳) 退職
14年(32歳) 長女出産
16年(33歳) 二女出産/スイーツ製造工場で短期バイトをする。以降契約を延長
18年(36歳) スイーツ工場でのバイトと並行し就職活動・内定(6~7月)/今の職場に就職(8月)
正社員になるまでの道のり
●短期バイトが社会に出る勇気に!
約4年間、専業主婦でした。夫は飲食店勤務で、昼から深夜まで不在。2歳と11カ月の娘を育てる中、このままでは社会から取り残されてしまうかも?と不安な気持ちになりました。
そのとき近所のお菓子製造工場で午前6時から9時までの3時間、ひたすらコンビニスイーツを焼くというクリスマスシーズン(2週間)限定の短期バイト募集を発見。朝は家にいる夫に娘たちを頼み、バイトを始めました。この経験は貴重な気分転換になっただけでなく、再び外の世界に出る勇気をくれました。その後バイトの契約を延長。最終的にはおよそ1年半続けました。
●夫の独立をきっかけに就活をスタート
18年の初めごろ、夫が「そろそろ独立したい」と。収入は不安定になるだろうし、娘たちの教育費や私たちの老後を考えると、「扶養の範囲内で働く」とか「たまにバイトする」くらいでは、お金が不安すぎる。それで思い切って正社員として働こうと決め、就活を始めました。不採用通知に落ち込むこともありましたが、途中で自分を責めるのをやめ、「ダメで元々、受かればラッキー」と考えるように。結局、2カ月で今の会社に正社員として入社できました。
会社では「○○ちゃんのママ」ではなく、ひとりの大人として会話ができるのがうれしい。家にお金を入れられるようになったことで、社会人としての自信もついてきました。
就活成功のための3つのポイント
【1】就活前の短期バイトが慣らし運転になった
身支度をして出勤して仕事を覚えたり、職場の人とコミュニケーションを取るうちに、遠いことのように思えていた社会復帰が具体的にイメージできるようになりました。もう一度外でやっていけるかも?という自信が生まれただけでなく、もっと稼ぎたい!という意欲も出てきました。短期バイトが慣らし運転になったと思っています。
【2】心に逃げ道をつくった
決まらなくても「0(ゼロ)」なだけで、マイナスではない。今のバイトを続けていけばいいし、とあえて逃げ道をつくったことで、不採用のときも落ち込みすぎず、「また探せばいいや」と前向きになれました。
【3】学生時代のように落ち込まない
大学生のときの就活では不採用に次ぐ不採用で人格否定された気に。今は求人数は多いし社会人経験もあるし、ママになって図太くなった。だから新卒時代のつらい就活より今のほうがマシ!と信じました。
短期バイトでの「慣らし運転」と「ダメ元精神」が就活成功の決め手だったという、なりっさんさん。たとえうまくいかなくても落ち込まず、皆さんも前向きに就活を楽しんでみてはいかがでしょうか。
参照:『サンキュ!』2月号「アラフォー主婦の実は明るい就活事情2019」より。掲載している情報は18年12月現在のものです。撮影/小田垣吉則 構成/RIKA 取材・文/宇野津暢子 編集/サンキュ!編集部
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