【実家の問題】経験者に聞いた「体験談・後悔・アドバイス」

2019/03/08

年々、気になることの一つといえば、実家の片づけ、介護、お金などの「実家の問題」。みなさんは何か準備していますか?主婦207人に、実家の問題で苦労した経験はあるか?ある場合はどんなことで苦労したのか?後悔していることや、これから直面する人たちへのアドバイスを聞きました。

実家の問題で、どんな苦労を経験したか?

実家の片づけ、介護、お金などの問題で苦労した経験があるという人に、どんなことで苦労したのか、詳しく聞いてみました。

<片づけ>

「夫の実家はものが多く、一緒に片づけても次回訪問すると元通りになっています。義理の実家なのでどこまで言っていいかわからず、苦労している最中です。」

「祖父母の家ですが、祖父の死後、祖母が施設に移る際にみんなで片づけ。3LDKのマンションでしたが、捨てたものの量はゴミ袋30袋以上。家具や家電の廃棄料も10万円くらいかかりました。」

<お金>

「親は自営業だったため年金が少なく貯蓄もありません。パートに出たけど体を壊して退職。年金だけで生活できるよう家計の立て方などを、自尊心を傷つけず説明するのが大変でした。」

「父が家族の知らない間に何度かローンを組んでいました。支払いが滞ってお金を貸していますが、数十万円のお金はまだ返してもらえていません。」

「夫の母親は自宅で亡くなったので、大家さんから『いわくつき物件になった』と訴えられた。家族の死で混乱している最中に、時間もお金もとられて本当に大変でした。」

<介護>

「母が倒れ、介護が必要な身体になりました。今まで家のことはすべて母まかせだったので、何をしていいのかわからず、父とケンカしながらの介護でした。」

「父に介護が必要になったとき、私は育児で忙しい時期でほとんど手伝えず、大病を克服した直後の母に負担をかけてしまいました。」

<その他>

「父が亡くなった後、母が気落ちしてしまい何もできない状態に。毎日往復4時間かけて実家に通い、さまざまな手続きをしました。子どもの学校もあるので泊まるわけにもいかず、自分の体調管理も大変でした。」

後悔していることと、未経験者へのアドバイス

実家の問題で苦労を経験したとき「あれをやっていればよかった」と思ったことと、まだ直面していない人に向けて「こうしておいたほうがいい」というアドバイスを教えてもらいました。

<後悔していること>

「祖父の話ですが、入った施設があまりいいところではありません。介護や施設入居は突然始まることなので、元気なうちから情報収集していればよかったと思います。」

「実家の自分の部屋だけでも片づけておけばよかった。」

「母が病気になったとき、もっと寄り添ってあげればよかったと思います。抱きしめてあげたり、手を握ってあげたり、子どもの看病のときにはふつうにしていることが、親にはできませんでした。」

<アドバイス>

「住んでいる人が元気なうちに片づけをし、費用も用意してもらうこと。」

「子どもに頼ったりするのが苦手な親なら、注意深く観察しておくこと。弱音を吐いたときは手遅れなことも。」

「親の携帯電話の契約状況の確認。」

「銀行や保険、葬儀の希望などを聞いておく。」

「実家に通うための交通費など、いざというときのお金を貯めておく。」

「親だけでなく、きょうだいでも話し合っておく。」

話し合いにもコツがある?

「まだ先のこと」と思っていても、突然始まるのが実家の問題。何はともあれ元気なうちに実家のこと、親のことを把握しておきたいですが、話しづらいこともあります。
そんなときは「お金や相続の話は余裕があって機嫌のいいときに明るいテンションで話す」、「物を捨てられない親世代には『捨てろ』よりも意識改革をうながす」という声もありました。
どうぞ参考にしてみてください。

(文・田谷峰子)

*サンキュ!モニター207人アンケート調査 2018年9月実施


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