知っておきたい赤ちゃん&子どもの防災準備!ミルク・オムツ以外にも…
2019/09/21
大雨や地震など、自然災害の多い日本。「自分だけは大丈夫」と思わず、日ごろから備えをしておくことが大切です。ご飯や水などが足りなくなるほか、実際に東日本大震災では物資不足で、赤ちゃんのオムツが不足するということも……。代用がききにくい物が多いだけに備えは万全にしておきましょう。今回は、被災経験のあるママたちに聞いた「赤ちゃんや子どものことで困ったこと」をご紹介します。
<教えてくれた人>
アベナオミさん
宮城県生まれ、宮城県在住。2男1女を子育て中のママイラストレーター。当時1歳の長男を抱えながら東日本大震災を体験。以来、防災意識が高まり、防災士の資格を取得。2016年の熊本地震の際には被災経験を踏まえた応援ツイートが話題に。『被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40』など、防災にまつわる著書や活動も多数。
出先での被災
●2016年熊本地震
「保育園と前もって連絡経路ができていたから、いち早く安否がわかって安心した」(サンキュ!アンバサダー スンスンさんの友人)
*当時の状況:妻(29歳)、夫(29歳)、長女(4歳)の3人家族で、仕事中に被災
Advice:園や学校の防災マニュアルをしっかりとチェック
「避難先も確認。また、3.11のとき、慌てて保育園に迎えに行った保護者が津波に巻き込まれた事例も。園にしっかりとした防災対策があれば、保護者自身も安全が確認されてからお迎えに行けます」(アベさん)
ミルク&離乳食
●2011年東日本大震災
「レトルト離乳食とオムツのストックに助けられました」(サンキュ!アンバサダー まるやまひろこさん)
*当時の状況:自分(25歳)、夫(29歳)、長男(11カ月)で在宅避難
●2016年台風10号
「環境の変化からか母乳が出なくなって焦った。在宅避難でしたが必需品ということで、ミルクの支援を受けられました。また、近所のかたがミルクや水を届けてくれて本当に助かりました」(サンキュ!アンバサダー fujiyukaさん
*当時の状況:自分(33歳)、夫(45歳)、長男(2カ月)で在宅避難
Advice:母乳派ママも常温ミルクで防災訓練
「常温で与えられる液体ミルクやレトルトの離乳食も発売されています。災害時にいきなり慣れない物はママも子どもも大変なので、余裕があるときにトライ」(アベさん)
子どもの不安
●2014年広島土砂災害
「1歳の子連れの避難所は気をつかって大変。クーラーもない体育館だったため、ケープをしての授乳は子どもは暑いし、ママも人の目を感じてストレスが多かったと聞きました。ぐずり対策に子どもが落ち着くタオルやおもちゃがあって助かったそう」(サンキュ!アンバサダー つるぴぃさんの親戚)
*当時の状況:夫(30歳)、妻(27歳)、長男(1歳)で避難所生活
●2018年大阪北部地震
「外出できずにストレスがたまっていた。ワンオペ育児の友人親子を家に呼んで、一緒に食事をしたり遊んだり。友達と過ごせることが、子どもにとっていちばんのストレス解消に」(サンキュ!アンバサダー K.Yさん)
*当時の状況:自分(39歳)、夫(38歳)、長男(6歳)、二男(5歳)で在宅避難
●2011年東日本大震災
「当時3歳だった友人の子が、揺れの恐怖でしばらく不安定に」(サンキュ!アンバサダー ohanaさんの友人)
*当時の状況:妻、夫、長男(7歳)、長女(5歳)、二男(3歳)で在宅避難
Advice:〝いつも〝を感じさせる物が子どもの安心材料に
「お気に入りのおもちゃやブランケットなどがあると◎。また、避難所では同じようなファミリー世帯の近くなど、気兼ねなく過ごせる配置をしてもらうと気持ちが楽に」(アベさん)
赤ちゃんと子どものために「今すぐやるべきことLIST」
□ 備蓄はママバッグの延長でそろえる
□ 1人で出かける年齢の子は必ず行き先を確認する習慣を
「子どもには身元がわかるよう、連絡先を記載したパーソナルカードと家族写真を携帯させるとベター。また、地震のときに近づかないように、ブロック塀などの近所の危険箇所を、子どもと一緒に確認して」(アベさん)
参照:『サンキュ!』10月号とじ込み付録「防災 本当に困ったこと解決BOOK」より。掲載している情報は19年8月現在のものです。
監修・イラスト/アベナオミ 構成・文/松崎祐子 編集/サンキュ!編集部
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