筋金入りの運動嫌いな「ただの主婦」からダイエットインストラクターへの華麗なる転身【サンキュ!STYLEライターインタビュー】
2019/12/20
2020年1月15日にオープンを予定している、サンキュ!が展開するライター集団「サンキュ!STYLEライター」。お金のこと、家事のこと、ファッション・美容のこと、100均アイテムのことなど……主婦の暮らしにまつわるあらゆる情報を、100名以上からなる精鋭ライター(STYLEライター)たちが日々発信していく、必見のコンテンツとなっています。
この記事では、そんなSTYLEライターのなかでも編集部がとくに注目するメンバーをピックアップしてご紹介。
今回は、ダイエットインストラクターとして活躍する「けんママ」さんにお話を聞きました。筋金入りの運動嫌いで、おデブ気味だった彼女は、如何にしてダイエットインストラクターになったのか?その背景には「ただの主婦」であることへの悩み、葛藤がありました。
筋金入の運動嫌いで1日5食、増え続ける体重にも気が付かず……
昔から「人に伝えること」が好きでした。大学では政治学を専攻し、マスメディアのゼミにも所属。大学卒業後は、個別指導学習塾を運営する本部に入社し、教室長として3年間勤務し、その後息子を出産して、専業主婦になりました。
ダイエットインストラクターとして各種資格も保有している私ですが、かつては食べることが大好きで、運動が嫌いだったんです。とくに運動嫌いは、それはそれは筋金入りで、体育の授業ではいつも悔し泣き。大学は体育の実技が必修でない学校を選んだほどです(笑)。
出産後も「授乳しているから、たくさん食べないと!」と息子が2歳になるまで、気の赴くままに食べ続けました。間食におにぎりやお菓子を食べ、1日5食という日も!そして、人は一度ついた習慣をなかなか変えられないもの。授乳が終わっても、その量を食べ続けてしまいました。
結果、当然ながら体重は著しく増加。しかも問題だったのは、それに気が付きすらしなかったことです。
知人の結婚式でおデブを自覚、一念発起してダイエットを開始
そんなある日、前職の同僚からの結婚式の招待状が届き、出席するためにドレスを試着してみたら……見事に入らない。ようやく事の重大さに気が付きました。
またその頃、息子を抱っこ紐で抱っこして歩くと、腰に強い痛みを感じるようになっていました。運動嫌いで筋肉が弱いのに、体脂肪をたんまりと蓄えてしまった体は悲鳴をあげていたのです。
そこで、一念発起してダイエットを開始。「人に見られないと続かない」と考えた私は、Instagramでダイエット用のアカウントを作りました。
ダイエットには成功したが「ただの主婦」であることに悩む……
誰も知り合いがいない状態からスタートし、自身の食事や体重、エクササイズを発信する日々。すると次第にInstagram上での仲間が増え、つらいはずのダイエットも楽しくなってきました。そして、減量の成果が出始めると、フォロワーさんから質問のDM(ダイレクトメッセ―ジ)が来るようになりました。
「この食事ってどう思いますか?」
せっかく質問いただいたからアドバイスをしてあげよう……と思ったのですが、私は自己流でダイエットしてきた、ただの主婦。無責任に答えることなどできませんでした。
そんなことが続くうちに、もともとあった「人に伝えること」への欲求がふつふつとわき上がってきたのです。そこでまず、正しい知識を周りの人に伝えられるように、日本ダイエット健康協会の認定インストラクターを取得。現在は、個別指導学習塾での経験を活かしてのダイエット個別指導を行いつつ、不定期でダイエットに役立つイベントなども開催。また、ダイエット記事の監修や執筆などもしています。
サンキュ!への掲載が新たな一歩のきっかけに
STYLEライターになったきっかけは、サンキュ!のWEBニュースでした。ダイエット検定2級(生活アドバイザー)と1級(プロフェッショナルアドバイザー)を取得したタイミングで、Instagramを通じて声をかけてもらい、私のダイエット投稿を記事にまとめてもらったんです。
記事掲載は知人、友人からの反響も大きく、Instagramの新しいフォロワーさんも増え、たくさんの人に私のダイエットを知っていただける機会になりました。
それから1年、ダイエット検定の上位資格であるダイエットインストラクターの試験を受検するタイミングで、サンキュ!STYLEライターの応募があることを知りました。
「私のダイエットインストラクター取得の、ひとつのきっかけとなったサンキュ!さんで記事が書きたい!」と思った私はすぐに応募しました。
不健康に痩せるのはNG!ダイエットは「心も体も健康的な習慣を身につける」こと
サンキュ!STYLEライターでは、「ストレスフリーで健康的な暮らし」を皆さんに発信していきたいと考えています。
私はダイエットインストラクターですが、短期間で大幅な減量を目標とすることには反対です。そういった極端なダイエットは、どうしたって不健康なものになりがちですから。「ダイエット=心も体も健康的な習慣を身につけること」と、私は考えています。
日々の生活の中で工夫すれば、無理することなく、健康的なダイエットは可能です。健康的な食生活を送ることは、お子さんの食育にも繋がるでしょう。高額なサプリメントに頼らなくても、スーパーで手に入る食材だけでつくれる健康食もあります。
私自身子を持つ主婦なので、主婦の毎日がすごく忙しくて、ダイエットのために多くの時間を割けないのは百も承知です。それでもやっぱり、自分の体型や美の追求を諦めてほしくない。それがお子さんやご主人、ご家族の健康にも繋がっていくということを、1人でも多くの方に知っていただきたいと思っているんです。
失敗もあるけどそれも経験!世の中に幸せな主婦が増えてほしい
そんな私の私の座右の銘は、「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」。江戸時代の第9代米沢藩主であった上杉鷹山の言葉で、行動しなければ何も成し遂げられないという意味です。
私は自分の「行動力」だけには自信を持っています。この座右の銘を常に心に刻んでいるので、「やった方が良い」と思ったことには挑戦すると決めているのです。それが、ダイエットインストラクターになることでもあったのですが、一歩踏み出したおかげで、今ではお仕事もいただけるようになり、世界が広がりました。
以前の私は、自己肯定感が低くて「私には何もない、主人と子どもに申し訳ない」と常に思っていました。もし行動しなかったら、私は今も「何の特技もない専業主婦」として、自分に自信が持てず、鬱々とした日々を過ごしていたかもしれません。
失敗することは当然ありますが、それも経験。人から喜んでもらえそうなことは、何でもやってみるぞ!という気持ちを持つと、人生が開けていきます。
この世の中に、幸せな主婦が溢れるように……微力ながら、頑張りたいと思っておりますので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
構成:サンキュ!編集部