今日本でいちばん人気の精神科医Tomyに聞いた!外出自粛にまつわるイライラを吹き飛ばす方法
2020/06/30
「ステイホーム」で子どもも大人も家にいる時間が激増。家は散らかるし、もめ事は増えるし、終わりも見えない……そこで、やさしくて楽しいアドバイスがtwitterや書籍で人気沸騰中の精神科医Tomy先生に相談してみました!
<教えてくれた人>
Tomy先生
Twitterや書籍が大人気の精神科医。2019年6月から開始したTwitter「ゲイの精神科医Tomyのつ・ぶ・や・き♡」が評判を呼び、人気急上昇中。数年前に最愛の父と、大事なパートナーであるジョセフィーヌを相次いで亡くし、迷走していたころに現在の愛妻ちこりん(♂)と出会う。一人称は「アテクシ」。Tomy先生の著書『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)。
●家族構成
アテクシ、ちこりん(以上人間)、オウム、インコ、わんちゃん
●趣味
お散歩、筋トレ、映画、読書
●最近家にいるときの楽しみ
アマゾンプライム観賞、家いじり
●好きな映画
「ショーシャンクの空に」「グレイテスト・ショーマン」
●好きな有名人
ザック・エフロン、阿部寛
外出できないイライラ
●友達と飲みに行ったり、ジムに行ったり、ストレス発散のためにしていたことが全部できない。
(香織さん 38歳)
「すべてがダメ」ではないはず。やれる範囲で楽しめることがあるわ。
YouTubeで自宅でトレーニングをするとか、やりようはあると思うの。不自由な生活は、これまで興味がなかったことも楽しくなるわよ。お花や野菜を育ててみたり。今までできなかったことに片っぱしから挑戦できる!って思えばいいのよ。
先のことがわからない不安
●これから先、世界はどうなってしまうの?
(ともちゃんさん 41歳)
不安なときこそ、目の前のことに集中。変わらずに1日1日を大切に過ごすといいわ。
このあと世界がどうなるかなんて、誰にもわからないわ。毎日やらなきゃいけない家事を片づける。好きなことに没頭する。無心で床をピカピカに磨いたりするのもおすすめよ。目の前の作業に集中することで、心は澄みきって強くなるのよ。
●半年、1年先の見通しもない。予定がまったく立てられず不安です……。
(H・Kさん 47歳)
予測の「悪いほう」を想像しておくといいわ。期待しているとガッカリしちゃうのよ。
「ひと月経てば……」と期待していると、状況がよくならなかったときに余計に不安になるわよ。このまま続くと思って、あえて予定を立てないでみたら?ぽっかりと空いた"やることがない時間"をちょっとしたサバイバルみたいに楽しんでみるのがいいわよ。
気になりだしたら止まらない
●どこにウイルスがいるのか、見えないから常に不安!
(M・Tさん 44歳)
●子どもや同居の親が感染しないか心配で、私が買い物に行くのも恐怖!
(K・Yさん 38歳)
環境が悪化すると「不安障害」の人が増えるの。常に不安や恐怖を感じているなら、早めの受診をおすすめするわ。
コロナウイルスの感染拡大で、「不安障害」の患者さんが増えているわ。ふだんはなんともない人でも、環境の悪化で発症してしまうことがあるの。考え方だけでは解決しないから、精神科や心療内科を受診してみて。
考え方の違いにモヤモヤ
●保育園から登園自粛要請が来ているのに、在宅勤務でも毎日預けているママ友にモヤモヤ……。
(あずきさん 42歳)
●いつもマスクをしないで外出する夫。危機感低すぎて腹立つ!
(つむママさん 46歳)
人生における価値観の違いと同じよ。議論しないほうがいいわ。
宗教や政治の議論に近いものだから、議論しても仕方のないことよ。ただし、家族であれば、スタンスをそろえないとまずいわね。怒るのではなく、「私はこうしてほしい」と表明して、理解してもらうのがいいわ。
家族へのイライラ・モヤモヤ
●一日中家にいる子どもたちの兄弟ゲンカがひどくて、イライラが止まりません。
(M・Mさん 37歳)
「家族と離れる時間」を意識して1日の予定を組まないとメンタルやられちゃうわよ。
「邪魔しないでね」と言って、別の空間で1人になって頭と体を休める時間をつくってみて。10分でもいいわ。1人になれる部屋がないなら、トイレでもお風呂場でもいいのよ。マスクをしてお散歩もいいわね。
●距離をおいていた実家に、娘の休校でお世話になることが増え、親が恩を着せてくるのにうんざり……。娘は何を言われてもスルーしていますが。
(チエチエさん 42歳)
家族なんだから、協力しあうのは当たり前よ。"お世話になる"なんて思わないでね。
娘さんをまねして、スルーしてみたら?子どもにできることは、あなたにもできるはず。お茶菓子とかをプレゼントするのもいいわね。甘い物の差し入れでご機嫌を取って、雰囲気がよくなることってけっこうあるのよ。
●前から気になっている子どもの長時間スマホなどが目につき、注意してばかりで疲れる……。
(あやりんさん 42歳)
●ほとんど会話のなかった夫が在宅勤務で一日中家にいてストレス。
(A・Sさん 36歳)
"見て見ぬふり"してきた問題と向き合う時間だとプラスに考えればいいわ。
「子どもに勉強を教えるからつきあって」と夫を巻き込んでみる、家族みんなでテレビを見る、子どもにお菓子作りを手伝わせる。あなたがいつもと違う行動をとってみて。周りは意外と変わるものよ。
参照:『サンキュ!』2020年7月号「不安とモヤモヤが今すぐ吹き飛ぶ悩み相談室」より。掲載している情報は2020年5月現在のものです。取材・文/村雨玲子 編集/サンキュ!編集部
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