妻の不倫はどうやってバレる?驚きの手口と弱点を夫婦関係の専門家が解説
2020/09/20
今回は「妻の不倫」をテーマに、その手口と弱点について、夫婦仲相談所の所長である三松真由美さんに解説してもらいます。
「アリバイ友だち」の存在が妻の不倫をバレにくくする
ワイシャツについた口紅の跡。背広の内ポケットから出てきた夜のお店の名刺。最近であれば、スマホの通知画面に表示されたメッセージ……などなど、男性の不倫がバレるケースというのは、ある種コメディ化された表現も含めて、よく知られています。一方で、妻の不倫がバレるケースの詳細は、意外と知られていません。
今回は、妻の不倫はどうやってバレるのか?について解説しましょう。
たしかな統計や調査があるわけではありませんが、筆者の経験上、妻の不倫は夫の不倫に比べてバレにくいです。なぜバレにくいのか?こまかな演技がうまい、細部まで証拠を残さないといった理由もありますが、筆者は「アリバイの徹底」にあると考えています。
学生時代の親友、同じ悩みを共有しているママ友、弱みを握り合っている悪友……それらの存在が、不倫を隠す「アリバイ友だち」として暗躍するのです。その手口はつぎのとおり。
アリバイ友だちの名前は仮に、優子さんとしましょう。不倫妻は常日ごろから、夫との会話に優子さんの名前を出し、ときには自宅にも招いて紹介する。そうやって、優子さんとよく会っていることを夫に印象づけます。
そして「その日」がきたときに、こう言うのです。
「明日は優子さんと御殿場のアウトレットへ行くの。道が混んでいたら遅くなるから、そのときは先にご飯を食べててね」
前述のとおり、夫には優子さんとの関係性がしっかりとインプットされているので、一般的な夫であれば詮索すらしないでしょう。妻を“俺のもの”と考えているようなタイプの夫でも、長時間外出に「ムッ」とこそするものの、よもやホテルに行っているとは想定外です。
もちろん男性の不倫でも「アリバイ友だち」が暗躍するケースは少なくありませんが、男性同士での外出、宿泊はやはり女性同士に比べて疑われやすいため、それほど効果的ではないと考えます。
「アリバイ友だち」は諸刃の剣でもある
不倫をカモフラージュしてくれる、頼れる(?)アリバイ友だちの優子さん。しかし、彼女の存在は諸刃の剣でもあります。
優子さんも人間ですから、親しい人に秘密を話したくなるときがあります。不倫のアリバイに使われることを苦々しく思うときもあるし、だまされている旦那さんをかわいそうと思うときがある。しかし“女の友情”が、その思い踏みとどめます。でも、友情が決裂したら?
アリバイ友だちは最大の脅威になります。そして、友だちとお茶をしているとき、優子さんは口にするのです。
「友だちの○○さん、職場の人と不倫してるみたいなんだよね」
この一言が出たら、不倫妻はいっかんの終わり。口コミはたちまち広がり、やがて夫の耳にも入ります。
筆者が聞いた、実例も紹介しましょう。
不倫妻サエさん(仮名・34歳)のケース
サエさんは週に1回、夫婦でテニスクラブに通っていて、不倫相手もそのクラブの会員でした。その彼と2人きりで会うとき、サエさんは、秘密を言い合うPTA友だちの優子さん(仮名)と出かけるという手法を使います。
始めのころは「ご飯に行って遅くなる」くらいのアリバイでしたが、サエさんと不倫相手の関係が深まると「1泊旅行」を、優子さんとの女子旅にしてくれと頼まれることも。
最初はノリで承諾していましたが、何度もお願いされるうちに「もしなにかあって、電話がうちにかかってきたらどうするの!?」と不安になり、「自分の夫にも嘘をつくことになるのは勘弁してほしい」と断ることになりました。
それ以来、サエさんと優子さんの関係性にヒビが入り、優子さんはついに別のなかよし友だちに抱えていたモヤモヤを暴露しました。
サエさんからすれば友だちの友だち、ということで関係性は薄いのですが、不幸にも「友だちの友だち」の姉がテニスクラブに出入りしていました。そして、不倫の噂は広まってしまったのです。
不倫がバレていないのは、「まだ」バレていないだけ
噂が広まってしまったら、どんなにごまかしても手遅れ。夫がその気になって、徹底的に妻をこらしめたいと思えば、探偵事務所を使って証拠を取るでしょう。
筆者は探偵事務所のかたたちにも話を聞きますが、彼らは百発百中で証拠を取ってきます。ちなみに、夫婦仲相談所を運営している筆者はときどき、夫側から「信頼できる探偵事務所を紹介してください」と頼まれることもあります。ああ、恐ろしや。
また、テレビで離婚特集が放送された際に、探偵事務所のかたといっしょに出演したことがあります。「離婚」の特集で探偵事務所のかたがゲストなのです。つまり、探偵が出てきたら「離婚」は避けられないということ。
この記事を読んで心がざわついた人……アリバイ友だちの扱いには、よーく注意してくださいね。また、不倫を軽く考えている人……家族を失う覚悟はできていますか?
不倫がバレていないのは、「まだ」バレていないだけ。悪事は必ず白日のもとにさらされます。そうなる前に、引き返すことを強くおすすめします。
◆監修・執筆/三松 真由美
会員数1万3,000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、Webなど多数のメディアに出演、執筆。夫婦仲の改善方法や、セックスレス問題などに関する情報を発信している。『堂々再婚』『モンスターワイフ』など著書多数。